前半見た時は「おっしゃあ!」て感じだったんですが・・・こういう負け方って外野で見てるよりも本人たちが一番悔いが残って口惜しいでしょうね・・・。

 

FIFAコンフェデレーションズカップ ブラジル2013 グループA

イタリア 4−3 日本

 

結果は残念でしたけど、前の試合に比べたらずっと光が見えた戦いぶりではあったと思います、ただ、CFに強力なのがいるチームが羨ましいなぁ・・・という愚痴は言っても詮ないのでともかく(イザとなったら本田1トップあるし・苦笑)、ボランチのスケール感や守備力に大きな差があるのが、この2試合で目についたことでしょうか。2010年時よりもアグレッシヴなスタイルに、というのであれば尚のことなんでしょうけど、DFのバックアッパーがいないこととあわせて、ブンデス組やJ1組から台頭してくる中堅や若手が出てきてくれるといいですが、現状神頼みなんすよねぇ・・・(苦笑)。

 

ザック監督「イタリアにも負けていない」 コンフェデ杯 イタリア戦後会見
【スポーツナビ 2013年6月20日】

 サッカー日本代表は現地時間19日(日本時間20日)、ブラジルのレシフェでコンフェデレーションズカップ(コンフェデ杯)の第2戦イタリア代表戦に臨み、3−4で敗れた。日本は21分、33分に得点を挙げ2−0とリードしたが、前半終了間際から後半開始早々にかけて3点を奪われ、一気に逆転された。その後、後半24分に岡崎慎司のゴールで同点に追いついたが、最後はカウンターからゴールを許し惜敗した。

 試合後、日本のアルベルト・ザッケローニ監督は「多くのチャンスを作り、最後まであきらめなかったことに満足している」と試合内容に満足している様子を見せた。しかし、「来年のワールドカップ(W杯)までに強豪国とのギャップを埋めていかなければならない」と課題も説明し、次戦も貴重な経験の場と意気込んだ。日本は現地時間22日にメキシコ代表と対戦する。

国際経験の差が結果を分けた

 ブラジル戦とは違って積極的にいくことができたし、非常に興味深い試合だった。それに、日本のやり方で試合を進めてくれた。最終結果は残念だが、非常に良い内容だったと思う。しかし、勝たなければいけない試合だったので、可能なチャンスをすべてつかまなければならなかった。イタリアより日本の方にチャンスが多かったのは事実だが、意識しなければならないのは、イタリアの方が少ないチャンスをうまく得点につなげたことだ。

 今回のコンフェデ杯はわれわれにとって、非常に有益なもので、国際経験を積める場所であることは確かだ。これまでの国際経験の差が今回の結果を分けたと思う。しかし、今日の試合を見ると決してイタリアに負けているとは思わない。良い試合だった。イタリア人としても、1970年のW杯を思い出した。イタリア対ドイツの試合で4−3だったこと、これはイタリア人が常に思い起こすことだ。今夜の試合も、後半は特にそうだったが、得点が動く非常にエキサイティングな試合だった。また、満足しているのは、選手が多くのチャンスを作り、最後まであきらめなかったこと。そして、守備ではスペースを消して、イタリアにチャンスを作らせなかったこと。このようなプレーをすると通常は勝つのだが、そういう意味で選手は残念だと思う。しかし、このような結果になっていることは、イタリアが勝つべくして勝ったということだ。

――日本はピルロだけをマークせずに、すべての選手にプレッシャーをかけていたように見えた。イタリア戦に向けた準備はそのようなものだったのか?(海外メディア)

 スペインのやり方のように戦った。プレッシャーをかけて、よりボールをキープするようにした。縦へのロングボールが入る際に、まずバロテッリを探すようにしたし、イタリアに取って難しくしようとして、できるだけボールをキープして、早くボールを動かすようにした。パスを多く回すようにした結果は、ご覧になったようにいくつかのエピソードを作った。

――イエローカードが2枚出たが主審の基準に関しては? また、メキシコ戦の準備はどうする?

 主審の判定についてはいかなる異議もとなえない。判定には(主審と)同じ意見ではないかもしれないが、抗議もしない。メキシコ戦については、試合までそれほど時間はなく、回復できないかもしれない。しかし、有用な経験になるし、良い試合内容を残さなければならないと思っている。1年後のW杯では個性を持つ選手で、良い内容の試合をしたいと思う。今日はそれを見せることができたと思うが、もっと経験を積む必要がある。

強豪国とのギャップを埋めるのが課題

――観客は日本をサポートしているように見えたが、それについては?

