大蔵流狂言方の能楽師、茂山千之丞さんが87歳で逝去

ニュースで千乃丞さんの訃報を知って、ただただ絶句するばかりです・・・。

直近で舞台を拝見したのはもう何時頃でしょうか。お歳のわりに足腰がしっかりしていて凜とした立ち姿で舞台を勤められていたので、まだまだ長生きして元気にご活躍いただけるものと印象づけられながら観させていただいたものでしたが・・・とても残念です。

謹んで御冥福をお祈り申し上げます。

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狂言師、茂山千之丞さんが死去 狂言のしきたり破り活躍
【共同通信 2010年12月4日】

 大蔵流狂言師として兄の茂山千作さんとともに活躍、新作狂言やオペラの演出も手掛けた茂山千之丞(本名政次)さんが4日午後1時43分、肝細胞がんのため京都市の病院で死去した。87歳。京都市出身。葬儀・告別式は近親者のみで行う。喪主は狂言師の長男あきらさん。

 1926年に初舞台を踏み、戦前から兄七五三(現在の千作)さんとの子供狂言コンビとして注目された。戦後は、天性のセンスで見せる千作さんに対し、張りのある声や澄んだせりふ回しで舞台を盛り上げ、新たな狂言ファンを開拓した。

 武智鉄二さん演出の舞台「夕鶴」やラジオドラマに出演、歌舞伎俳優と共演するなど、他の芸能との共演を禁じた狂言界のしきたりを打ち破る活動を精力的に行って話題を呼んだ。

 狂言の古典演目を復活させる一方で、梅原猛さんの新作狂言「王様と恐竜」や、オペラの演出を手掛けた。

 人間国宝で文化勲章受章者の千作さんと組んで全国の学校に出向く公演も長く続け、狂言の普及に尽力。茂山千五郎家だけで10人以上が狂言師となる中で、プロデューサーの役割も果たした。

 99年に紫綬褒章。著書に「狂言役者-ひねくれ半代記」「狂言じゃ、狂言じゃ!」。

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〔※写真:狂言「三番三」を舞う茂山千之丞さん=1月、大阪市〕