ロンドン五輪・3位決定戦:U-23韓国 2-0 U-23日本

誰も大怪我してませんよね?これからシーズンを迎える吉田らの欧州組と永井らのように海外から注目が集まりそうな国内組のコンディションが心配だったので、とにかく怪我だけはもらってくるなと祈りながら見てました。とりあえずは、麻也に本当にお疲れさま、とだけ。

ロンドン五輪 男子サッカー 3位決定戦

U-23韓国 2-0 U-23日本

そもそもこのチーム力でベスト4まで残れたのが幸運もいいところなので、結果は気にしてません。相手の洪明甫監督と池田誠剛フィジカルコーチに花を持たせたと思えば腹もたちませんし。点差が開かなかったのは関塚ジャパンの手持ちのカードが僅かなことを見抜いていた洪明甫が確実性を取り無理をさせなかったとも思えますし。

これで五輪のサッカーは中南米の対決となった決勝を残すのみ。U-23男子のベスト4は結果だけ見れば出来過ぎですが、OAでDF陣に加わった吉田と徳永が守備を安定させ吉田がキャプテンシーを発揮したこと、戦術永井が最初のうちは存外に嵌ったこと、そしてラマダーンという宗教的な特殊事情を抱えたチームに2つも当たれた幸運に恵まれたこと、が要因だと思いますし、そこをコーチスタッフとJFA側が勘違いしてしまっては、好結果が却って悪影響をもたらすことになるでしょう(・・・というかすでに勘違いしてしまってるっぽいですが・苦笑)。

“オリンピック”は日本ではどうしても注目を集めがちですが、プロサッカーの大会として客観的に見ると男子のU-23というカテゴリーはとても中途半端な位置付けではないでしょうか。若手選手の品評会がてらに経験を積ませる場を求めるなら、現状は選手よりも監督・コーチの経験の場とされてしまっているU-17やU-20に海外から監督・コーチスタッフを招くなどして強化に本気で取り組むべきですし、メダルを求めるならOA枠をフルに活用してコーチスタッフもA代表と兼任にするとか(断れなければ、ですが)すべきでしょう。正直開催時期も真夏でサッカーの試合には最悪の時節ですし、U-23五輪代表に関しては欧州のようにもう捨てゴマとして割りきって考えてもいいのではないかと思います。

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関塚監督「6試合を戦ったことは必ず生きる」=U−23韓国戦後会見
【スポーツナビ 2012年8月11日】

 サッカーのU−23日本代表は10日、カーディフのミレニアム・スタジアムでロンドン五輪3位決定戦のU−23韓国代表戦に臨み、前後半にそれぞれ1点ずつ許し、0−2で敗れた。日本は44年ぶりの銅メダル獲得はならなかった。

 試合後の会見で、日本の関塚隆監督は「選手にメダルを取らせてあげたかった」と残念がりつつ、「五輪で6試合を戦ったことは必ず生きる」と選手たちにメッセージを送ったことを明かした。

■ 韓国は1回のチャンスをモノにした

――3位決定戦で韓国に敗れ、銅メダル獲得はならなかった。今の率直な気持ちを教えてほしい。あと、今日の韓国の戦い方は監督の想像どおりだったのか?

 まずメダルを獲得できなかったことは、非常に残念です。大会に入ってここまで(準決勝)勝ち抜いてきたので、本当に選手にメダルを取らせてあげたかったと。それができなくて残念な気持ちです。

 韓国の今日の戦い方ですけど、ピッチのコンディションや、日本に対しての彼らのストロングな部分を考えれば、時間帯は別にして、失点したような形が一番怖いなとは感じていました。

――2点教えてほしい。試合後、監督がピッチに入って選手1人ひとりに声をかけていたと思うが、どのような言葉をかけていたのか? あと勝敗を分けたのはどの部分だったのか?

 選手たちは最後まで力を振り絞って、ピッチに立っていてくれた。そういう意味で「お疲れさま」ということと、「最後にみんなできちんとあいさつしよう」ということです。

 勝敗を分けたのは、「われわれの形にもっていこう、ボールを動かしながらチャンスをうかがっていこう」と話していましたが、韓国のDFラインを崩し切ることができなかったということです。セットプレーやシュートも何本かいいものがありましたし、我慢比べになると思っていましたが、決してわれわれが完全にやられたという感じではなかったと思います。後半もしっかりとやって、失点の前なんかは大津(祐樹)が(ペナルティーエリア内に)入っていき、われわれが狙っていた形をつくっていたので、決定力がなかったという点が残念です。反対に彼ら(韓国)は1回のチャンスをモノにした。そういうことだと思います。

――前半は監督がおっしゃるとおりいい形をつくれていた。後半に入ってから、動きが落ちたというか、相手にかけるプレッシャーが減ったと思うが、監督にはどう映ったのか? そしてもし同じことを感じていたなら、どのように手を打ったのかを教えてほしい

 前半は確かに圧力をかけていたんですが、攻め急いでいる部分もあったので、もう少しボールを大事にして、相手を走らせようと。ボールをしっかりと動かしながら、チャンスをうかがおうとしていました。それが2点目を取られるまでに心掛けていたことです。2失点目を喫した後は、点を取りにいかないといけなかったので、前に人数をかけたということです。

