内田光子さんに大英帝国勲章“DBE(デイム)”授与

日本にこのニュースが流れてきたのはどうも一昨日早朝のようなのですが、政局があんなだし、たまに出るクラシックの話題はアメリカのコンクールに目の見えないピアニストが優勝したということだけ。

おまいら、どっちが凄いことなのか全然わかってないだろ!
>日本のマスゴミ

というわけで、ピアニストの内田光子さんに大英帝国勲章DBEが授与されることが発表されたそうです。

おめでとうございます!

Wikiによれば、DBE(男性ならKBE)は大英帝国勲章の中でも上から2番目のランクだそうで、上位のGBEとともにいわゆるナイト爵の一種で男性はサー、女性はデイムの敬称を許されるそうなのですが、英国でも旧英領でもない日本の人でも授与された方はいるものの、平岩外四氏やら盛田昭夫氏やら豊田章一郎氏やら見事に財界人ばっかり。デイムの称号を授与された日本人女性は初めてですし、しかも内田さんはロンドン在住とはいえレパートリーは録音で高い評価を受けたモーツァルトやベートーヴェン、シューベルトなど独墺系がメイン(つまり英国の作曲家とは縁の薄い人)。ですので、純粋に内田さんの実力と長年の活動を評価したのだと思いますし、とても名誉なことで素晴らしいことです。


ピアニスト内田光子さんに勲位 英女王、直接授与へ
【共同通信 2009年6月13日】

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【ロンドン13日共同】 英政府は13日、6月恒例の叙勲名簿を発表、モーツァルトやベートーベンの演奏で世界的な評価を得ているピアニストの内田光子さん(60)に大英帝国デイム(男性のナイト=勲爵士=に相当)の称号が授与されることが決まった。近くエリザベス女王から直接授与される。
 ロンドンを拠点に活躍する内田さんは、ロンドン交響楽団やベルリン・フィルハーモニー管弦楽団など世界の一流オーケストラと精力的に協演。流麗ながらめりはりの利いた演奏はクラシック音楽界で絶賛されており、世界有数のピアニストとして抜群の存在感を示している。
 デイムの称号は文化や学術、芸能などの分野で著しい功績があった女性に与えられ、これまでに、女優のエリザベス・テーラーさんやオペラ歌手のキリ・テ・カナワさんらが授与されている。

内田光子に大英帝国勲章“デイム”授与。モーツァルトの新録音もリリース!
【Yahoo!:CDジャーナル 2009年6月15日】

 世界的に高く評価されているピアニストの内田光子が、モーツァルト演奏をはじめとしたこれまでの功績を讃えられ、エリザベス女王から大英帝国勲章“デイム”を授与されることになりました!
 “デイム”は男性の“サー”にあたるもので、日本人として初の受賞者となります。内田光子は2001年に“デイム”に次ぐ大英帝国勲章“CBE”を授与されており、それに続く快挙です。
 内田光子は幼いころよりウィーンで暮らし、1963年ウィーンでのデビュー・リサイタル以来ヨーロッパを中心に活躍、現在はロンドンを拠点に活動をしています。80年代にはモーツァルトのピアノ・ソナタ連続演奏会や主要ピアノ作品の録音などで一世を風靡し、モーツァルト弾きとしての名声を確実なものにしました。その後、ベートーヴェン、シューベルトといったモーツァルトからの流れを受け継いだ作曲家の作品をとり上げる一方、ベルク、シェーンベルクから現代音楽まで、幅広いレパートリーを演奏し、世界中の聴衆を魅了しています。
 そして8月5日には、ニュー・アルバム『モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番・第24番』が発売されます。内田光子の弾き振り、共演はクリーヴランド管弦楽団です。ピアノ協奏曲第23番は22年ぶり、第24番は20年ぶりの再録音で、まさにファン待望の録音と言えるでしょう。同時に内田光子のこれまでのアルバム25タイトルもリリースされるとのことです。
 さらに11月には3年ぶりの来日公演が予定されています。チケットはプラチナ化必至ですが、世界中が注目する内田光子の演奏に、ぜひ一度、生で触れてみたいものです。

確かに日本人にしては突然変異っぽい方ではありますけど、世界の第一線で40年にわたって活動されてきた方に敬意を表してもっと報道されてもいいんじゃないの?(内田さんは嫌がるでしょうけど)と思いますが、クラシックのわかるブンヤもテレビマンもいないから、エイベックスとコンサートイマジンの仕掛けにホイホイ乗っちゃうんでしょうね・・・。生まれつき全盲の人がピアノのコンクールで優勝するまでになるのも大変なことでしょうが、‘プロ’の演奏家としてはまだこれからなんですし、体のハンデはプロとして人からお金をもらう以上言い訳になりません。ついでに言うなら、ピアノに疎い私でもクライバーン・コンクールがショパコンなどに比べたらずっと格の落ちるものくらいは知ってるのに。これからまだまだうんと研鑽を積まなければいけない年齢でマネジメントとマスゴミに消費させられている辻井さんが気の毒です。スポイルされた挙句にポシャったら誰が責任取るのかな?(両親か?)騒ぐのはシェンカーの原旋律の理論を持ち出してまでフルトヴェングラーを語るほどに勉強してからでも遅くはないのに。

閑話休題

内田さんは今秋に来日するらしいのですが、今回のデイム授与でまぁ~たさらにチケットが取りにくくなるんでしょうね(苦笑)。一度は生で聴いておきたいピアニストなんですけど・・・

・・・・・・

・・・と嘆きつつググってみたら、モーツァルトの協奏曲[20番ニ短調 K.466]を弾き振りしてるのがYouTubeにあるじゃぁないですか。まったく、いい世の中になったものですね(笑)。ビバ!情報化社会(爆)

というわけで、ついでに拾ってきた日経BP内のコラムにある内田さんの名言集?と一緒に置いておきます。YouTubeにあったのは20番コンチェルトを4分割したもので、長めの第1楽章が2分割されてます。

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「金持ちであることなんて最終的には何の意味もない。贅沢なものを所有しなくたって、自分がやりたいと思うことを、やりたいようにやって生きていれば、他に何を望む必要がありますか?」
「私は偉くはなりたくないの。人間て偉くなるとゴミがついちゃう人が多いんです。私はこれからも、学生にちょっと毛が生えたくらいの感じで一生暮らしていきたい、と思っています」

「音楽とは、美しい何かを人と分かち合うものです。演奏することは、自分がうまいということを見せびらかすものではありません」
「演奏会が終わって、帰りのタクシーのなかで、母に父は言ったそうです。『何であの人が我々の娘なんだろう』って。母が『何で? どうしてですか?』って聞くと、また、『何であの人が我々の娘なんだろう』って繰り返したそうです。これが、父が聴いてくれた最後の演奏会でした」(※外交官だったお父様が亡くなられる1年前のことだそうです)

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Uchida conducts Mozart’s Piano Concerto #20 – Allegro I

Uchida conducts Mozart’s Piano Concerto #20 – Allegro II

Mitsuko Uchida performs Mozart’s Piano Concerto #20- Romanze

Uchida conducts Mozart’s Piano Concerto #20 – Rondo III