香港でヌルい試合をしていたどこかのチームとは違って、文字通りの死闘が繰り広げられていた様子の、6試合のプレーオフ。欧州から順に見ていきましょう。



欧州プレーオフ

ウクライナ 0-1 ギリシャ
スロベニア 1-0 ロシア
ボスニア・ヘルツェゴビナ 0-1 ポルトガル
フランス 1-1 アイルランド
  [0-1、延長1-0]



アフリカ

アルジェリア 1-0 エジプト



南米vs北中米

ウルグアイ 1-1 コスタリカ



まずは、本大会出場を決めたフランス、スロベニア、ギリシャ、ポルトガル、アルジェリア、ウルグアイのみなさん、おめでとうございます。


ニュースを見てまず思ったのは、トーナメントやこうした一発勝負では特に強いと思われていたヒディンクですら、どうにもならないのが欧州予選の難しさということ。ホームで失った1点が重く圧し掛かってくるとは・・・。

反対に、悪運だけは強いのね、と言いたくなるドメネク。アンリのハンドを見逃してもらっての南ア行き。なまじこうしてギリギリ最低限の結果が出てるから始末に悪いのでしょうかね(苦笑)。フランスに好意的なしとらすでも、今回はドメネクが率いるグダグダおフランスではなく、心情的にはロビー・キーンやダフとかがいて、選手もサポもいつでもどこでも一所懸命頑張るという印象のアイルランドの方を見てみたかったです。あの判定で泣かされるなんて悲しすぎる・・・。


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フランス、大苦戦も南ア行きの切符を奪取
【スポーツナビ 2009年11月19日】

 18日にパリのスタッド・ド・フランスで行われた2010年ワールドカップ(W杯)・南アフリカ大会欧州予選プレーオフ第2戦は、フランスが延長戦の末にアイルランドと1-1で引き分け、2試合合計2-1でW杯行きの欧州地区最後の一席をもぎ取った。

 90分間圧倒され続け、最後の最後につかんだW杯出場権。しかし、試合の後味は、非常に苦いものだった。というのも、延長戦前半103分に決まったゴールの直前に、アシストをしたアンリのハンドがあったにもかかわらず、それが審判に見逃されていたのだ。本当なら認められるべきではなかったゴールで同点に追いついたフランスは結局そのまま逃げ切ったが、試合後のフランスのメディアさえ、「素晴らしかったのはアイルランドの方だった」と相手をたたえた。

 アイルランドはロングボールを素早くディフェンスラインの裏に放り込むシンプルかつダイレクトなプレーで、効率よくゴールに迫った。対象的に、特に前半のフランスはパスミスや守備でのミスを連発し、全くプレーを築けないでいた。
 この試合のフランス側の殊勲者は前試合に続き、またもGKロリスだった。24分、アイルランドのダフの素早い攻め上がりを起点とする攻撃から、ゴール前のロビー・キーンに向けて絶好のパスが送られたが、ロリスは飛び出して指先でこれをはじき、シュートを許さなかった。26分には、ローレンスのクロスをファーポスト側にいたドイルがヘッドでたたいたが、これは幸運にもゴール脇に反れた。

 しかし、アイルランドは32分、圧倒的優勢をについにゴールに変えてみせる。またも素早い攻め上がりからゴールライン近くまで上がったダフが、ペナルティーエリア内でノーマークだったキーンにマイナスのクロス。フランスのDFスキラッチはパスラインを消すこともできなければ、キーンにプレスをかけることもできず、キーンはおたおたする相手DFを尻目にきっちりとシュート。今度ばかりはロリスもこれを止めることはできなかった。

 後半に入って最初に危険な場面を作ったのもアイルランドの方だった。ループ状のパスがゴール前の雑踏の上を抜け、ファーポスト側で1人ノーマークだったオシェイの前に。DFの彼がこれを外してアイルランドは難を逃れたものの、フランスDFのポジショニングの悪さが浮き彫りになった。フランスはいったんクリアしても、その次のボールへのカバーがないために、すぐにまたボールを失った。後半が進むにつれ、フランスが敵陣に迫る頻度は徐々に増えていったが、突っ込んではボールをインターセプトされ、ギャップを作らずに強引に放ったシュートはDFの壁に当たって跳ね返るばかりだった。

 61分にはダフの急襲を飛び出したロリスが阻止。一方、71分のグルクフのFKは枠内に飛んだが、アイルランドGKギブンががっちりキャッチした。その1分後にはサニャのクロスにアネルカがヘッドで合わせたが、ボールはゴール左に。90分には、ラサナ・ディアラが自陣のゴール近くで後方へ戻したパスをキーンが奪い、フランスはまたも冷や汗をかいた。前半よりもマシになったとはいえ、守備面でも攻撃面でも平均以下のプレーを見せ続けたフランスが、90分を0-1で終えられたのは幸運にほかならなかった。

 フランスは第1戦で1-0と勝利していたため、試合は延長戦に突入。フランスの攻撃の動きはやや増え、102分にエブラのスルーパスを受けたゴブーがゴールネットを揺らすが、これはオフサイドと判定された。
 そして103分、フランスがついに運命のゴールを決める。センターサークル前付近からマルーダが蹴った長いFKが、左のゴールポスト近くにいたアンリの下に。アンリが右足で送った短いクロスを、中央に詰めていたギャラスが至近距離からヘッドでたたき、ゴール内に押し込んだのである。
 しかし、このシーンのリプレーは、エンドラインぎりぎりの位置にいたアンリがライン外にこぼれそうなったボールを手でコントロールし、それからクロスを蹴った場面をはっきりと映し出していた。アイルランドの選手たちはすぐさまハンドをアピールしたが、審判はこのシーンを目撃していなかった。審判たちが話し合い、会場は一時騒然とした空気に包まれたが、結局判定は覆らなかった。

 118分にはギブンの長いリスタートのボールが直接フランスのペナルティーエリア内に飛んだが、ロリスが大胆な飛び出しを見せてこれをげんこつではじき、チームを救った。120分にはFKがファーサイド深くに送られ、ダンがヘッドでこれをゴール前に戻したが、またもロリスがこれをキャッチ。その直後にはアネルカが敵陣ゴール前に絶妙のクロスを送るが、ゴブーのシュートは上に外れた。

 ついに時間切れとなり、こうしてフランスは最後までいいところを見せられないまま、死闘の末にW杯行きをものにした。試合後、選手たちは本戦行きを喜び合ったが、その感情表現は控えめだった。また解説で会場に来ていたアーセン・ベンゲル(アーセナル監督)、元代表のビセンテ・リザラズらは、そろってアイルラインドの勇敢な戦いぶりをたたえ、フランスの予選突破を決まり悪そうに受け取った。これまでになくふがいないプレーを通したフランスを前に、彼らが見つけた数少ない喜ぶ理由は、非の打ちどころのなかったロリスのプレーと、W杯に出場できるという事実のみだった。

-Kayako Kimura from France-



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