 なぜ日本をサポートしたのかはブラジルの観衆に聞いてほしい。ブラジルの中で日系人社会が大きいとは聞いているが、今日はブラジル市民が応援してくれていたと思う。私としては日本を応援してくれて喜んでいる。試合を見た人は、両チームが非常に良い内容の試合を見せたので、誰もが満足したのではないか。もちろん、われわれは準決勝に出ることができないが、イタリアには頑張ってほしい。

――イタリアに3得点は素晴らしかったが、それを守り切れなかった守備については?(大住良之/フリーランス)

 いつものように、われわれはCKから1点、もう一つはオウンゴールだった。こういう細かな内容を見ると、どの試合においても見られること。それに対して、どのように対応していくのかというのは、来年のW杯に向けての課題だ。ブラジル、イタリア、メキシコを相手にミスをすると、得点を奪われてリードされるし、そういうところから多くの教訓を学べる。日本のサッカーは比較的若いが、最近大きく成長した。しかし、強豪国と比べると短い期間にコンスタントにパフォーマンスを発揮することはできないので、小さなチャンスをつかむことが必要になる。

 今から、来年のW杯までにはそのような強豪国とのギャップを埋めていかなければならない。チームは成長しているし、良くなっているので、このギャップを埋めることが私にとっても、チームにとっても大きな課題だと思う。他の強豪国はこの経験を多くしているが、日本は短い間にそのような強豪国に追いついてきていると思う。

――今日の試合では勇気とバランス、特に勇気の部分がよく出ていた。ブラジルに敗れてからどのように修正したのか?

 それほど難しいことではなかった。私は非常に恵まれており、優秀な選手たちのおかげで、少しメッセージを伝えるだけで良かった。どのようにプレーをするのか順序立てなければならないと言うことはあったが、それぞれの個性、テクニック、イニシアチブ、そしてダイナミックなプレーという要素を持って実践してくれた。

<了>

 

香川真司「決定力の差を痛感した」 コンフェデ杯、イタリア戦後コメント
【スポーツナビ 2013年6月20日】

 サッカー日本代表は現地時間19日(日本時間20日)、ブラジルのレシフェでコンフェデレーションズカップの第2戦となるイタリア代表戦に臨み、3−4で敗れた。日本は21分に本田圭佑のPKで先制すると、33分にも香川真司のゴールで2点のリードを奪う。しかし、41分にイタリアのダニエレ・デ・ロッシに1点を返されると、後半立ち上がりの50分、52分にも連続失点。69分に岡崎慎司のゴールで同点に追いついたものの、86分にイタリアのジョビンコに決勝点を許し、逆転負けを喫した。

 試合後、日本の香川真司は「後半のチャンスで決めきれなかったのが悔やまれます。逆にイタリアは後半の数少ないチャンスを全部決めてきたので、その差は感じます」と決定力においてイタリアの方に分があったことを認めた。また、2失点目につながるミスを犯した吉田麻也は「ああいう個人のミスでもったいない形で失点してしまうのは、リズムも崩れるし、非常に申し訳ないと思います」と反省しきりだった。

香川真司(マンチェスター・ユナイテッド/イングランド)

「決めきれなかったことが悔やまれる」

(内容は日本の方が良かったが、敗れた点について)やっぱり2−0の段階で3−0、4−0のチャンスは作れていましたし、その時点で取らなければいけなかったと思います。

 後半の立ち上がりにああいう形で失点してしまって、しかも早々に失点してしまったので、すごくチームとして痛かったです。それでもすごく難しいなかで追いついて、組織的にやれば(点を)取れると思いました。やっぱり決定力というか、後半もチャンスがありましたし、決めきれなかったのが悔やまれます。逆にイタリアは後半の数少ないチャンスを全部決めてきたので、その差は感じます。

(ゴールについて)うまく反転できて、シュートもオフサイドポジションを確認しながらいい流れで落ち着いて決めれたと思います。冷静にシュートできました。

長友佑都(インテル/イタリア)

「日本には勝ちぐせが足りない」

 前半最後の失点がすごく痛かったです。内容的にはイタリアを上回っていたと思いますし、僕らがワールドカップに出場して、目指す方向性は見えてきました。こういう戦い方をすればいいというのは自信を持っていいけど、結局負けです。勝ちぐせというか、強豪のイタリアは内容が悪くても勝つサッカーをします。そういった意味で、日本には足りない部分だと思います。

