羅馬の仇を倫敦で討つことは叶わず・・・バルセロナがマンチェスター・ユナイテッドを圧倒して2年ぶりに欧州の頂点へ

2010-11 UEFAチャンピオンズリーグ:決勝

バルセロナ 3ー1 マンチェスター・ユナイテッド

前半のうちにルーニーのゴールで同点になった時は、これはどっちに転んでも・・・?とかチラッと頭を霞めましたが、逆に格の違いを見せつけられただけでしたね(苦笑)。それでも昨年のモウリーニョ=インテルのようなことをせずに堂々とマンU流の王道サッカーでバルサと対峙したファーガソンには、称賛の拍手を送りたいです。さすがにモウリーニョに好意的な私でも、決勝の舞台でアレは見たくないですし(苦笑)。

まぁ、それにしても・・・バルサのサッカーは凄いとしか言いようがなかったですね。ユナイテッドの選手達が後半が進むにしたがって疲弊していくのが素人目でもわかるくらいでしたし(あの朴智星が・・・ですしね)。ただ美しいだけじゃないのがミソというか。

願わくば世界のサッカーの質の向上のためにもバルサには現状レベルを維持し続けてほしいものですが、グアルディオラにはまだしばらく居てほしいですよね。あとはシャビ、おっさんになっても頑張れ!(爆)

そうそう、それと、アビダルが間に合ってくれたのには驚いたのと同時に嬉しかったです。

2011052900000006spnavi0003view
2011052900000007spnavi0002view
2011052900000005spnavi0003view

2011052900000003spnavi0003view

バルセロナ、マン・U圧倒で欧州の頂点に 2年ぶり4度目のCL優勝
【Goal.com 2011年5月29日】

28日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)決勝、バルセロナ対マンチェスター・ユナイテッドの一戦は、バルセロナが3-1で勝利した。バルセロナは、2年ぶり4度目のCL制覇となっている。

立ち上がりに奇襲を仕掛けたのはユナイテッド。2-0で勝利した準決勝ファーストレグのシャルケ戦と同じ先発でスタートすると、開始直後から激しくプレスを掛けて、バルセロナを圧倒する。ハビエル・エルナンデスがオフサイドの網に掛かり、フィニッシュに持ち込めないものの、バルセロナにほとんど攻撃をさせない時間をつくった。

しかし、10分を経過すると、試合は落ち着きを取り戻し、戦前の予想どおりにバルセロナがボールをキープする展開になる。主将プジョールがメンバーを外れ、アビダルが起用されたバルセロナは、すぐに主導権を取り戻した。16分に右サイドからシャビがクロスを上げると、ニアに飛び込んだペドロがシュート。これは枠をとらえることができないが、20分、21分とビジャが立て続けにシュートを放つなど、バルセロナが徐々にゴールとの距離を縮めていった。

すると、先制点はバルセロナに生まれる。27分、中盤でシャビが前を向くと、中央を狙ってメッシが後方からダッシュ。この動きに相手DFヴィディッチが気を取られると、その隙にヴィディッチの横を走っていたペドロが外へ膨らんでフリーに。シャビがそのタイミングを見逃さすにスルーパスを通すと、ペドロがGKとの1対1を制して、ゴールネットを揺らした。

最初の10分を終えた後は圧倒され続けたユナイテッドだが、すぐに追いつくことに成功した。34分、ルーニーがギグスとのワンツーでペナルティーエリアに侵入すると、冷静に流し込んで1-1。少ないチャンスをしっかりと得点につなげた。

しかし、バルセロナのペースは崩れない。43分には、メッシの突破からビッグチャンスを迎えたが、ビジャのリターンパスがわずかに長く、1-1のままハーフタイムとなった。それでも、後半もバルセロナが主導権を握った。

勝ち越し点を決めたのはメッシ。54分、ペナルティーエリア手前で前を向いたメッシに寄せる選手が誰もいないのを見ると、メッシがドリブルで急加速。そのまま左足を鋭く振り抜き、ゴールを射貫いた。

再び追いつきたいユナイテッドだったが、ペースが上がらない。バルセロナのパス回しを追いかけ続けた疲れが出たのか、ビハインドを背負っても敵陣に押し込むことができなかった。69分にはファビオを下げてナニを投入。バレンシアを一列下げて、より攻撃的な布陣にした。