 1つはすぐに2トップにしたと。まずは山村(和也)を投入しましたけど、あれは高さの部分で(相手の攻撃を)跳ね返そうと。もうひとつは指示が(ピッチの)中で徹底されることを狙いました。それから杉本(健勇)を入れて2トップにして、その後に宇佐美(貴史)も投入し、ファウルになりましたけど1点取れそうだったCKの場面など、キックの精度を生かそうとしました。

■ メダルに届かなかったことを残念に思う

――2点うかがいたい。吉田(麻也)選手は主将として、センターバックとして非常に貢献度が高かったと思うが、評価を教えてほしい。もう1点は、今日でこのチームは最後になると思うが、2010年の結成から振り返ってほしい

 吉田選手は(6月のワールドカップ予選でけがをして)自分の復帰と、チームへのリーダシップに関してよくやってくれたと思いますし、それだけの選手だと思いました。彼が入ったことで、ディフェンスの細かな部分ですとか、選手もいろいろ感じる部分も多かったんじゃないかと思います。

 このチームが10年から立ち上がって、「ロンドン五輪でメダルを」ということでやってきたので、今日メダルに届かなかったことを残念に思います。ただ、若い選手は伸びるし、成長もあるので、メンバーも代わってきたなかで、この2年間、ひとつの目標としてやってこれたということに、僕自身、選手や関係者に感謝しています。

――中2日の試合が続いてきて選手の疲労もたまっていたと思うが、今日も準決勝と同じ先発メンバーを起用した。体力面を考慮して、先発を代えようという考えはなかったのか?

 メキシコ戦後からスタメンを決めるまでは、選手の表情やコンディションを全体的に見ながら、このメンバーでいこうと決断しました。18人をフラットに見ながら考えました。

――このゲームで関塚ジャパンは最後になったが、これから選手にかけたい言葉、もしくはもうかけたようなら、どういう言葉を伝えたのか、ということを教えてほしい

 ドーピング検査の2選手(東慶悟と清武弘嗣)はいなかったんですけど、最後まで勝つ気持ちで戦ってくれたこと、この大会でメダルを取るために一体感を持って戦ってくれたことを感謝していること、この悔しさを忘れずに、これからもっともっと成長していこうということ、この五輪の日程で6試合を戦ったことは必ず生きるからということを話しました。

<了>

 

堂々と胸を張って誇れるシルバー・・・ロンドン五輪・決勝:アメリカ女子 2-1 日本女子

嫌な形で先制点を取られ、後半の早い時間帯に追加点を許した時には、正直ここまでか・・・と諦めたものでしたが、ここからの粘りが凄まじかったですね。疲労困憊にもかかわらず試合を諦めずに米国を土俵際まで追い込んだ彼女たちの戦いぶりは、後々まで語り継ぐに値する賞賛を得られたのではないでしょうか。W杯優勝がフロックではなかったことを全世界と日本国内に知ろしめただけでも、大いに価値のある銀メダルだと思います。

ロンドン五輪 女子サッカー 決勝

アメリカ女子 2−1 日本女子

もしもあれが・・・を言い出せばキリがないですが、試合をひっくり返してもおかしくない展開も見せてくれただけに、もったいない気がしなくもなかったです。選手たち自身が一番悔しいでしょうけれど、あそこまで勇敢な戦いぶりを見せられたら、こちらとしては何も言うことはありません。帰国の途には堂々と胸を張ってかまわないし、ただただ賞賛の拍手で迎えてあげたい気持ちでいっぱいです。

おそらくはこれでチームとしては1つのサイクルが終わりなのでしょうけど、上手く世代交代をはたしてもらい、W杯と五輪で再び頂点を狙えるなでしこジャパンで在り続けられることを願ってますし、JFAには女子サッカーに対して今まで以上の予算をつぎ込んで(国内リーグの一層の整備も含めて)真摯に強化の環境を整えてほしいと思います。


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佐々木監督「選手たちを誇りに思う」=米国女子戦後会見
【スポーツナビ 2012年8月10日】

 サッカー日本女子代表は9日、英国のウェンブリー・スタジアムでロンドン五輪の決勝となる米国女子代表戦に臨み、1−2で敗れた。米国に2点をリードされた日本は、63分に大儀見優季のゴールで1点差に迫ったが、金メダル獲得にはあと一歩及ばなかった。米国は3大会連続の優勝。

 試合後、会見に出席した佐々木則夫監督は「選手たちは決勝にふさわしいゲームをしてくれた。結果は出なかったが、選手たちを誇りに思う」と称賛。同席した澤穂希は「最高の舞台で、最高の仲間と、最高の相手と戦えてよかった」と話した。

■ 澤「最高の仲間と、最高の相手と戦えてよかった」

佐々木監督 選手たちはこの大会で一番いいゲーム、決勝にふさわしいゲームをしてくれました。僕自身、監督に就任してチームを率いて、このオリンピックでチャンピオンになるという目標を立てた中で、結果は出なかったですけれども選手たちを誇りに思います。よくやってくれました。御苦労さまと言いたいですね。

