京都市交響楽団
http://www.kyoto-symphony.jp/
「京都市交響楽団(京響)は,市民文化の形成,青少年の情操を高めるために,古都京都の新しい文化創造の担い手として昭和31年4月に,日本で唯一の自治体直営のオーケストラとして創立された。」
と沿革の最初にこう書かれています。3年前にめでたく創立50周年を迎えました。関西では大フィルに次ぐ老舗のオケです。

しとらすが最初に京響を聴いて5年にはなるでしょうか。大友直人さんが常任だった頃です。定期でマーラーの5番を採り上げた時・・・ですので、京響創立50周年記念誌を紐解いたら2004年4月23日の第463回定期でした。京都に引っ越してから朝比奈さんのブルックナーやバイロイト客演が発表されて話題になった大植英次さんを聴きに大フィルの演奏会に足を運ぶことはあったのですが、地元を疎かにしてまして・・・(苦笑)。5番はしとらすがマーラーを聴くきっかけになった曲ですし、オケの実力もある程度わかりそうでちょうどいいかと思って出かけ、その定期の印象がよくて同じ年に大友さんがラフマニノフの交響的舞曲を採り上げた時(7月2日:第466回)と広上さんが最初に客演された時(8月28日:第467回)にも出かけ、次の年から毎回ではないもののリピーターになったという記憶があります。
ムントさんが常任だった時期には聴いてないのですが、公務員オケと揶揄されてたのは昔のこと、しとらすが定期に少しずつ足を運ぶようになった頃から比べると、大友さんは世代交代期を巧みに利用して若くて実力のある奏者を団員に迎え、地道に、しかし着実にオケのレベルを上げて演奏の質を高めてきたように思います。特に管セクションは西日本№1かと(トータルで在京オケとどこまで張り合えるかはわかりませんが・・・)。
そして2008年、広上淳一さんが第12代常任として京響に迎えられました。最初の定期客演の時から相性の良さを見せ、「大友さんの後任は日本人なら広上さん!」と密かに願っていたしとらすが、実際に後任人事が発表されてからどれほど喜んだかは想像におまかせします(笑)。線の細さと控えめな感情表現が窺えることはあれど安定して質は維持していた京響が、火の玉小僧みたいな広上さんに刺激されて、もう一段高みに昇った感があります。演奏ではエネルギッシュな面をより表に出し、(外から見るかぎりで)演奏会での雰囲気は良い意味でフレンドリーに。
ですがオケ自体はコツコツ成長を続けて良い演奏をしているにもかかわらず、残念ながら観客の数と質には未だ恵まれない状況のままで、さらには京都市の財政赤字体質のあおりも受けてでしょうけど、2009年になって「日本で唯一の自治体直営のオーケストラ」の看板が外されて、運営が財団に移管されることとなりました。サンフランシスコ響みたいなことが可能なら「足枷が外れ」て拡大成長と地域密着など幅の広い活動が期待できるのですが、一歩間違ったり消極的になったりすると棘の道・・・という爆弾にもなりえます。
まぁ、広上=大友体制ならオケのレベルに関して心配はいりませんし、運営面では広上さんと事務局の方々に頑張ってもらう他ないのですが、微力ながら京響の良さをネット上だけででも広められれば・・・という願望もあって(扱うネタは他にもいろいろあるのですが)こういったサイトをはじめてみた、という次第です。
以前違うHNでブログをやってた頃に書いた文章をここでコンテンツ化していったりはしますが、如何せん定期ですら皆勤賞というわけではないので、実際にしとらすが聴いた京響の演奏会は多いとは言えませんし、現在でも都合がつかずに行けなかったりすることもありますので、(文章の稚拙さは言わずもがななんですが・苦笑)不十分なものとなるのはご了承いただければと思います。
※蛇足ですが、サンフランシスコ響に関しては日本人のファンの方がココとココで詳しく紹介されています。SACDでリリースされているティルソン=トーマスとのマーラーは確かに素晴らしい出来ですが、日々の活動がとても充実していて財政面でも良好なオケで羨ましいです。ぜひ生で聴いてみたいし、運営面では(日米の税制の差異はあれど)京響にぜひお手本にしていただきたいと思わされます。





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