六地蔵めぐり

2009年8月22日 22:00
by しとらす

今年も六地蔵めぐりの時期が来ました。ちょうど週末にあたってるので、各町内で地蔵盆を執り行うところも多いでしょうね(本来なら24日らしいのですが会社員が休みを取りやすい週末に行なうところも多いそうで)。
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「六地蔵めぐり」というのは京都で800年以上も続く伝統行事で、旧街道沿いに祀られている6ヶ所のお地蔵さんを巡拝して、各寺で「お幡(おはた)」と呼ばれるお札を授与してもらい、合計6種のお幡を家の入口に吊して、家内安全・病疫退散・福徳招来を祈願する、というものです。

その由来ですが、平安前期に小野篁(おののたかむら、小野小町の祖父)さんが他界し冥途に赴いた際、生身の地蔵菩薩に逢い、その教えにしたがって蘇生したということがありました。その後、6体の地蔵菩薩像を刻んで、木幡の里(現在の伏見地蔵の地)に安置します。後に平清盛が後白河天皇の勅命を受け、都の守護と(都を往来する)旅人の安全と健康、さらには当時流行していた疫病の退散と広く庶民の福徳招来などを願って、京洛の入口6カ所にそれぞれ六角円堂を建てて1体ずつ分置し、清盛は西光法師に命じて供養させました。

その京洛の入口6ヶ所に分置されたというのが、

鞍馬口街道の鞍馬口地蔵上善寺、明治までは深泥池のそばの地蔵堂に祀られていたのを移転)
東海道の山科地蔵徳林庵
奈良街道の伏見地蔵大善寺
大阪街道の鳥羽地蔵浄禅寺
山陰街道の桂地蔵地蔵寺
周山街道の常盤地蔵源光寺

の各地点に現在では定まっています。

現在のような形で庶民の間に定着したのが江戸初期とも言われていますが、中世にはすでに支配層にとどまらず庶民の間でも地蔵信仰が広まっていたようで、上記の各地蔵を巡るという風習が室町期には始まっていたという説もあります。

現在の六地蔵めぐりは、(順番は特になく)各寺をお参りして“お幡(おはた)”と呼ばれるお札を買い求め、束ねて護符として玄関口に吊るしておくことで、疫病退散や福徳招来などのご利益があるとされています。また、新たに亡くなられた方の初盆には水塔婆供養して3年間巡拝すると、その方は六道の苦を免れるとされています。京都の各町内で行う地蔵盆の風習も、この六地蔵めぐりから派生したのかもしれませんね。

また、今の時期には京都各地に残る『六斎念仏』が奉納される頃でもあります。下記の千本六斎会の方々のサイトが六斎念仏について詳しく紹介していますので、ぜひご覧いただければと思います。
→→千本六斎会 http://rokusai.hp.infoseek.co.jp/

しとらすの住む所から歩いて行ける源光寺はともかく、残り5箇所は広く分散してるので、同じ京都市内でも1日で回ろうとすると意外と大変です。山科があるので自転車ではまず無理だし、浄禅寺にはバスでしか行けませんし。周辺の道が狭く駐車スペースなんて無いので、バイクはともかくマイカーでなんて近所迷惑もいいところ(もっとも車持ってませんけど)。歩いて回った昔の人を尊敬します(笑)。

今年は行けませんが、来年にはまた六地蔵めぐりしたいですね。



先祖供養、家内安全を祈願 京で「六地蔵めぐり」
【京都新聞 2009年8月22日】

 京都の入り口に置かれた地蔵を巡拝する伝統行事「六地蔵めぐり」が22日、京都市内の6カ所の寺で始まり、参拝者が家内安全や先祖供養などを祈った。
 六地蔵めぐりは平安時代、後白河天皇が王城守護などを祈願するため、6体の地蔵を洛中への街道口6カ所に安置させ、庶民が巡拝するようになったのが始まりとされる。
 鞍馬口通沿いの上善寺(北区)では、訪れた参拝客が地蔵菩薩(ぼさつ)像に手を合わせ、「お幡(はた)」と呼ばれる厄よけのお札を買い求めた。同区の主婦、藤井厚子さん(66)は「早朝から六地蔵を全部参った。先祖供養の役目を果たした充実感がある」と話した。
 六地蔵めぐりはほかに、大善寺(伏見区)、浄禅寺(南区)、地蔵寺(西京区)、源光寺(右京区)、徳林庵(山科区)で23日まで行われる。
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〔※写真:先祖を供養したり家内安全を願う参拝者(22日午前10時、京都市北区・上善寺)〕

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