宮間 ここまで来られたことに、スタッフをはじめ仲間に本当に感謝しています。ありがとうの一言しかないです。

澤 わたしが日本代表に入ってから五輪でのメダルという目標を掲げてやってきました。一番輝く色の金メダルを取れなかったのは残念ですけど、最高の舞台で、最高の仲間と、最高の相手と戦えてよかったです。佐々木監督をはじめたくさんのスタッフの方々と一緒にここに立てたことを感謝したいと思います。ありがとうございます。

――澤選手、この1年を振り返って、日本のチームを引っ張ってきた感想を教えてほしい(外国人記者)

澤 自分だけが引っ張ってきたわけじゃなくて、ここにいる宮間選手をはじめたくさんの方が日本女子サッカーを引っ張ってきたと思います。

――2点リードされてからどのように戦ったのか?

澤 2点取られてチームメートに「まずは1点」と声をかけました。最後まであきらめずにみんな戦っていました。自分自身、最後まで点を取りにいってました。残念ながらゴールネットを揺らすことはできませんでしたけど、全員が2点を取り返したいという気持ちでグラウンドでプレーしたと思います。

宮間 わたしも澤さんと同じで、サッカーは最後まで何が起きるか分からないので、最後まで誰もあきらめてなかったです。(決定機が)1つでも決まっていればまた違った展開になったかもしれないと思います。

(澤と宮間はここで退出。以下は佐々木監督への質疑応答)

■ 佐々木監督「女子サッカーの質は変わりつつある」

――昨年のワールドカップ(W杯)もそうだが、楽しんでやっているように見受けられた。どのように指導しているのか?(外国人記者)

佐々木監督 選手主導というか、選手の一人ひとりがミーティングをしたり、こういうサッカーをやろうよと。われわれはベースは作りますけど、サッカーは選手の発想が大事なので、選手のチームワークと自主性を持ってトレーニングやミーティングをしています。非常に団結力があります。だから、ゲームをやっているときも楽しくできたんじゃないかと思います。一番は監督が楽天的だから(笑)。

――ペナルティーエリア内でハンドがあったと思うが、それがPKだったら展開は違っていたか?(外国人記者)

佐々木監督 どうですかね。レフェリーがジャッジを決めることですから。瞬間、僕も「あれっ」って思いましたけど、素直にレフェリーをリスペクトすることがわれわれの使命だと思います。

――昨年(のW杯)と比べて、米国代表などを見て、女子サッカーの質が上がっていると思うか?(外国人記者)

佐々木監督 変化していると思います。現在進行形というか。ボールを動かしてフィジカルだけじゃなくて、チームの守備もオーガナイズがしっかりしていたり。女子サッカーの質は変わりつつあると思います。

――米国に勝つために伝えた言葉、決勝前のロッカールームの雰囲気を教えてほしい

佐々木監督 シチュエーションはですね、8畳間くらいのところに全員入りました。ミーティングできる場がそこしかないので。神妙な声でこの5年間の僕のみんなへの評価とか、今日は仕上げだということを伝えました。その前に選手たちが独自でミーティングをして、僕以上に士気は高まっていたので、僕が士気を高めることはなくて、ひっそりとした声で伝えました。ロッカールームでは失敗を恐れずに、今までの自分たちのサッカーを楽しんでほしいと。ここ2試合、矢野喬子選手が非常に盛り上げてくれるんです。仮装したりと緊張感をほぐしてくれて、送り込んでくれます。この2試合はバランスのいい入り方だったなと。矢野選手に感謝します。

■ 佐々木監督「宮間はピッチ内外で本当によくやってくれた」

――試合後、宮間選手が泣いていた。監督から見て宮間選手はどのように映っていたか?

佐々木監督 全体のバランスから見て、左サイドハーフから右サイドに移行しながら、やっぱり左の方がいいイメージがあるのかもしれないですけど、右サイドでちょっとしっくりこなくてもフォア・ザ・チームでやってくれました。ピッチの中だけじゃなくても外でも選手と共有しながら、チームワークをコントロールしてくれます。ピッチ外でもよくやってくれたなと。ピッチ内外で本当によくやってくれたなと僕自身も感謝しています。

――田中(明日菜)選手投入の狙いは? 岩渕(真奈)選手を投入した意図は分かるが、その決断について聞きたい

佐々木監督 阪口(夢穂)はテンポよくボールを動かしていたんですけど、連戦から疲労が目立ちはじめました。後半途中、守備の部分で切り替えが遅くなったかなと。田中は展開できるし、スタミナがあるので攻守にわたってやってもらおうと投入しました。もう少し広くコートを使ってほしいなとは思いましたけど、よくやってくれました。岩渕は左サイドでプレッシャーを受けない中で、仕掛けていくことを積極的にやってもらおうと。彼女はアプローチの速さ、パンチ力あるミドルシュートもあるので、期待して鮫島(彩)と代えました。川澄(奈穂美)はアップダウンできるので「攻撃的に左サイドをやれ」と岩渕に伝えてもらいました。もう少しでね、岩渕のなでしこの奇跡があれば面白かったんでしょうけどね。

――チームのレガシー(遺産)は?(外国人記者)