(左サイドでの数的優位は狙い通り?)もちろん狙っていましたし、監督からも左から崩して仕掛けろと言われていました。僕と(香川)真司、(本田)圭佑が入ったので、そこでうまく崩せていたと思います。

吉田麻也(サウサンプトン/イングランド)

「僕のミスが試合のキーになったと思う」

 ブラジル戦に続いてDFでミスが出てしまって、チームに迷惑をかけてしまったのが申し訳ないと思います。(後半開始10分の時間帯の意識は?)ブラジル戦でもそこで失点していますし、チームとしてその時間帯がすごい重要だというのは分かっていましたし、次の1点がすごく大事だというのは全員が理解していました。そういう意味でも僕のミスがいただけなかったです。あそこがカギになったかなと思います。

(ジャッケリーニにかわされたプレーについて)クリアするか体を入れるかという2つの選択肢に迷いました。クリアしても良かったのですが、周りから声がかかったので体を入れようと思ったら、入れ替わってしまいました。

(3−3の同点に追いついたことについて)2−3の時はこの時間帯に1点取りたいというのもありましたし、取れると思いました。いいゴールだったので、取れて良かったですけど、個人的にはその前の2点目が一番もったいなかったと思います。

(後半の守備に関して)2トップというか、1.5列目の長谷部(誠)さんの後ろをジョビンコがウロウロしたり、ヤットさん(遠藤保仁)の後ろでウロウロしたりして、すごくつかみづらかったです。相手の監督がそこを狙って投入してきたのだと思うので、それで多少組織を崩された場面がありました。(失点を減らすためには)チームとして今日みたいにいいサッカーをしている時に、ああいう個人のミスでもったいない形で失点してしまうのは、リズムも崩れるし、非常に申し訳ないと思います。

 こういう相手と対戦する回数をもっと増やさないといけないと思うし、結局、個人的にこの大会で何もできませんでした。この2試合で残せたものはないと思っています。リーグで高いレベルでやっているのはもちろん大事ですけど、こういう舞台で結果を出せる選手にならなければいけないと思いました。チームとしてもそうだったと思います。

内田篤人(シャルケ04/ドイツ)

「内容どうこうを言っても負けは負け」

 立ち上がりはチームとしても良かったと思います。パスをつないで点も取れてたので。自分たちの時間帯に耐え切れずに失点しているようではイタリアには勝てないですね。(2点取った後に)3点目を取りに行こうという意識はあったので、悪くはなかったですけど、課題のセットプレーから取られました。

(1失点目はセットプレーからだったが)映像を見ていないのでブロックをされているのか、何にやられたのか分からないですが、残り4分のところですか。ブラジル戦も残り3分のところでやられているので、気をつけなければいけないと分かっているのですが。向こうも点の取り方というか、取れる時間帯を知っていると思いました。(後半の最初に失点したが)監督はハーフタイムに後半の10分で試合が決まるって言ってたので、分かってはいたのですが、向こうもそれを分かっていたのだと思います。(後半の立ち上がりのイタリアについて)日本と戦って1−2で負けてるイタリアはやっぱり世界が許してくれないと思いますし。ウチもイタリア人の監督なので。

(ブラジル戦で世界レベルには慣れたか?)試合前の個人個人の心の準備に関してはやっぱりブラジル戦の前とは違ったところがあると思います。こうやって自分たちが腹立たしいというか、そういう思いで試合に臨めたので。でも負けですから。内容どうこうと言っても負けているので。僕は内容が良かったからというのはあんまり好きじゃないです。

岡崎慎司(シュツットガルト/ドイツ)

「狙いは成功したという感じ」

 自分の思うところにポジションを取っていたので、それがうまくいったかなと。ある意味、気を遣わなかったということだと思うんですけど、そういうところが良い距離感を生んでいたのかなと思います。みんな自信を持ってサッカーができていたのを感じながら、自分もできました。だから、前に行けたんだと思います。不安そうに後ろが回していると、自分たちも「大丈夫かな」という気持ちになるけど、チームとしてみんなが前を向いてサッカーをしていたので、ボランチもボールを受けてくれたし、そのなかでこういうプレーができたのかなと思います。