しかし、その直後にバルセロナが決定的な3点目を奪う。右サイドからメッシがドリブルで中央へ切り込むと、一度はDFにボールを奪われてしまったものの、ブスケッツが即座に奪い返して後方へパス。これを受けたビジャが右足シュート。きれいな弧を描いたボールが、ゴール右上に吸い込まれた。

厳しい状況となったユナイテッドは、77分にキャリックを下げてスコールズを投入したが、流れは変わらない。バルセロナが時間を使ってボールを回す展開になると、バルセロナは終盤になって立て続けに交代カードを切って、時間の経過を待つ。ユナイテッドに最後まで反撃の糸口をつかませなかったバルセロナは、3-1でタイムアップのホイッスルを迎えた。

“強すぎる”バルセロナ、“強い”マンUも歯が立たず
上には上が、その上にはさらに上がいる

【スポーツナビ:中田徹 2011年5月29日】
201105290002spnavi_2011052900002_vi
201105290002spnavi_2011052900003_vi

■ファンもメディアも皆“バルセロナ推し”

 試合前日練習でも、ファンの“バルセロナ推し”の空気がびんびん伝わってきた。
 最初にウエンブリーのピッチに立ったのは、マンチェスター・ユナイテッド(マンU)だった。ボム、ボム、ボムッ! ミドルパスやシュートが乾いた音を立て飛んでいく。ゴール裏に飛び込んで行くミスシュートですら、ググッとホップしていく迫力だ。
 マンUと入れ替わりにバルセロナがピッチに入ってきた。すると、マンUの練習の時にはなかった嬌声がファンの間から上がった。デジカメや携帯電話で写真を撮る彼ら、彼女らの目はハート型だ。

 ファンだけではない。最近のメディアも、サッカーのエキスパートたちも皆、“バルセロナ推し”一色である。例えば、ユーロ(欧州選手権)予選で調子がいいオランダ代表も、「まるでバルセロナのようだ」とバルセロナのコピーチームかのように書かれたことがあったが、それはやはりバルセロナのサッカーが頂点であることが前提となっている。

 決勝戦当日のロンドンの街へ繰り出してみても、今はバルセロナを中心に世界が回っているかのようだ。いるのはただバルセロナのサポーターのみ。とりわけトラファルガー広場は完全にバルセロナのサポーターに制圧された。
 彼らの欠点は、近くでチャントを聞いているとかなり音痴なことだ。ウエンブリーへ向かう地下鉄の中、両チームのチャントの応戦が始まった。マンUのサポーターは顔に似合わぬ美しいのどで、少ない人数ながらもボリュームあふれる歌を歌い続ける。しかし、バルセロナのサポーターは「バルサ、バルサ、バールサ!」の大事なところですら音程もタイミングもバラバラだ。

 でも、それはしょせん小さな欠点だった。観客席に座ってみると、試合前からバルセロナのサポーターは優勝が待ち遠しいかのようなお祭り騒ぎだった。両チームとも今季は国内リーグで優勝しているものの、それだけでは測れない勢いの差というのをスタンドで感じた。

■後半はあまりに残酷なコントラストに

 試合は強い者が正当に勝ったという印象だった。前半はまだマンUが抵抗し、立ち上がりはバルセロナのビルドアップに食らいついた。ペドロのゴールで先制されても、数少ないチャンスからルーニーが同点に追いつく粘りもあった。あっという間の45分間に、オランダ人記者たちが、「なんというレベルの高さだ。あまりにテンポが早すぎてメモする暇もない!」と目を白黒させていたほど。ここまでは、まだ両チームの競演と言えた。

 しかし後半に入るとバルセロナのニア、ニア、ニアから逆サイドへのパスでマンUは揺さぶられ、逆サイドをケアすると、さらに徹底的にニアサイドを突かれ、一枚一枚マークをはがされていった。
 もうマンUは先を読んでの守備ができなくなり、後追いを続けた。イングランドの欠点は代表チームもクラブチームも、センターバックが棒立ちになって相手のストライカーをフリーにさせることだが、54分に生まれたメッシのゴールもファーディナンドとビディッチが棒立ちになってしまったところを突かれた。