佐々木監督 チームワークだと思います。日本女子代表が結成されて31年目なんですが、非常に明るくて正義感があってフェアプレーです。常に相手をリスペクトする選手たちです。それが結集すると小さな選手でもすごいパワーを出します。日本の女性の素晴らしさがなでしこジャパンに植えつけられています。僕自身も誇りに思っています。

■ 佐々木監督「若い選手たちをぜひ応援していただきたい」

――途中から3バックに変更して、澤選手をトップ下に移した。最後の五輪という思いもあって移したのか? 4年後のリオ五輪への期待もある。今後のなでしこについて、監督の去就も交えながら聞かせてほしい

佐々木監督 川澄を左サイドバックにして、澤をトップ下にしろという指示はしてません。とにかく川澄には積極的に前にかかわれと。前線、中盤の選手もどんどん積極的に上がるようにと。その中で澤はトップ下で活動してくれたんだと思います。いずれにしても、その状況において、僕の簡単なコメントの中で工夫してくれました。それがなでしこジャパンの選手たちです。それに尽きると思います。僕自身はあまり細かくやっていませんのでね。

 これからのなでしこの展望については、今度U−20W杯が日本で開催されます。ヤングなでしこの選手たちのプレーが気がかりになります。U−17W杯、U−20W杯が今年開催されますが、その世界大会でどれだけやれるか。それと今のなでしこの若い選手たちをぜひ応援していただきたい。その中でオリンピックの将来が見えてくると思います。
 僕は9月までの契約なので、そういった仕事にかかわっていければと。それは協会の上層部が決めることであって。チャンピオンになれなかった、大きな目標を達成できなかったわけですから、帰ったらU−20W杯のアンバサダーとしてPR活動を一生懸命して、上層部に媚を売って、選択肢を広くしていきたいと思っています(笑)。

――試合後に円陣を組んだ際、どのような声をかけたのか? 選手たちの反応は?

佐々木監督 負けたとはいえ、今まで作ってきたチーム、みんなでやってきたチームから見れば、今回の大会で一番よくやってくれました。決勝で恥じることのない正々堂々としたフェアプレーをやってくれました。僕自身は非常に満足しています。選手に感謝し、胸を張って銀メダルをかけて帰ろうとつぶやきました。選手たちにはそういう思いも通じているし、自分たちもやったという気持ちはあると思います。(相手は)素晴らしい米国ですから、スコアであっても内容でもあっても、選手たちはよくやってくれたという表現をしました。

<了>

 

澤穂希「メダル獲得はW杯優勝と同じくらいの重み」=米国女子戦後コメント
【スポーツナビ 2012年8月10日】
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 サッカー日本女子代表は9日、英国のウェンブリー・スタジアムでロンドン五輪の決勝となる米国女子代表戦に臨み、1−2で敗れた。米国に2点をリードされた日本は、63分に大儀見優季のゴールで1点差に迫ったが、金メダル獲得にはあと一歩及ばなかった。米国は3大会連続の優勝。

 以下は選手たちの試合後のコメント。

■ 澤穂希(INAC神戸レオネッサ)

「メダル獲得はW杯優勝と同じくらいの重み」

 目標にしてきたのは金メダルでしたけど、自分の中ではこの試合を悔いなくやりきったので後悔はないです。正直悔しいですけどよかったです。最高の舞台で、最高のスタッフと仲間、最高の相手とやれたので。ワールドカップ(W杯)の時に比べて内容も日本がゲームコントロールできるいい時間帯もありました。成長できた部分はありました。1点入れてから、もう1点取ろうと最後まであきらめない気持ちがみんなから感じられました。
 自分が一番代表歴が長くて、五輪のメダルを目標に掲げてやってきてました。18年、19年かかりましたけど、やっとメダルを取れたので、自分にとってはW杯優勝と同じくらいの重みだなと思います。

(母は)自分がやりたいことに反対せず、協力してサポートしてくれました。オリンピックの期間も毎試合応援してくれて、感謝の気持ちを込めてメダルをかけてあげました。金色じゃなかったですけど、目標だったオリンピックのメダルを母親にかけてあげられたのはよかったです。

 スウェーデン遠征のときはサッカーをやれるくらいになったけど、まだ全然調子が上がりませんでした。メンバーが発表されるときもすごい不安でした。再発したらと考えることもありました。でもメンバー発表が終わってから身体もすっきりしました。オリンピックでメダルを取ることだけに集中して、いろんな方にサポートしてもらって、決勝の舞台に立てたことは感謝したいと思います。メダルが取れたので恩返しかなと。帰国してからいろんな人に感謝の気持ちを伝えたいと思います。

■ 宮間あや(岡山湯郷Belle)

「胸を張って帰りたいと思う」

 まあ勝ちたかったですけど、いまは仲間のことを本当に誇りに思うだけです。いままでの米国戦のなかでは、試合自体はいちばんコントロールできたと思うので、あとは決めるところだったり、失点のところの差だったと思います。勝ちたかったという本音はありますけど、胸を張って帰りたいと思います。

(ハーフタイムにはどんなことを考えていたか?)試合自体はあまり支配されている感じではなかったので、失点をしないようにゴールを狙うことを心掛けていました。(試合後の涙の意味は?)試合に負けたら悔しいと思います。