(PKを獲得したときの相手のバックパスは予想していた?)そうですね。さっきも言いましたけど、相手は消極的なプレーをしていたので、絶対に来るなと思っていました。PKかどうかは微妙だとしても、前回のメキシコ戦も見ていたので、「あるな」と思っていました。(ゴールシーンは)チャンスが2回あったので、2回目もファーサイドに誰か入っていたら、たぶん入ったと思う。そういう意味で、狙いは成功したという感じです。デ・ロッシがそんなに僕のマークにしっかり付く感じではなかったので、ニアサイドに入れば行けるかなと思って、ゴールを決められました。

遠藤保仁(ガンバ大阪)

「2−0で後半を迎えられれば」

 先に点を取って、2点目も良い時間帯に取れたので、できれば2−0のまま後半を迎えられれば良かったかなと思いますけど、全体的には良い入り方ができたと思います。テンポ良く回せましたし、プレスのかけ方も高い位置からうまくハメれたと思うので、入り方は良かったと思いますね。

(前半の失点について)前半の中では一番きつい時間だったので、ある程度前からプレスもかけていましたし、セットプレーはもうちょっと全体的に集中しなければいけなかったかなと思いますね。1点目を取ったら2点目を取りに行こうという姿勢をみんなで示していましたし、2点目を取ったあとも変わらず点を狙っていたので、前半は全体的にほぼ自分たちのペースで試合を運べたんじゃないかと思います。

 チャンスがあったので、追い付けると思っていましたし、3−3になってからも4点目を取りに行く姿勢は前面に出せたと思うので、その姿勢はいいと思います。あそこで引き分けでもいいとは考えていなかったので、勝ち切ることを頭に入れてやっていました。チャンスも多かったですし、一本決められればという感じですけど、そこで決め切らないと、あとあと厳しくなってくると思います。

川島永嗣(スタンダール・リエージュ/ベルギー)

「失点の形は自分たちが招いた」

 前回のブラジル戦では不完全燃焼の思いを感じていましたし、自分たち自身がこれまでやってきたことをピッチで表現できなければ、自分たちがどこにいるのかも分からない。そういう意味で今日は立ち上がりからチャレンジできたと思いますし、残念な結果になりましたが、自分たちがさらに上にいくんだというのはピッチで表現できました。
 
 失点の時間帯も、ああいうところで来るというのは分かっていましたけど、結果的に点を取られてしまいました。もっと自分たち自身で落ち着ければ良かったと思います。最後の失点もそうですけど、失点の形は自分たちが招いた部分あると思います。

長谷部誠(ボルフスブルク/ドイツ)

「今日の試合は代表のターニングポイント」

 1失点目は明らかに自分の責任です。あの1点で試合の流れを変えてしまったと思いますし、ゲームプランは間違いなく狂いました。失点をするのは1人のせいではないけど、責任を感じます。

(選手ミーティングをしたようだが、長谷部選手から呼びかけた?)ブラジル戦後に、僕も話そうと思っていたけど、監督が話したいと言ってきました。そこで、監督と自分が通訳を交えて1対1で話をして、ブラジル戦も含めて、いろいろなことを話しました。その後に選手を集めて、このイタリア戦に向けて、自分たちがこれからどういう風にやるかの話をしました。内容は、僕たちなら世界のトップ相手でもできるのになんでやらないのか、と言われました。監督が失望したと言っていたことは、僕たちに期待しているからであって、それをひしひしと感じましたし、チームとして戦うことの大切さ、個とチームのバランスというのがメインです。

(個とチームのバランスというのは?)監督としては、ブラジルのどこが弱いか分析していて、それを練習に落としこんでいたのに、それをピッチ上で選手が全然表現できませんでした。なので、個人でプレーしていくのか、それともチームとしてやっていくのかと。監督の中に、代表チームはメッシやネイマールのように、3人抜いてゴールを決める効率よりも、組織として連動して崩すことで世界に勝っていくという確固たる信念があります。たとえば、2010年のような戦い方をするのも1つの方法だと監督は言っていたけれども、それよりも自分たちのサッカーを世界で見せたい、それで世界を驚かせたい、そのなかで勝ちたいと言ってました。10年を否定するわけではなく、そうじゃない日本のやり方、強みがあると僕に熱く語ってくれて、それをチームに伝えようと思いました。
 
 今日はチームとして連動していたし、守備の部分でも前の4人は特にがんばっていたと思います。そういうのがブラジル戦ではできませんでした。そういう意味では、今日の試合は間違いなく日本代表のターニングポイントになると思います。

