『京響創立50周年記念誌』が届きました

「友の会の会員の皆様、お待たせいたしました」

という感じなのでしょうが、昨日届きました。郵便よりも料金の安いクロネコメール便で発送というのが嬉しいですね(笑)。

 全部で152頁なのですが、とりあえずはお約束?で桝本市長と大友さんの挨拶やら歴代常任からのメッセージやら、あとは思い出の写真の数々やら、楽団員さんたちによる座談会が19頁分あったり、定期演奏会をはじめとした自主公演の記録や歴代の指揮者・コンマス・楽団員・楽団長等のデータが載ってたり、顔写真付で楽団員と事務局員の名簿ももちろんありで、随分と頑張ったなぁ・・・という印象です。
 前コンマスの工藤さんも参加された座談会は突っ込んだ話もあって読み応えがありましたし、京響の定期に通いはじめてまだ年数の浅い私には定期公演の記録はかなり助かります。ちなみに表紙の写真は東響と合同で『グレの歌』を演奏した時のもの。

 で、なにより嬉しいサプライズだったのが・・・

昨年4月の第487回定期での『英雄の生涯』のライヴ録音CDが付いてたこと!

それで期待半分怖さ半分(苦笑)で聴いてみると・・・

あれれ?!こんなに上手かったかしら?
(・・・ごめんなさいゴメンナサイ御免なさい・・・)

 生演奏では感動できても後日(このライヴ録音が)CDとしてリリースされたものを聴くとガッカリすることが多いのですが、元々の演奏の完成度が高かったこともあってか、大友さんと京響らしい整った演奏で熱気も充分、とても聴き応えがありました。ちなみに、演奏終了後の拍手付です。咳などの客席ノイズのカット以外は特に弄ってなさそうで、残響具合から考えても素直な録音だと思います。

というか、この日、(ホール備え付けの吊り下げ以外に)録音マイク立ってたかしら?全然記憶にない・・・(をい)。

 これ、記念誌のオマケじゃなくて自主制作CDとして市販しても立派に通用しそう。これほどの演奏ができるのですからこれからも定期での演奏は全部録音して、一定水準以上の使えそうなのは自主制作レーベルとしてCDリリースして、京都市の財政難解消に少しでも役立てたらいいのに・・・と思いました。
 もちろん価格は国内盤のような3千円近い値段ではなく、海外で自主制作CD出してるロンドン響やロンドン・フィル、ハレ管並みの価格設定にしないと意味がありませんけど。ちなみに公式サイトでの通販価格は1枚モノで

 ロンドン響・・・CD £5.99, SACD £8.99
 ロンドン・フィルハレ管・・・£9.99

になってます。1ポンド=230円としても消費税率が日本よりも高いことを考えると、やっぱり日本の大手レコード会社が相当ボッタクって(以下略)・・・というのはおいといて、録り直しや切り貼り編集とかでやたら録音を弄ったりしなければ、(コンチェルトは別として)CDの制作費用自体はそれほど高くないでしょうし、CD価格を1,500円前後にでも設定して自主制作レーベルやらへんかなぁ・・・と、この『英雄の生涯』を聴きながらしみじみ思った次第です。

 蛇足ですが、一発録りならオケもより集中力が増すでしょうし(無駄に緊張するだけかも・苦笑)、
「CDにするからチラシをガサゴソしたり無駄に咳したりせんと静かに聴いとけ」
というアナウンスを(もちろん丁寧な言い回しで・笑)演奏前にでもしておいて、老人連中を筆頭にお行儀の悪い京響の聴衆を少しでもおとなしくさせるとか(爆)。

京響ならびに市の文化市民局の方々、自主制作レーベルなんぞいかがでしょう?

『京響友の会』の交流会に行ってきました

 今日は‘京響友の会’の交流会でした。友の会といっても、早い話が定期会員なのですが、私は今年が初めてでしたし、大友さんも来られるということで行ってきました。

・・・・・・

 年度末という時期で仕方ないとはいえ、周りはジーサンバーサンばっかし(苦笑)。自分と同年代か若い!と思ったら団員さんだし(爆)。後でわかったのですが、昨年までは団員さんの参加も数人程度だったらしく、今回のように楽団員の半分以上はいるんちゃうか?!というのは今回が初めてのようで、さすがは50周年と思いました(笑)。でも嬉しかったです!

 初めの乾杯の時に、私のいたテーブルに1st Vnの山本さんがいらっしゃったのですが、世代がわりと近いせいか、ずっと山本さんとお話してたような気がします(笑)。昨年までは楽団員さんも数名程度の参加しかなかったらしく、また京響の置かれた現状(京都市の慢性的な財政赤字や大阪のオケ統合騒ぎなど)も少しは頭に入れてなのでしょうけど、中堅・ベテランはもちろん若い方が慣れてないながらも友の会の会員の方と積極的にコミュニケーションをとろうとする姿には(ある意味当然とはいえ)好感を持てました。
 もちろん交流会には常任の大友さんや、コンマスのニキティンさん・渡邊さんの姿もアリ。個人的には大友さんやニキティンさんとお話したかったのですが、さすがに私のような若輩者には関西のジーサンバーサン方に付け入る隙もなく・・・(苦笑)。だいたい楽団員さんとお話しすることに全く慣れていない私では大した話題にも踏み込めず、そんな人間に、ジーサンバーサンに勝てる道理がありましょうや(苦笑)。

・・・・・・

ここで話した内容はバラしまませんが(てか大したこと話してませんが・苦笑)、

開演中は携帯の電源は絶対切りましょう!!!