(銀メダルにどんな意味があるか?)分かりません。自分たちができることはすべてやったので、みんなで取った銀メダルだと思います。(前半のFKは相手の手に当たったように見えたが?)それも含めてサッカーだと思います。

■ 大儀見優季(1.FFCトリビューネ・ポツダム/ドイツ)

 涙は出ませんでしたね。(力を出し切ったから?)それもありますし、この大会に挑むにあたって自分自身が準備してきたことをすべて出し切れたから。また、素直にゲームを楽しめたし、結果どうこうっていうよりもすっきりして終わることができた。やっていてすごく楽しかった。

 あれだけ早く先制点が入ると、取ったチームがメンタル的にちょっとキツイかなと、しんどい時間帯が来るかなと、そういうことを含めて相手との駆け引きが面白かった。相手DFがすごい必死になっているのを感じたし、こういう世界大会で米国をああやって本気にさせたところまでは来てるのかなと感じた。

(去年のW杯決勝と比較して)精神的に成長してる部分が大きかった。失点してもチームとして慌てなかったし、成長っていうのも感じられた。(銀メダルはうれしい?)うれしいか、悔しいかと言ったらうれしいです。

(大会を通じて3ゴールという結果について)まだまだ取れるチャンスもあったし、いままでにない得点シーンとかも出てきた。でも、もっともっといろんな得点シーンを増やしていきたいなと感じた大会だったし、まだまだ自分が成長できるなと感じた大会だった。

■ 川澄奈穂美(INAC神戸レオネッサ)

「いいチームになれた」

 目標は金メダルだったので悔しい気持ちはありますけど、日本の女子サッカー全体で見たときにオリンピックで初めてメダルを取れたことは、これからのステップアップになると思います。この経験を糧に日本の女子サッカーが発展していければと。

 正念場だったブラジル戦やフランス戦は気持ちで勝った試合でした。そういう試合を続けてきて、今日の試合は一番いい内容だったと思います。常にどんな大会でも、どんな試合でもちょっとずつ自分が成長していければと思っています。成長した点というよりも、なでしこのチーム力のすごさをあらためて実感しました。

(キャプテンの宮間あやのリーダーシップについて)チームのことを考えて行動できる選手だと思います。前の(キャプテンの)澤(穂希)さんは澤さんでしっかり引っ張ってくれるキャプテンでした。こういうキャプテンがいいというのはないですけど、それぞれの色で歴代のキャプテンは引っ張ってくれるなと思います。特に(宮間)あやは自分より年齢が上の人に対しても、下の人に対しても気遣いしてくれます。何気ない気配りがチームを1つにしてくれているんだと思います。

(このチームが解散することは)もちろん寂しい思いもありますけど、それが代表チームの魅力で逆にこれを逃したらもうない、そういう気持ちから生まれる一体感があると思います。いいチームになれたことに変わりはないです。

■ 熊谷紗希(FFCフランクフルト/ドイツ)

「うれしいと言えるまでにはもう少し時間がかかる」

 できた部分で手応えもあった大会だったが、結果としてあと一歩及ばなかったので、悔しい。(銀メダルはうれしい?)いまは悔しいです。うれしいと言えるまでにはもう少し時間がかかると思います。

(この1年、ドイツでやってきたことは大会を通して出せた?)自身を持って体を当てる部分だったり、1対1の対応だったりは、ドイツでやった成果は出たと思います。(最初の失点について)もっとボールに寄せなければいけなかった。(モーガンがクロスを上げる際)中で1枚ワンバックがいたのが見えたけど、マークが足りていたので……(後ろから走り込んできた)ロイドには気付かなかった。もっと声を掛け合うことが必要だったと思う。

(2失点目について)カウンター気味で、(阪口)夢穂ちゃんがプレスをかけてくれて、自分は左側にワンバックがいたのが気になって、出るのが遅れてしまった。スカウティングでもロイドのキックは分かっていたので、自分が出るべきだった。

(ワンバックとモーガンの2トップについて)あの2人の関係は、イワシさん(岩清水)と警戒していた。何度かモーガンに持たれてましたけど、決定機な部分まではいかれなかったので、そこはディフェンスライン4枚で、ある程度対応できたかなと思います。自分たちがボール持てていた分、カウンター気味の攻撃が多かったので、対応はしやすかった。でも、そこで決めてくるところを決めてくるのがアメリカだった。

 去年のW杯はほんとに凌いだイメージしかなかったが、今日は米国に迫る部分もあったなかで、やることをやった上での銀だったのでしょうがないかなと。米国が1枚上だった。いまはこの銀メダルを受けとめて、次は金メダルを狙いたい。

■ 岩清水梓(日テレ・ベレーザ)

「みんなが自信を持ったできたことがよかった」

 守備は全体の連動だったり、ボールを保持している時間が長かったので、回数が減ってワールドカップの時よりもよかったです。(決勝で最高のゲームができた理由は)みんなが自信を持って攻撃できたし、後ろから見ていても頼もしかったです。アメリカの守備を左右に動かすのも見えました。みんなが自信を持ったできたことがよかったんだと思います。(宮間あやは)W杯で優勝して大変な時期にキャプテンをやって、チームをまとめてくれた頼もしいキャプテンでした。