 バルセロナの元気の良さ。マンUの疲労。コントラストはあまりに残酷で、そのスタミナから「3つの肺を持つ男」の異名を持つパク・チソンですら、動きが緩慢になっていった。もはやバルセロナの選手は1対4で囲まれても自由にボールをキープできるようになった。そして69分、右サイドをメッシが突破した直後、辛うじてマンUのDFがカットしたかのように見えたが……。

 目の前でのプレーに、オランダ人記者も「(メッシは)完全に静止してからの突破だよな!?」と叫びながら顔を見合わせている。しかし、バルセロナのプレスが効いていた。すぐにボールを奪い返したバルセロナはブスケツが巧みに落とす。メッシのドリブルでため息をついている間にビッグチャンスが生まれて、オランダ人記者も「しまった。何事だ!?」と焦っている。ピッチの上では冷静に、ビジャがとどめの3点目を決めた。

 マンUの選手に「負けたかも」という表情が浮かんだ。2点差をつけられてもマンUのファンは帰らない。帰らなかったものの、歌を忘れた。決勝戦の後半は、スタジアムの西側、つまりバルセロナサポーターがいる方へ一方的にバルセロナが攻めるワンサイドゲームとなってしまった。

■シャルケを上回ったマンU、そのマンUを圧倒したバルセロナ

 個人的には、あまりに世間の“バルセロナ推し”が露骨なものだから、ここはひとつマンUに勝ってもらいたいと思っていた。マンUが勝てば両者の決勝戦での対戦成績は1勝1敗になり、再々戦に向けての因縁作りになる。しかし、今回はあまりにバルセロナが強すぎた。メンバー一人ひとりのレベルが高い中、さらにメッシというビッグゲームの行方を決定付ける能力を持った選手がいるのだからすさまじい。

 僕は完全にマラドーナ世代で、彼の全盛期を見ているから、かつてはマラドーナとメッシが比べられること自体あり得ないことだと思っていたが、今は違う。メッシがボールを持てば輝きが宿り、自らゴールだけでなくチームを勝利やタイトルへ導く存在――それがメッシである。マラドーナ同様、メッシも異次元の力を持つプレーヤーになった。

 上には上がいる。その上にはさらに上がいる……。今季のチャンピオンズリーグ(CL)で僕は痛感した。
 中でも準決勝。シャルケはマンUに2試合とも完敗を喫したが、第1戦はアウエーのマンUがボールポゼッションでも完ぺきにシャルケを上回った上、決定機を作りまくって2-0で勝った。

 トップレベルのフットボールでは、ボールポゼッション率の高さが相手を崩し切ることにはつながらない。引いた相手に対して、攻める方はどうしてもゴール前でのスペースがなくなり攻めあぐむからである。しかし、マンUはシャルケを見下すかのように、「ボールを持った方が強いんだ」とばかりに攻め切った。内田の「攻めではピッチを広く、守りではピッチを狭く――という意味がマンUとやってよく分かりました」というコメントが印象的だった。

 さらに圧巻だったのがオールド・トラフォード(マンUの本拠地)での第2戦である。チェルシーとの対戦を控え、ファーガソン監督はGKファン・デル・サール、右MFバレンシアを除いて9人の選手を入れ替えたのである。ちなみに、この試合に出場した9人のうち、バルセロナとの決勝戦でベンチに入ったのは、アンデルソン、ナニ、スコールズのわずか3人のみ。これだけメンバーを落としても、シャルケを4-1で下したのは衝撃的だった。

 こんな強いチームですら、バルセロナには歯が立たなかった。ものすごいチャンピオン誕生の目撃者となった興奮からか、1日前にロンドンに降り立ったのがとてつもなく昔のように思えた。しかし記憶をたどってみると、ウエンブリーへ向かう地下鉄の中で聞いたマンUサポーターのチャントを思い出した。
「ケセラ・セラ。おれたちはウエンブリーにたどり着いたんだ」
 そう、マンUも胸を張っていい敗者だったと思う。

2 Replies to “羅馬の仇を倫敦で討つことは叶わず・・・バルセロナがマンチェスター・ユナイテッドを圧倒して2年ぶりに欧州の頂点へ”

  1. ピンバック: zara's voice recorder

Comments are closed.