 私も高校時代だけとはいえ演奏経験があるから理解できるのですが、演奏中に予想もしない変な雑音が入ると集中力が半減以下に鈍るんですよ!

 あと・・・えっと、それから、やはり大フィルのことをどなたも大なり小なり意識してはるようですが、大フィル会員でもある私から言わせてもらえれば、

絶対に大フィルには負けてませんから!!!

これは声を大にして言わせてもらいます!

 確かに、今は亡き朝比奈さん、それからバイロイトにも呼ばれた大植さんのおかげで、どうしても関西では大フィルばかりが目立ってしまいますが、京響だってミッチーから大友さんにかけて地道に長い時間をかけていい仕事してますし、大フィルほどの弦の重量感はないにしろ、トータルなアンサンブル能力にかけては大フィルよりも京響の方が正直上だと思います!もちろん、管に限れば、京響の方が誰の目にも明らかに上ですけどね(笑)。
 大フィルに比べたら線が細い、とは山本さんにもハッキリと言ってしまいましたが(ごめんなさい)、ですが、例えば昨年2月の岩城さん指揮によるオール武満プロでの、あれほどのタケミツ・トーンで作曲者の意志に沿った尚且つ魂のこもった演奏など、モダンが苦手でやや鈍クサくもある大フィルには決して期待できません(キッパリ)。もちろん、逆に、京響にブルックナーなんて期待してませんけど(苦笑)。あとは個性の違いですしね。それから、上村さんがいなくても低弦がもうちょい・・・(ムニャムニャ)。

 ミッチーが昨年のブラームス・ツィクルスの折に嫌われ役を買って出て敢えて苦言を呈されてますが、女性が多いからってパワーが損なわれるようでは、ドイツの一流オケはもとより、ハノーファーの音大オケにも劣りますって(笑)。女性パワーの強力さは近年の欧州を見なくとも日本の中世史の最新研究を紐解けば(?)明らかですし、腕利き揃いな女性団員さん達も今以上にバリバリやってほしいですね。

京都市交響楽団 第498回定期演奏会

2007年3月15日(木)19時00分開演
@京都コンサートホール(大ホール)

◆L.v.ベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲二長調 Op.61
※ヴァイオリン・ソロ アンコール
◇N.パガニーニ 24の奇想曲op.1~第17番変ホ長調
(休憩)
◆S.ラフマニノフ 交響曲第2番ホ短調 Op.27

指揮:大友直人
ヴァイオリン:レジス・パスキエ
コンサートマスター:渡邊穣

 前回2月の定期では遅くに行ってロビーコンサートに間に合わなかったのですが、満を持して?ニキティンさんが登場された上に飛び入りでミッチーがピアノを弾いたとか・・・。そんな残念な思いはしたくなかったので(苦笑)今日は早めに行きましたが、予想通りというか演奏前に大友さんのスピーチがありまして、50周年記念の一環で始めた開演前ロビーコンサートが好評だったので、来年度も不定期でやるかもしれない・・・と仰ったように聞こえました・・・というのも私は離れた所にいたのでマイクの声が聞き取りにくかったんですよね。でもって、邪魔にならないよう演奏を始める前にと思って慌てて写真を撮ったらちゃんと撮れてなくて、ついでにホールの係員に見つかって注意される始末で・・・(汗)。良い子の皆さんは真似しないでくださいネ(苦笑)。そんな失敗作の写真↓真ん中でマイクを持ってはるのが大友さんで、今日はブラスアンサンブルの演奏でした。
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閑話休題