今野泰幸(ガンバ大阪)

「負ける相手じゃなかった」

 4失点目は完全にクリアミスだし、判断ミスでもありました。あの時間帯で判断がうまくいかず、ダイレクトでクリアするということだけ頭にありましたが、予想以上にパスが早かったからクリアが大きくならなかったです。攻撃に関してはパスもよくつながっていましたし、日本らしいサッカーができたと思います。それに、内容的には勝たなければいけない試合でした。もうちょっとDF陣が我慢すれば勝てた試合だったと思いますので、ものすごく残念です。

(バロテッリとのマッチアップは?)ものすごく強かったですし、ファウルしないと止められないというくらい強かったです。キープもされていましたし、起点も作られましたけど、シュートはそんなに打たれていないです。でも、今日は僕とバロテッリの勝負じゃなくて、日本とイタリアの勝負なので、チームとして勝てれば言うことはなかったです。全然負ける相手ではありませんでしたが、少しの油断なのか、精度なのか、結果として4失点して負けているわけですから、負けを認めざるをえないです。

 この1試合で世界との差が縮まったとか広がったとかはありませんが、攻撃陣が通用していたと思いますし、イタリアの堅い守備に対して3点も取れましたし、決定機もありました。どの相手にもこのサッカーができれば、今の攻撃陣ならチャンスを作ってくれるという確信は得ました。イタリアの守備は、すごいプレッシャーが強いわけじゃないけど、中を閉めてくる。中さえやらせなければいいという感じでした。でも、俺らはそういうサッカーをしていないので、イタリアのやり方は正直参考にならないです。俺らには俺らの守備があります。

酒井宏樹(ハノーファー96/ドイツ)

「DFのレベルが高いと思った」

 試合前にブラジル戦で自分たちが立ち向かっていけなかったので、もう一度立ち向かえるかを確認しました。そういうところでチャレンジして負けたのならしょうないけど、チャレンジせずに負けたのがブラジル戦でした。

(手応えは?)自分としてはクロスを上げるタイミングだったり、ボールをもらうタイミングだったり、アグレッシブにできていたと思います。DFとGKの間にボールを入れたりしていたけど、DFが対処していたので、やはりレベルが高いと思いました。そういうところの精度が高いので、こちらの狙いとしては足で触ったら1点というボールを蹴りました。

中村憲剛(川崎フロンターレ)

「そこまで大きな差はないと思う」

 ブラジルのときより試合への入り方は全然良かったと思うし、イタリアもそんなに運動量がなかったというか、2−0になるまではすごく良かったと思います。そのあともすごく良かったんですけど、イタリアにスイッチが入ったというか、セットプレーで返されてしまって。あそこで失点していなければ、違ったのかなと思います。(後半の入り方は気を付けていたが)気を付けていても決めてくるのが世界のトップレベル。一概に誰がどうとかではないと思います。

 チャンスがあったので、みんな悔しいと思いますけど、そういうなかで、イタリアは体を張って決めさせず、自分たちが決めてきた。その差はすごく感じましたね。日本も圧力はかけているけど、人数のかけ方も全然違うし、力のある選手がそろっている。あと、日本は1戦目を落としているので、勝たなければならなかった、というのもあったと思います。イタリアも勝ちには来ていたけど、あの時間帯、日本は前に人をかけていたので、ちょっと攻撃に意識がいっていたと思います。そこで仕留められれば良かったんですけど。

(イタリアについて)ピッチの中にいる選手たちはどう思ったか分からないけど、やれるんじゃないかという感触はたぶんあったと思います。イタリアの日本に対する守備はほとんどハマらないまま終わったと思うし、けっこう前から取りにきたけど、日本が逃げるシーンはいっぱいあった。でも、やっぱり最後のところで決めさせない。体を張って足を投げ出すとか、ブッフォンがオカ(岡崎)のシュートを止めたところとか。だから、今日は日本チームとしてよくやっていたと思います。今日に関しては、そこまで大きな差はないと思うんです。それが大きな差という人もいるでしょうし、日本が決めていれば勝っている可能性もあるわけで、そこまでは行っていると思うんですよ。手応えはみんな、持っていると思います。やれたぶんだけショックが大きいです。

<了>

 

