FOMCが金利据置き、長期債買い入れの用意あると表明

日本時間で昨夜遅くのFOMC。

すでに下げるほどの金利もなくて声明に何を盛り込むか?でしたが、株式市場の反応を見るかぎり、一応好感されたようですね。

また、日付が変わって・・・というかFOMC発表から実質45分後(笑)のニュージーランドはというと、予想以上に一気に1.5%の利下げ。

また、ボラードRBNZ総裁は声明で追加利下げも示唆したようです。

RBNZ(ニュージーランド準備銀行)声明
NZの輸出セクターの見通しは悪化した
世界的なリセッションがNZ経済を減速させている
貿易相手国の状況は非常に弱い
今後の如何なる追加利下げも、小幅なものとなろう
市場の追加利下げの期待、正しいかもしれない
2009年上半期のNZ経済はリセッションだろう
NZの金融機関は利下げを顧客に転嫁させるべき
通貨安が経済を手助けするだろう
NZには金利を動かす余地まだ多大にある

どこも大変ですね・・・。
来週は豪・英・欧。さてさて・・・?

米FRBが金利据え置き、長期債買い入れの用意あると表明
【ロイター 2009年1月29日】

[ワシントン 28日 ロイター] 米連邦準備理事会(FRB)は28日、連邦公開市場委員会(FOMC)でフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標をゼロ─0.25%に据え置き、クレジット市場の状況改善につながるのであれば、長期国債を買い入れる用意があると表明した。
 また、デフレリスクが高まっていることに幾分の懸念を示したほか、短期金利が当面異例なほど低い水準にとどまる公算が大きいとの表明を繰り返した。
 声明は「クレジット市場の状況改善に特に効果的であることが示されれば、FRBは長期国債を買い入れる用意がある」と表明。12月の時点ではこの選択肢を検討していると言及するにとどまっていた。
 FOMCは8対1で政策決定を支持した。リッチモンド地区連銀のラッカー総裁は反対票を投じ、国債買い入れプログラムを直ちに進めるべきだとの見解を示した。
 米債券市場では価格が大幅に下落。FRBが国債の買い手になるという、より明確な手がかりを投資家が求めていたことが示された。
 政策金利は事実上ゼロの水準になっており、FRBは、正常な融資回復に向け、特定の資産や市場を対象にした「信用緩和(credit easing)」策に焦点を移している。
 スイス再保険の経済調査部門責任者、カート・カール氏は「基本的に、FRBは財布のひもを緩めており、さらなる資産を買い入れる用意がある」と指摘。
 FRBは「経済活動の緩やかな回復が2009年中に始まると引き続き予想している。ただ、この見通しに対する下振れリスクは大きい」とした。
 また「インフレが、長期的な経済成長と物価安定を最も促進する水準を当面下回るリスクが、ある程度見られる」と指摘。デフレリスクに対する懸念が高まっていることを示唆した。

米FOMC声明全文【ロイター 2009年1月29日】

[ワシントン 28日 ロイター] 米連邦準備理事会(FRB)が28日発表した、1月27─28日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明全文は次の通り。

 米連邦公開市場委員会(FOMC)は28日、フェデラルファンド(FF)金利誘導目標水準をゼロ─0.25%に据え置くことを決定した。FOMCは、経済状況により当面、異例に低水準のフェデラルファンド(FF)金利が正当化される可能性が高いと引き続き予想する(warrant exceptionally low levels of the federal funds rate for some time)。
 12月の会合以降に入手した情報は、経済が一段と弱くなった(weakened further)ことを示している。個人や企業が支出を削減する中、鉱工業生産・住宅着工件数・雇用は引き続き急激に低下した(continued to decline steeply)。さらに、需要は世界的に大幅に減速している(slowing significantly)とみられる。流動性を供給し金融機関を強化する政府の努力などを反映して、一部金融市場の状況は改善した。それにもかかわらず家計と企業のクレジット状況は依然として極めてひっ迫している(remain extremely tight)。年内に経済活動が緩やかな回復を始めるとFOMCは予想しているが、この見通しには大きな(siginificant)下向きリスクがある。
 過去数カ月間のエネルギーなど商品価格の下落や、経済が大幅に緩むとの見通しを踏まえると、今後数四半期はインフレ圧力が引き続き抑制される(subdued)と予想する。さらにインフレが当面、長期的に経済成長と物価安定を最も促進させる水準を下回って推移する若干のリスクがあると考える。
 持続可能な経済成長の再開を促し、物価安定を維持するために、FRBは利用可能なあらゆる手段を用いる(employ all available tools)。公開市場操作をはじめとするFRBのバランスシートの規模を高水準に保つ可能性が高い手段を通じ、金融市場の機能を支え景気を刺激することにFOMCの政策の焦点が置かれる。モーゲージ市場と住宅市場を支援するため、FRBは機関債やモーゲージ担保証券(MBS)を引き続き大量に買い入れる。また、状況に応じて購入の規模を拡大し、購入プログラムの期間を延長する用意がある。状況の進展により個人向け信用市場の状況改善に特に効果的(particularly effective)であることが示された場合、FOMCは長期国債を買い入れる用意がある(prepared to purchase)。家計や中小企業向け与信を促すためにFRBはターム物資産担保証券ローンファシリティー(TALF)を実施する。FOMCは引き続き、金融市場動向の進展を踏まえてFRBのバランスシートの規模や構成(size and composition)を慎重に監視し(continue to monitor carefully)、貸出ファシリティーの拡充や変更(expanstions of or modifications to lending facilities)がクレジット市場や経済活動を一段と支援し物価安定維持の助けとなるか見極める。