■ 福元美穂(岡山湯郷Belle)

「海堀選手の存在が自分を大きくしてくれた」

 大会に出場できたこと、銀メダルでしたけどメダルを獲得できたことは大きな成果だと思うので、このメンバーで戦えたことを誇りに思います。大きな財産です。(控えGKの)海堀(あゆみ)選手の存在が自分を大きくしてくれたので、とても感謝しています。

■ 鮫島彩(ベガルタ仙台レディース)

「一試合ずつ良くなっていった」

 一試合一試合ずつ良くなっていきました。選手間でミーティングをしたり、自分たちでできることを、という気持ちでやってきたので、それがあったからここまで来れたと思います。

■ 田中明日菜(INAC神戸レオネッサ)

「悔しい気持ちの方が大きい」

 すごく悔しかったです。決勝でピッチに立ってプレーすることができて、いい経験ができたんですけど、やっぱり悔しい気持ちの方が大きい。(交代で入る際の指示は?)しっかり後ろと前のリンク役になるようにと言われました。(0−2で負けていたし)点を取ることしか考えてなかったです。この前の試合より(出場した時間)は長かったですが、スタートで出れるようにこれから頑張りたいです。

<了>

 

勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし・・・ロンドン五輪・準決勝:U-23メキシコ 3-1 U-23日本

広めたのはノムさんでも言い出しっぺは平戸藩の第9代藩主だった松浦静山(剣術書『剣談』より)だそうですが、ともあれ前後半通じて個でも組織でもメキシコの方が上回ってたのは明らかだったにせよ、(いくら手持ちのカード自体がとても少ないとはいえ)ベンチワークを見たかぎりでは選手たちでなく監督・コーチ陣がベスト4進出で勘違いしちゃってたようですね。

ロンドン五輪 男子サッカー 準決勝

U-23メキシコ 3−1 U-23日本

メキシコはチーム力で上回るだけでなく、しっかり日本対策も行なっていたように見えました。逆に、せっかく先制できたアドヴァンテージを放棄して逆転を喫した関塚ジャパンの方はどうだったのでしょう?同点にされてからの対応策が後手後手に回っているようでは、ピッチ上の選手たちだけではどうしようもなかったのではないでしょうか。
「負けに不思議の負けなし」
昔の平戸藩主は良い言葉を残したものです。

さて、残念ながらウェンブリーでの決勝でなくカーディフでの3位決定戦に回ることになってしまった日本ですが、相手は韓国だそうで・・・嫌な予感しかしない(苦笑)。気候と過密スケジュールでどこもフィジカルコンディションがガタガタでしょうから、韓国は尚のこと喧嘩上等で来るんでしょうねぇ・・・。あいにくとU-23スタッフにはカードが残されてないことは明白になりましたし、迂闊にガチで受けて選手たちに怪我でもさせられたら元も子もなくなってしまうので、結果は度外視してともかく五体満足で終えてくれればいいです。あとは3決担当の審判団が韓国のラフプレイを厳しく見てくれたら御の字ですかね。

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関塚監督「相手の方がうわてだった」=U−23メキシコ戦後会見
【スポーツナビ 2012年8月8日】

 サッカーのU−23日本代表は7日、英国のウェンブリー・スタジアムでロンドン五輪準決勝、U−23メキシコ代表戦に臨み、大津祐樹のゴールで先制するも、1−3で逆転負けを喫し、初の決勝進出はならなかった。

 試合後、日本の関塚隆監督は「メキシコの方が、今日の試合ではうわてだった」と完敗を認めつつ、「もう1試合あるので、精神的にもコンディション的にも整えて臨みたい」と3位決定戦への意気込みを語った。なお、10日の3位決定戦ではU−23韓国代表と対戦する。

■ メキシコはうまくスペースを消してきた

 残念な結果ですけど、メキシコには決勝進出おめでとうございますと言いたいです。われわれは勝つために準備してやったわけですけど、先制して立ち上がりはよかったんですが、その後足が止まってきた。そこで今日、自分たちのペースにもってこれなかった。また、次あるのでしっかり準備していきたいです。

――永井のプレーについての評価をお願いします

 足の方は、少し痛みはあったかもしれませんが、すべての動きをチェックして大丈夫だということだったので、(試合の)頭から使うことを決めました。メキシコはうまくスペースを消してきて、永井も消された印象があります。メキシコの方が、今日の試合ではうわてだったと思います。

――メキシコの2点目は守備のミスだったと思うが?(海外メディア)

 前半も最終ラインがコントロールしたところをメキシコに狙われていたので、ハーフタイムにはそれを回避しないと危険だという話をしていたが、やはり後半にそれが出てしまった。そうしたプレーが出てしまったのが2失点目でした。

――後半の交代について。足が止まりかけていることの修正は考えたか?