日本の勇気が勝ち取った収穫と課題 イタリア戦敗北は分岐点となるのか
【スポーツナビ:宇都宮徹壱 2013年6月20日】

祖国に向けたザックのプレゼンテーション

 19日(日本時間20日)にフォルタレーザで行われたコンフェデレーションズカップ(コンフェデ杯)第2戦ブラジル対メキシコの試合は、2−0でブラジルが勝利した。この試合も、まさにネイマールの独壇場。開始9分で鮮やかなボレーシュートを決めると、試合終了間際にも左サイドでDF2人をかわし、途中出場のジョーの2点目をアシストした。2連勝のブラジルは、この時点で準決勝進出が濃厚に。逆にメキシコは、イタリアとブラジルに連敗したことで、次の日本戦を前にグループリーグ突破が厳しくなった(※その後のイタリア対日本の結果により、ブラジルの決勝トーナメント進出とメキシコのグループリーグ敗退が決定)。

 メディアセンターで現地16時キックオフの裏の試合を見届けて、アレナ・ペルナンブコの記者席に向かう。ほとんど「工事中」と言っても差し支えないような、コンクリートとケーブルがむき出しのバックヤードを歩きながら、あらためてこのグループの厳しさを反芻(はんすう)してみた。昨年のロンドン五輪優勝メンバー9人を擁するメキシコは、決して弱いチームではない。初戦のイタリア戦でも、ほぼ互角の戦いを見せていた。しかし終わってみれば、ブラジルもイタリアも、タレントの個の力によってメキシコをねじ伏せている。この日の試合で、日本はどれだけイタリアに対抗することができるのだろうか。

 このイタリア戦に臨むにあたり、監督のアルベルト・ザッケローニは「いつもの11人」を送り出した。GK川島永嗣。DFは右から内田篤人、吉田麻也、今野泰幸、長友佑都。MFは守備的な位置に長谷部誠と遠藤保仁、右に岡崎慎司、左に香川真司、トップ下に本田圭佑。そして1トップに前田遼一。指揮官としては一切の奇策を用いず、いつもの日本のサッカーをストレートにぶつけるという決断を下したようだ。それはすなわち、この3年間の日本での仕事を披露する、祖国イタリアへのプレゼンテーションと見ることもできよう。

 そして選手たちからは、前日練習終了後のミックスゾーンで、事あるごとにブラジル戦でチャレンジできず、消極的なサッカーに終始してしまったことを悔やむ声が聞かれた。そして次のイタリア戦では、このチームのテーマである「勇気とバランス」を取り戻すことを誓っていた。指揮官にとっても、そして選手たちにとっても試される舞台。それが、ここレシフェで行われるイタリア戦であった。

勇気ある仕掛けで勝ち取った3ゴール

 試合については周知のとおり、3−4で日本は敗れた。とはいえ、同じ敗戦でも先のブラジル戦と比べれば収穫も課題も明確となったという意味では、非常に意義のある敗戦であったと言えよう。そもそも前半40分まで、日本がイタリア相手に2点もリードするという展開など、いったい誰が予想できただろうか。しかし一方で、回避できた失点シーンもあったことを思えば、試合のスリリングな展開を楽しめたと同時に、実に悔やまれる内容であったとも言える。ここでは日本の得点と失点を切り分けて、収穫と課題を振り返ってみることにしたい。

「(試合の)入り方は良かったと思いますね。テンポよく回せましたし、プレスの掛け方も高い位置からうまくハメられたと思うので」(遠藤)

「みんな、自信を持ってサッカーができていた。チームとして、みんなが前を向いてサッカーをしていた」(岡崎)

 これらのコメントからも明らかなように、前半の日本は勇気を持ってイタリアに挑んだ。ミスを恐れず攻めのパスを展開し、そして積極的にシュートを放つ。確かに、1日休養が少ないイタリアは、コンディション的で不利な面もあった。だがフィジカル以上に、日本はメンタル面でのリカバリーがしっかりできていたことが幸いした。そして、決して諦めることのないチャレンジする気持ちと、連動性と厚みのある攻撃が機能したことで、日本は前半21分と33分に連続ゴールを挙げる。前者はデ・シリオのバックパスを岡崎が諦めずに追いかけたのをきっかけにファウルを誘発。PKをもぎとった。後者は相手のクリアを今野がすぐに押し込んだことで香川の目の覚めるような反転ボレーによるゴールが生まれた。