 今回の声明に賛成票を投じたのは、バーナンキ委員長、ダドリー副委員長、デューク、エバンズ、コーン、ロックハート、ウォーシュ、イエレンの各委員。反対票を投じたのはラッカー委員。同委員は、対象となる信用プログラムよりも米国債買い入れを通じたマネタリーベースの拡大が現時点では望ましいと主張した。

米FOMCが金利据え置き:識者はこうみる
【ロイター 2009年1月29日】

[ワシントン/東京 29日 ロイター] 米連邦準備理事会(FRB)は28日、連邦公開市場委員会(FOMC)でフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標をゼロ─0.25%に据え置いた。また、クレジット市場の状況改善に向け長期国債を買い入れる用意があると表明した。市場関係者のコメントは以下の通り。

●現時点での国債買い入れに疑問

 <MFグローバル(ニューヨーク)のシニア・バイスプレジデント、アンドリュー・ブレナー氏>

 FRBが本気で米国債を買い入れる用意があるのなら、なぜラッカー米リッチモンド地区連銀総裁が反対票を投じるのか。この質問を考えてみるべきだ。FRBは現時点で米国債を買い入れるつもりはないだろう。今後、長めの国債が売られ、イールドカーブはスティープ化すると予想する。

●誰にとっても楽観視できる内容

 <スイス再保険の経済調査・コンサルティング部門責任者、カート・カール氏>

 誰にとっても楽観視できる内容だ。連邦準備理事会(FRB)は機関債・モーゲージ担保証券の購入規模を拡大する用意がある。購入については近いうちに限界に達するとの懸念が出ていた。長期国債(の買い入れ)にも改めて言及しており、前向きさを感じさせる。

 これから家計・中小企業向けターム物資産担保証券貸出制度が実施される。FRBはバランスシートを注視するだろうが切り詰めるとは言っていない。明らかにポジティブな内容だ。

 FRBは基本的に、買い入れ資産の拡大を開始し、必要であれば期間を延ばす用意がある。

 経済・金融セクターと資産価格の下値を支える能力に対する信頼回復が大きな課題であり、声明はこの点で重要だといえる。

●将来のインフレ上昇を容認

<クリアブルック・フィナンシャルの最高投資責任者(CIO)、トム・ソワニック氏>

 米連邦準備理事会(FRB)はクレジット市場の安定と引き換えに、将来のインフレ上昇を受け入れる決意を示した。これを受け長期債利回りは上昇し、株式市場も大幅に上げている。FRBは大量の政府機関債・住宅ローン担保証券(MBS)買い入れ後、他の措置も効果を発揮しないようであれば、米国債を購入する可能性を示唆した。

●良い押し目提供、長国買い入れ過度な期待はく落しただけ

<日興シティグループ証券・チーフストラテジスト 佐野一彦氏>

 長国買い入れに関して、過度な期待がはく落しただけで、良い押し目を提供するとみている。米連邦準備理事会(FRB)は「用意している」ということで、「買わない」ということではない。きょうに限っては、米債安・株高から円債市場に売りが先行しようが、弱気になる必要はない。金利上昇は米国にとって好ましくないことから、そのまま放置することはない。

●米金利3%接近なら買い取りか

<みずほ証券・チーフマーケットエコノミスト 上野泰也氏>

 米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明文は、景気認識を一段と悪化させると同時に、デフレへの警戒感も記述している。金融政策面では「信用緩和」の維持・強化や「時間軸」などに加え、

条件が整えば長期国債購入の「用意あり」と明言した。国債購入については声明文の表現が半歩前進した。米債券市場の事前の期待値が高かったため、この日の米長期金利は上昇したが、FOMC声明文からは金融引き締め転換のかけらさえも見えない。

 朝方の金融・資本市場は株高/債券安でスタートしよう。ただ、ファンダメンタルズ状況からは債券売りは不整合。振れがあるにしても、内外長期金利が低下余地を模索する流れは不変とみている。米長期金利が3%に接近するようなら、FRBによる長期国債購入の可能性が一気に高まりそうだ。

●米長期国債購入、今は検討の表明だけで十分

<ユナイテッド投信投資顧問 シニアファンドマネージャー 高塚 孝一氏>

 買い取り価格など詳細は不明なので論評は難しいが金融機関の不良資産を買い取る「バッドバンク」の設立は評価できる構想だ。不良資産を切り離しても銀行の貸し出しは伸びないとの批判もあるが、不良資産の損切りをさせないで資本注入だけするようなびほう策から抜け出すことは大きな前進といえよう。既存株主には減損などで犠牲を強いることになる可能性があるが、不良資産を切り離した後のビジネスには投資価値があると思わせるインセンティブが生まれる。

 米連邦公開市場委員会(FOMC)が条件が整えば長期国債購入の用意があるとしただけで購入を決定しなかったことに失望した向きもいるようだが、現時点では期待を持たせるだけで十分だろう。今後、不良債権を処理する過程で一番困るのは長期金利の上昇だ。長期国債購入は大きな枠組みのなかのひとつの政策であり、今後オバマ米政権が金融問題解決の大きなフレームを作るなかで重要なポイントになる。購入の決定という「実弾」はまだ残しておいていい。FRBが本格的に購入するといえば売り方には強力な「脅し」となる。