ムーティ&シカゴ響のヴェルレクという強敵がいたためにベストアルバムこそ逃しましたが、今年のグラミー賞で最優秀オーケストラ演奏賞・最優秀録音賞・最優秀録音賞の3部門で受賞したのがこれから紹介するアルバムです。でもジャケット絵を見て
・・・ん?
と気づかれると思いますが、そう、見ての通り紛うことなき・・・

「空を見ろ!」
「鳥だ!」
「飛行機だ!」
「いや、スーパーマンだ!」

ドアティ『メトロポリス・シンフォニー』『デウス・エクス・マキナ』
 /ゲレーロ&ナッシュヴィル響

マイケル・ドアティ
・オーケストラのための『メトロポリス・シンフォニー』
・ピアノとオーケストラのための『デウス・エクス・マキナ(機械仕掛けの神)』

ヴァイオリン:メアリー・キャスリン・ヴァン・オズレイル
フルート:エリック・グラットン、アン・リチャーズ
 〔以上、メトロポリス・シンフォニー〕
ピアノ:テレンス・ウィルソン〔デウス・エクス・マキナ〕
指揮:ジャンカルロ・ゲレーロ
管弦楽:ナッシュヴィル交響楽団
 
8559635

http://ml.naxos.jp/album/8.559635

はじめに何故このアルバムを採り上げる気になったかをお話ししますと、1つには作曲者も曲のモチーフもオケもアメリカ尽しで現代アメリカの一片を示していると言えるからというもの、もう1つには日本ではほとんど無名のナッシュヴィル響が今回グラミー賞受賞に値する秀演を披露しているからです。

ではアルバムの紹介の方に戻りますが、マイケル・ドアティ[http://www.michaeldaugherty.net/]という米国人の作曲家は1954年アイオワ州の生まれ。恥ずかしながら私は初めて聞く名前でしたが、アメリカではかなり頭角を現しているそうで、フィラデルフィア管弦楽団の創立100周年記念に交響曲を作曲するなど、全米のオケから委嘱作品の依頼も多いのだとか。

『メトロポリス・シンフォニー』は1988年のスーパーマンの生誕50周年(原作ジェリー・シーゲルおよび作画ジョー・シャスターによりアクション・コミックス誌第1号で初登場したのが1938年)を記念して、ドアティがより現代的なモティーフを用いながら5年の歳月をかけて作曲したものだそうです。題名となったメトロポリスもさることながら、5つの楽章それぞれに“Lex”、“Krypton”、“MXYZPTLK”、“Oh, Lois!”、“Red Cape Tango”とスーパーマンに因んだ名前が付けられています。最初に聴いた印象は、思ったほど平易じゃなかった(さりとて小難しさも感じない)けどなかなか面白く聴けたというところでしょうか。響きはいかにもアメリカ!って感じでしたし、スーパーマンのアニメや映画をいくつか見てる人ならきっと何度となくニンマリするのかもしれませんね。

幸い『メトロポリス・シンフォニー』作曲者本人がインタビューで語っている動画がありましたので載せておきます。第4楽章「Oh, Lois!」と終楽章「Red Cape Tango」の、ゲレーロとナッシュヴィル響による演奏シーンも一部入ってます。

もう1曲の『デウス・エクス・マキナ』はピアノ協奏曲みたいな作りですが、こちらは列車をモチーフにした曲なのだそうです。2曲ともオケにとって結構難易度の高い曲だと思うのですが、ゲレーロの手綱捌きもナッシュヴィル響の演奏もとても素晴らしいものです。ナッシュヴィルはカントリーミュージックでは大変有名な都市ですが、人口50万人のこの街のオケがここまでのレベルにあるとは、さすがアメリカの底力は侮れないものがあります。

さて、今回グラミー賞の3つの部門で受賞に輝いたナッシュヴィル交響楽団[http://www.nashvillesymphony.org/]、現在の音楽監督はニカラグア生まれコスタリカ育ちのジャンカルロ・ゲレーロですが、彼が一昨年の秋に就任する前はレナード・スラットキンが顧問として3年間引き継いだ期間を挟んで、ケネス・シャーマーホーンという方が20年以上にわたって音楽監督を務めていたのだそうです。バーンスタインに師事したというシャーマーホーンについてググっていると、『アリスの音楽館』さんの書かれた詳しい記事が目に止まりました。

『アリスの音楽館』
  ~「ケネス・シャーマーホーン 【1929-2005年】」
 http://queen-alice.air-nifty.com/blog/2011/01/1929-2005-1893.html

恥ずかしながら私の知らない指揮者だったのですが、音楽性でもオーケストラビルダーとしてでもかなりの力量の持ち主だったようですし、新しくナッシュヴィル響の本拠地となったホールに「シャーマーホーン・シンフォニーセンター」と名付けたことでも貢献度の大きさが伺い知れますね。NMLにもシャーマーホーンとナッシュヴィル響の録音がいくつかライブラリにありましたので、ぜひ折をみて聴いてみようと思います。

それと、YouTubeにゲレーロのインタビューとオケの演奏風景の動画がありましたので、記念に?載せておきます。



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