昨日の米アカデミー賞の授賞式で

滝田洋二郎監督『おくりびと』が外国語映画賞
加藤久仁生監督『つみきのいえ』が短編アニメーション賞

で、それぞれ見事オスカー像を手にしたとか。

おめでとうございます!

『おくりびと』 http://www.okuribito.jp/
『つみきのいえ』 http://www.robot.co.jp/tsumiki/

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[↑オスカー像を手にする滝田監督(右)と加藤監督(左)]

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アカデミー賞で「おくりびと」に外国映画賞、日本映画初
【Yahoo!:ロイター 2009年2月23日】

[ロサンゼルス 22日 ロイター] 第81回アカデミー賞の授賞式が22日行われ、滝田洋二郎監督、本木雅弘主演の「おくりびと」が外国語映画賞に選ばれ、短編アニメ賞でも加藤久仁生監督の「つみきのいえ」が受賞した。
 日本国内のメディアによると、外国語映画賞を日本映画が受賞したのは、同賞が1957年に独立した部門となって以来初めて。アニメ部門では、宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」が2003年に長編アニメーション賞を受賞しているが、短編部門では初の栄誉となった。
 「おくりびと」に主演した本木雅弘は受賞前、テレビのインタビューで「アメリカの方にも日本の心のもてなしというか、そうした作法みたいなものがとても通じたし新鮮に感じた、と言ってもらえたのでそれだけで十分」と話していた。
 また滝田監督は、英語で行った受賞スピーチで「大変幸せ。この映画のおかげでこの舞台に立てた。これは私にとっての新しい出発。また(この舞台に)戻ってきたいと思う」と語った。
 短編アニメ賞を獲得した「つみきのいえ」の加藤監督は、オスカー像を手に「大変重い」と感想を述べつつ、関係者に感謝の意を示した。
 このほか主要部門では、「スラムドッグ$ミリオネア」が作品賞、監督賞、撮影賞など8部門を受賞。主演女優賞には「愛を読むひと」のケイト・ウィンスレットが、主演男優賞には「ミルク」のショーン・ペンが選ばれた。
 また、助演女優賞は「それでも恋するバルセロナ」のペネロペ・クルスが、助演男優賞は「ダークナイト」の故ヒース・レジャーがそれぞれ獲得した。



映画にまったく疎いので『おくりびと』がどんなのか知らず、あらすじだけでもと慌ててググッたりしてるのですが(苦笑)、死生観・宗教観が日本人とはかなり異なるはずの米国人によく認められたものだと改めて思います。

それどころか、ネタの扱い方を間違えたら日本国内ですら埋没していた可能性が高かったでしょうし。それだけ巧みに創りあげたということなのでしょう。

実際に納棺師を勤められた方が自費出版された日記(しかも初版500部とか)、そのうちの1冊がジャニーズ系アイドルから俳優への道を歩み始めた青年の手に渡り、さらに十数年経ってロスでのレッドカーペットとオスカーに繋がっていくんですから、世の中わからないものですよねぇ~。

糸井重里・中沢新一・本木雅弘の3人による対談も見ましたが、とても興味深く読ませてもらいました。平易な語り口ですが、事象の深い所まで切り込んでいたりしておもしろかったです。映画と併せて一読を。

ほぼ日刊イトイ新聞 ~死を想う~ [全12回連載]

http://www.1101.com/okuribito/index.html

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「おくりびと」アカデミー賞受賞 原作者、青木新門さんに聞く
 “うじの光”が“オスカーの光”へ
【MSN産経 2009年2月23日】

 アカデミー賞外国語映画賞を受賞した「おくりびと」の原作「納棺夫日記」の作者で、主演の本木雅弘さんとともに映画化に尽力した青木新門さんが23日、産経新聞のインタビューに応じた。今回の映画で青木さんはあえて裏方に徹し原作者の名を封印してきたが「『一隅を照らす光』が世界を照らした」と最澄の言葉を引用。「その光を表現したのは本木君の渾身(こんしん)の演技です。本当におめでとうと言ってあげたい」と喜んだ。(戸津井康之)

 青木さんと本木さんの出会いは15年前。インドを長期旅行した本木さんは、ガンジス川に流れる死体を目の当たりにし、死生観について深く考えるようになり、帰国後、青木さんの「納棺夫日記」を読んだという。

 その後、青木さんのもとに本木さんからこんな内容の手紙が届く。

 《「蛆(うじ)が光って見えた」という青木さんの文章を私のインドで撮影した写真集の中で使わせてください》

 青木さんは納棺夫としてさまざまな遺体を納棺してきた。孤独死や事件現場。腐乱していたことも少なくなかった。そして死体にわく蛆を目にしたある現場でこう悟った。「蛆も生命なのだ。そう思うと蛆たちが光って見えた」。その光を通し、どんな死も尊いことを知り著書で訴えた。

 「当時27歳の人気俳優が、この表現に興味を示してくれたことにまず驚きました。そして、なんと感受性の豊かな若者であるかと感銘を受けました。私は感動し、自由に使ってくださいと返事を出しました」

 2人の交流は深まり、今度は、本木さんから映画化の打診を受けた。青木さんは「あなたが演じてくれるなら」と快諾した。

 しかし、重厚で真正面から死生観を描いた作品の映画化は難航し、結局、実現までに15年かかったが、完成した映画は国内外で高い評価を得た。

 今回のアカデミー賞について、青木さんは「他人を思いやる気持ち、家族のきずな…。先進国が見失ってしまった心を、この映画が気づかせたのだと信じたい。オバマ大統領の誕生などで米国も変化しようとしているのでしょうか」と語る。

 「本木君。“うじの光”が“オスカーの光”へとつながったね。彼と再会したらこう伝えたい」と青木さんはほほ笑んだ。

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