 先制点は取れましたが、マイボールになっても動きだしが遅かった。それは立ち上がりからそうでした。誰か一人が止まっているというよりもチーム全体の反応が鈍かったと感じていました。後半は少しみんなでエンジンをかけていこうというところでやってました。1対1の状況で、どこで攻撃的な勝負、あるいは運動量が落ちてきた選手の交代をするか考えていました。そこで、相手が先に点を取ったので攻撃的な交代をしていったということです。

■ 足が動かず、抜け切れなかった

――3位決定戦に向けて選手にどんな声をかけるか?

 試合終了後、(選手は)元気はありませんでした。ですが、とにかく、もう1試合あるので、精神的にもコンディション的にも整えて臨みたい。

――メキシコがうわてだったということだが、実際にどこが優れていたのか? また3位決定戦に向けて修正できるところがあれば教えてほしい

 今日のメキシコに関しては、前の4人の圧力というか、攻撃でも守備でもそこがわれわれにとっては脅威でした。後ろは3枚になりながらも前の動き出しによって、そこを起点にされた。われわれはボールを取っても2人の強力なボランチのチェックがあり、そこから抜け出せなかった。抜け出せばわれわれの攻撃もある程度できたが、そこのところで足が動かず、抜け切れなかったということです。

――今日は選手の足が動かなかったということだが、試合前にコンディション面の経過は把握していたのか? また1−2になって追いつかなければならない場面で前線の選手を増やして、その場面でミスが出て攻撃の形ができなかったが、前線に早めに入れるような指示はなかったのか?

 足が重かったというのは、今日試合に入ったときに重かったということ。昨日の時点では、そう長くトレーニングしたわけではなかったし、今日動けるようにと、この2日間調整してきました。結果的にそういう状況になってしまったということです。1点取るために、途中から前の枚数を増やしましたが、やはりそのまま放り込むのではなくて、サイドに広げながら使っていこうという指示は出しました。

<了>

 

巴里の仇を倫敦で討ち果たし、決勝は再び日米決戦へ・・・ロンドン五輪・準決勝:フランス女子 1−2 日本女子

後半途中からかなりヒヤヒヤしながら見てましたが(苦笑)、内容はどうであれ勝ててよかったです。江戸の仇を長崎で・・・じゃない、大会前の親善試合のリベンジもできましたし、ただただ、おめでとうとお疲れ様、と。

ロンドン五輪 女子サッカー 準決勝

フランス女子 1−2 日本女子

決勝の相手はW杯同様に米国が相手となりました。今の試合での状態を鑑みると不安の方が大きいのですが、その米国とて準決勝ではカナダ相手に・・・というかシンクレアにハットトリックを決められて大苦戦を強いられているので、向こうも万全ではないのでしょう。季節が季節なのでコンディション調整も難しいですよね。

打つ手は全て打って、あとはウェンブリーの土地神まかせでしょうか?(つまりは運しだい) 結果はどうあろうと、選手たちには悔い無く戦ってほしいと願ってます。

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佐々木監督「今日の勝利は感無量です」=フランス女子戦後会見
【スポーツナビ 2012年8月7日】

 サッカー日本女子代表は6日、英国のウェンブリー・スタジアムでロンドン五輪の準決勝となるフランス女子代表戦に臨み、2−1で勝利した。前半に大儀見優季がゴールを挙げると、後半にも阪口夢穂が追加点を決め、1点を返されたものの逃げ切った。日本は初の決勝進出を決め、メダルを確定させた。日本は9日、ロンドンのウェンブリー・スタジアムで行われる米国女子代表との決勝に臨む。

 試合後、佐々木則夫監督は「(選手たちの)メダルを獲得する思いが今日の勝利に導いてくれた」と接戦を制した選手たちを称賛。決勝に向けては「日本の皆さんが感動してもらえるような試合をしたい」と意気込みを語った。

■ メダルに懸ける思いが少し相手を上回った

 準決勝のステージまで来ましたが、2008年から五輪でメダルを獲得するという思いでやってきました。今日もフランスに勝つという意欲が伝わってきました。ちょっとの差の中で「勝とう」という思いが、なでしこジャパンの方があったんだなと強く感じます。何がどうこうというよりも、精神的なものというか、今まで積み上げてきたものを勝ち取ろうという思いがピッチの選手から伝わってきました。今日の勝利は感無量です。

――直前の親善試合のフランス戦で敗れたが、守備をどうやって立て直したのか? 2点に絡んだ宮間(あや)のFKをあらためて評価してほしい

 守備については特にセットプレー、フランスの2番(ルナール)を阪口選手、熊谷(紗希)選手が連携して中で対応するというのは、この2日間ミーティングと実戦でトライしました。正確なチャンスを与えなかったのは良かったと思います。フランスの出方はスタートからイメージ通り、ミドルゾーンで引いてからのカウンターでした。そのカウンターをされる前に何とか点を取りたいと。(得点したら)ミドルゾーンに引いてカウンターを狙うという流れなんですけど、後半はフランスの足が止まるかなと思っていました。ですが、やはりメダルを取る思いでフランスの選手も頑張っていましたね。消耗戦になりましたけど、よく選手が頑張りました。

 宮間選手はパスミスもありましたけど、全体のバランスを見たり鼓舞したりと、状況を見ながらしっかり伝えてくれました。彼女は今日、ピッチに出る前にロッカールームで非常にいい檄(げき)を飛ばしましたね。わたしも開幕同様、涙がうるっときました。宮間はピッチ外でもミーティングを中心になってやっています。そういったメダルに懸ける思いが少しだけフランスを上回ったんじゃないかと思います。