 その後、日本は前半終了直前と後半早々に、立て続けに失点を重ねてイタリアに逆転を許してしまう(これについては後述)。だが、そこで彼らが意気消沈することはなかった。後半24分、遠藤のFKに岡崎がニアサイドに走り込み、モントリーボに競り勝ってヘッドで決めた同点弾は、この試合のクライマックスと言えよう。この日本の「不屈」を絵に描いたようなゴールは、スタンドにいたブラジル人の心をわしづかみにし、アレナ・ペルナンブコは完全に日本のホームとなった。

 そして後半30分から40分にかけて、日本は完全に相手陣内でポゼッションを続け、イタリアのディフェンス陣は完全にドン引き状態になる。これまでもアジア予選でよく見られた光景だ。しかしながら、相手はアジアのチームではなく、ワールドカップ(W杯)優勝4回を誇るイタリアである。この瞬間、自身を「過去の人」と切り捨てるイタリアのメディアを、ザッケローニは見事に見返すことができたと言えるのではないか。

4失点も喫していたら強豪には勝てない

 実際、日本の優位性はスタッツにも現れている。ポゼッションは日本55%に対してイタリア45%。シュート数は日本17(枠内11)に対してイタリア12(同8)。ブラジル戦での日本のポゼッションで37%だったことを思えば、驚異的な上昇である。にもかかわらず、日本がイタリアに勝てなかったのはなぜか。それはキャプテンである長谷部のこの言葉が端的に言い表している。

「4失点してしまった。そのうちの2失点は自分たちのつまらないミス、1失点は不運で、最後の失点は集中しないといけないものだった。細かいところを突き詰めていかないと、勝てない」

 つまり「自分たちのつまらないミス」が防げていれば、日本が勝っていた可能性は極めて高かったということだ。そもそも、伝統的に守備が固いイタリアに対し、3ゴールを挙げるということは並大抵のことではない(イタリアが最後に3失点以上を喫したのは、昨年のユーロ2012決勝のスペイン戦。スコアは0−4だった)。逆に言えば、4失点をするようなチームでは、W杯で欧州の強豪には絶対に勝てないということだ。

 最初の失点は前半41分だった。ピルロのコーナーキックに、デ・ロッシが走り込んできて、長谷部に競り勝ってヘディングで決めたシーン。決めたデ・ロッシもさすがだが、日本の守備が整う前にキックしたピルロの抜け目のなさが際立っていた。この時、日本の選手はイタリア相手に攻め続け、しかも2点リードという望外な展開に、かえって浮き足立っていたように感じられた。そして、どこかで選手たちの集中力も途切れていたのかもしれない。この時、ニアサイドにいた遠藤が、ほとんど突っ立っているように見えたのも、要するに「準備ができていなかった」ことの証(あかし)ではなかったか。

 そして次の失点は後半5分。ジャッケリーニと吉田のゴールライン際の攻防で、クリアか体を入れるかで躊躇(ちゅうちょ)した吉田がかわされ、折り返したボールがカットに入った内田の足に当たってオウンゴールになってしまう。その2分後、長谷部のペナルティーエリア内でのハンド(実に微妙な判定だったが)によるPKでの失点を挟んで、後半41分には今野のクリアミスに端を発する決勝点をイタリアに献上。吉田と今野という、日本を代表するセンターバックでも、やはり1試合をノーミスでクリアするのは難しい。しかし、そのわずかなミスを確実に突いてくるのが、世界の強豪国なのである。

次のメキシコ戦で望む出番の少ない選手の起用

「ブラジル、イタリア、メキシコを相手にミスをすると、得点を奪われる。(中略)来年のW杯までにはそのような強豪国とのギャップを埋めていかなければならない。チームは成長しているし、良くなっているので、このギャップを埋めることが、私にとってもチームにとっても大きな課題だと思う」(ザッケローニ監督)

 結局、指揮官のこの言葉に尽きるのではないか。この3年続けてきた、組織的な連動性によるポゼッションサッカーという方向性そのものは、世界を相手にある程度は通用することが、このイタリア戦で証明されたと見ていいだろう。問題は、その精度。今回は守備面でそのほころびが目立ってしまったが、それは前線においても「得点力不足」として現れている。今大会において、あらためて浮かび上がった課題として、この「プレーの精度を上げること」が第一に挙げられよう。

 そしてもうひとつ気になったのが、ザッケローニのさい配。後半28分の「内田OUT/酒井宏樹IN」も、後半34分の「前田OUT/マイク・ハーフナーIN」も、そして後半45+1分の「長谷部OUT/中村憲剛IN」も、いずれもその意図については首を傾げてしまった。もっとも、このカードの切り方には、今の日本のベンチに有効な切り札やバックアッパーがいないことの証左と言えるのではないか(もちろんこれは、ザッケローニ自身によるメンバー固定化の弊害であることは言うまでもないが)。