 平日とあってさすがに前回のように満員というわけにはいきませんが、それでも結構入った方でしょうか。前半はベートーヴェンのヴァイオリン・コンチェルト。ソリストのレジス・パスキエさんは首都圏のファンには一昨年から始まったラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンですっかりお馴染みなのでしょうが、私にとっては初めて。オケはやや小ぶりな編成です。管も1人ずつでしたし。
 この曲のやや長い序奏、まるで能のワキとシテの関係のように、シャレールさんが吹くオーボエのきれいな明るい音色の旋律に導かれるように、ようやく出てきたパスキエさんの音・・・高音がメチャクチャきれい!!!どの音も濁りが全くない美しい音色なのですが、高音の素晴らしさといったらもう、天使の羽根でも天女の羽衣でも纏ってそのまま天に昇ってくださいといった感じで(ちょっと大げさな物言いですが・・・)。ベートーヴェンにしてはやや明るく軽く感じる音質のような気もしましたが、古典的な形式美を求めたようなこの曲の性格からはそれほど違和感が感じられない演奏でした。(そういえば、楽器は違えどパスキエさんとシャレールさんは同じ音楽院の先輩・後輩ですね。シャレールさんが音楽院の学生だった当時からパスキエさんが教授だったかどうかまでは知りませんが・・・)
 また、音が美しいだけではなく、リズムや旋律の区切りみたいなものがハッキリとつけてあり、大見得を切ることは決してしないものの一つ一つの音を丁寧に弾かれていたので、陰影とか細かいニュアンスも自然に表現されていて、とても素晴らしいベートーヴェンの音楽が聴けたと思いました。カデンツァも聴き応えがあって良かったです。会場からだけではなくオケのメンバー全員から暖かい拍手が送られていました(先月の某女史の時にはオケは半分以上白けてたもんね)。
 何度かのカーテンコールに応えて、アンコールはパガニーニから。ややこしそうな所もスルスルっと弾いてしまうあたりはさすが音楽院の先生・・・。そんでもって一番最後にステージを去る時に、Cl小谷口さんとFl中川さんに向かって軽く投げキッスをしていたように見えましたが・・・さすがはラテン系の男(爆)。
 今日の演奏を聴く限りではオケとコンチェルトやるよりは室内楽の方がずっとパスキエさんの真価を味わうことができるのではという印象を持ちましたが、それでも素晴らしいソロの演奏が聴けてよかったです。オケの伴奏もグッドでした。

 さて、後半はラフ2。第1楽章、抑制の効いた表情付けの中にも、弦が奏でる息の長いフレーズを縦糸に、何度となく沸き起こる様々な色の感情を横糸に巧く織り交ぜたような演奏で、つかみはOK、といったところでしょうか。頻繁に顔を出す弦のトゥッティがパワーがやや欠けるものの、べとつかず上品さを失わないあたりは、やっぱり京都やねぇ・・・。ただ、第2楽章は必要なところでもう少し荒々しさを前面に出した方がメリハリがあって良かったように思うのですが、ちょっと大人しかったかも。
 そして、第3楽章・・・クラリネット、もちろん小谷口さんのソロ・・・

ブラーヴァ!!!

もう、こうなったら、今日の入場料収入の半分を小谷口さんにあげちゃって下さい(爆)。

「窓辺にたたずんで物思い(おそらくは恋かな?)に耽る深窓の御令嬢(まだ10代後半)」といった光景が目に浮かぶような、とても素晴らしいソロでした。こりゃ大フィルの優秀な男性陣でも勝てないと思う・・・。続く弦も好演でした。控えめな表現なだけに、かえってグッとくるものがありますね。Obの高山さん、Flの清水さんのソロもさすがでした。
 終楽章はブラスセクションにもう少しハメを外してほしかったかな(大友さんにそれを期待するのが間違いかもしれませんが・・・)、と思った以外は、単なる映画音楽に陥らないように巧みにコントロールしてキビキビと進めたのはよかったですね。
 所々ちょっとおとなしすぎる嫌いはありましたが、全体的に好演のラフ2だったと思います。演奏後は熱い拍手が送られていましたし、特に小谷口さんには‘ブラボー’の歓声とともに一際大きな拍手が送られていました。

 今年度、初めて京響の会員になって数多くの定期を聴きましたが、ただ1回を除いて水準以上の演奏ばかりで、会員になった(&日頃から住民税を払っている・笑)甲斐があったというものでした。京響の皆さん、大友さん、1年間ありがとうございました m(_ _)m 来年度も引き続きよろしくお願いいたします。

 3月恒例?!ということで、カーテンコールの後で大友さんからご挨拶。今年度の退職者はTpの若林義人さん。定年には早いのですが、龍谷大吹奏楽部の音楽監督として御指導に専念されるということだそうで・・・。大友さんの挨拶にも(彼には珍しいことに)少し恨み節が混じってましたが、きっと龍大吹奏楽部員達へのプレッシャーなんでしょうね。ちゃんと言うこと聞いて上手くなれよ、と。今日は観客席にいつも以上に大学生らしき人たちの姿が多いなぁとは思ってたのですが、おそらくほとんど龍大の吹奏楽部員だったんでしょうね。
 コンサートパンフにお知らせとして載ってたこともあって、演奏後にも大友さんや(若林さんの隣に座っていた)菊本君あたりが急かして若林さんを立たせて拍手を受けさせていましたが、ちょっと早い第二の人生、ぜひ頑張ってほしいものです。私も高校時代だけですが吹奏学部にいたので、こうして経験豊富なプロの方が若いアマチュアの指導に専念してくださるというのは、ただただ有り難いと思うばかりです。
 第二の人生といえば、今日は仙崎さんが入口のモギリの所で率先してプログラム&パンフを手渡されてました。些細なことでしょうけど、オケで首席まで務められて財団でも要職にある方が接客の最前線にいるというのはなかなかできることではないと思います。