■ 宮間のコメントにうるっときた

――うわさでは日本女子代表はエコノミークラスで、男子のU−23代表はビジネスクラスで来たと聞くが、それは事実か? もしメダルを取ったら帰りはビジネスクラスという報道を見たが(外国人記者)

 来るときはプレミアム(エコノミー)です。ビジネスと同様で来たので全然問題ありません。メダルを取ったらビジネスとうわさでは聞いてます。でも一緒に帰るときに席がないこともあるので、そのときはプレミアムで(笑)。一般のビジネスの方も多いので、席が空いているか心配ですけど、われわれは先週もそうですけど、エコノミーだ、ビジネスだ、というのはありません。プレーを見てもらえれば分かるように辛抱強いです。エコノミーでもOKというがの今の力になってます。

――ロッカールームでの宮間の言葉とは?

 宮間に聞いてくれれば確実なんでしょうけど、「この素晴らしいみんなとウェンブリーという素晴らしい舞台に立てて、わたしはすごいうれしい」と。感動を率直に伝えてくれたんですね。一人ひとりの思いもそうだったと思います。それが火をつけてくれました。僕もウェンブリーで監督をして立てるのが喜びだったので、僕の思いと宮間のコメントが一致して、うるってきました。最近、女の涙に慣れてきて僕も涙が出るようになりましたね(笑)。

■ 福元選手が神様に見えた

 ――決勝で米国と対戦することになった場合、その戦略を聞かせてほしい。またPK戦での戦略は?(外国人記者)

 ここで戦略を言ってしまうと決勝が厳しいので控えさせてください。今日、米国がPK戦をやったら(日本が)スカウティングできるでしょう。米国はわれわれをスカウティングできなかったので、わたしたちの方が有利かなと感じます。それと闘志を持って、自分の力、仲間の力を信じて、そして監督の力を信じて戦ってくれと。戦略はそれだけです。(監督の力を信じるのは)たまにはね(笑)。

――2点を奪った後、攻め込まれた原因は? この試合で見えた選手、チームの成長はどこか?

 立ち上がりは普通に攻撃を仕掛けていくと。ただし、状況によってはリトリート(後退)してカウンターになる可能性もあります。2点差というのが一番危ないとは選手に伝えましたが、守りきれるだろうという思いが一歩前に出る力を(半減させてしまった)。逆に相手も2点を取るためにもっとパワーアップしなければならないという、双方の関係がああいう戦い方になったと思います。そうしたときにアンバランスに統制するのもどうかと思ったので、僕自身も選手たちの選択、状況を見ました。

 カウンターで押し上げる際に前でコントロールできればよかったんですけど、思いのほか後ろが重かった。ブラジル戦でもなんとか勝ち切ったという思いが彼女たちにもあって、僕自身も守ってカウンターと思っていました。ブラジル戦で味をしめた部分が今のなでしこジャパンにはある。メダルを取る思いがリスクをかけない戦いにさせている。そういう変化があります。それから、あの小さな福元(美穂)選手が神様に見えましたね(笑)。

――前半の戦い方はブラジル戦から比べると改善された。この試合に向けて改善しなければならなかったポイント、改善できたことを教えてほしい

 ブラジルとフランスはタイプが違います。選手たちは順応性をもって戦ってくれた。そういうところが成長した部分かなと。もちろんトレーニングと意識合わせをして、イメージビデオを見て準備をしましたけど、選手は順応してくれました。強豪国を相手に辛抱強く戦い、結果を出したこと。メダルを獲得する思いが今日の勝利に導いてくれた。それに尽きますね。

■ 感動してもらえるような試合を

――今日はどれくらい選手に祝福する時間を与えるか? そこから決勝に向けてどう切り替えるか?(外国人記者)

 勝利したこと、メダルを確定させたことは称賛に値するし、喜びを分かち合いたいです。明日はしっかりコンディショニングトレーニングをして、日本料理を食べさせてあげたいなと(笑)。そして決勝に向けてさらに士気を高めていきたいと思っています。日本は夜中なんですけど、数多くの人たちが応援してくれてパワーをいただいています。決勝は勝つか負けるか分かりませんけど、日本の皆さんが感動してもらえるような試合をしたいと思っています。

――五輪のメダル確定ということで一つ大きな壁を越えた。4年前のチームと今のチームではどこが違うと感じているか?

 強豪国とかなり多く試合をできました。ワールドカップ(W杯)も含めて米国という素晴らしいチームと何戦もして強くしてもらいました。劣勢でも耐える力を持って、スピードやパワーを誇る相手とも戦えた。こういう経験値が成長してくれました。この大会に出る前のアジア予選もそうですし、今回もW杯以上に成長している国々と戦いました。われわれは厳しい戦いの中でやってますが、我慢してできています。ちょっとの差でも結果として点数がわれわれの方が上回って勝利しているのは、経験値が成長したことによるものだと思います。選手たちはうまく自分たちの成果として出してくれました。

<了>