 かくして日本は、第3戦のメキシコ戦を待たずしてグループリーグ敗退が決まった。それでも、このイタリア戦を終えた時点で、収穫と課題が明確になったことについては、大きな意義があったと思う。収穫は、これまでの方向性自体は決して間違っていなかったこと。そして課題は、プレーの精度(集中力の持続を含む)と選手層である。

 ゆえに後者に関連して、まずは次のメキシコ戦で、これまで出番のなかった選手たちを中心にスターティングイレブンを組むべき、というのが私の考えである。このコンフェデ杯での経験を、一部の選手だけのものにするのではなく、広くメンバーで共有することで、日本代表は次のステップを踏むことができるはずだ。そして精度に関しては、今後1年の有意義なマッチメークに期待するしかない。いずれにせよ、このイタリア戦から本大会に向けた日本代表のリスタートが始まることを、切に願う次第である。

<了>

 

★★★全力全開でポチッと♪ブログランキング・にほんブログ村へ応援よろしくお願いします!★★★

 

☆京都通、京都が好きなら→にほんブログ村 旅行ブログ 京都旅行へ ☆音楽好きなら→にほんブログ村 クラシックブログへ

 

 

10 Trackbacks / Pingbacks

  • Confederations Cup GS:Match2 イタリア代表-日本代表

    イタリア代表 4-3 日本代表
    ブラジル相手に完敗を喫した日本。第2戦はまたしても強豪のイタリア。

    (C)FIFA

    前半序盤から日本がペースを握ります。イタリアは何か重そうだった。そ …

  • 日本、イタリアに惜敗 グループリーグ敗退 動画あり

    日本、イタリア相手に3得点も逆転負け 連敗で敗退が決定/日本代表  日本代表は現地時間19日、コンフェデレーションズカップ・グループリーグ第2戦でイタリアと対戦。2点を先…

  • 日本、イタリアに逆転負け3-4 コンフェデ杯1次リーグ敗退

    サッカーのFIFAコンフェデレーションズカップは(英: FI

  • ★日本、イタリア相手に3得点も逆転負け

    日本、イタリア相手に3得点も逆転負け 連敗で敗退が決定/日本代表

    <日本代表は現地時間19日、コンフェデレーションズカップ・グループリーグ第2戦でイタリアと対戦。2点…

  • ザックジャパンコンフェデレーションズ杯挑戦者としてイタリアから3ゴール奪う快挙も守備で4失点しイタリアから世界で戦うための守備の重要性という宿題を突きつけられた

    19日(日本時間20日)FIFAコンフェデレーションズ杯日本対ブイタリア戦がレシフェで行われ

    3対4でイタリアが歴史と経験の差で勝利したものの日本はMF本田のPK、香川の …

  • 日本、イタリアに敗れグループリーグ敗退(コンフェデレーションズカップ2013)

    前半で2点リードしても勝てないか。
    勝ったイタリアとの1点の差は思っているよりも大きいものなのかもしれない。

    日本 3-4 イタリア

  • 日本代表、コンフェデ杯GL敗退

     各大陸の王者が集まるコンフェデ杯。今年はブラジルで開催。
     日本は6/16(日)早朝に、ブラジルと対戦し、0−3で惨敗。

     第二戦はイタリアと対戦。ここで日本が敗れ …

  • 【コンフェデ杯】日本、イタリアに惜敗

    コンフェデレーションズ杯1次リーグA組で、日本はイタリアに善戦し、3−4で敗れました。
    イタリア相手に攻撃的なサッカーをしましたが、金星ということになりませんでした。
    この…

  • イタリアに大健闘むなしく惨敗

    コンフェデ出場国が1巡して、得点してないのは日本だけという流れ。

    イタリアもスペインもナイジェリアも強かったなぁ。

    そして午前4時からのブラジルxメキシコは、さすがの…

  • 3戦全敗でコンフェデ終了 動画あり

    岡崎弾で追撃も及ばず、日本はメキシコに敗れて3戦全敗で大会終了  コンフェデレーションズカップのグループA第3節が22日に行われ、日本代表とメキシコ代表が対戦した。  開幕2連…

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Trackback URL :