ファビオ・ルイージ、2012年にドレスデン→チューリッヒのシェフへ

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ドイツでも屈指の伝統と実力を誇るドレスデンの歌劇場、ゼンパー・オーパー(=ザクセン州立歌劇場・・・日本のプロモーターは未だに旧東独期の“ドレスデン国立歌劇場”という名を当ててたりしてますが・・・)。そして専属オケであり、かつ460年の歴史を持つシュターツカペレ・ドレスデン。6年前からは島原早恵さんが日本人として初めて入団されてます(第一ヴァイオリン奏者)。

そのドレスデンの歌劇場の音楽総監督とオケのカペルマイスターに一昨年就任したファビオ・ルイージ
公式サイト http://www.fabioluisi.com/
Fabioluisi

今年50歳になったばかりですし年齢的にも長期政権になるのかと思ったら、2011/12シーズンをもって契約を延長せずに任期満了で退任するというニュースを見てちょっと驚きました。しとらすは残念ながら一昨年の歌劇場の来日公演も今春のシュターツカペレ・ドレスデンの来日公演もどちらも聴けなくて、ネットを見た感じでは今後に期待の持てるような演奏内容だったみたいなのですが、ルイージ本人の個人的・家庭的事情により契約を延長しないらしいことを知ったのが昨日。

なんだぁ~もっと長くやると思ったのにねぇ・・・そういえばウィーン交響楽団と掛け持ちで一昨年に体調を崩してバイロイトの『タンホイザー』をドタキャンしたこともあったなぁ・・・と思ってたら、今日になって「2012年にチューリッヒ歌劇場のGMDに就任」のニュース。

チューリッヒ歌劇場 公式サイト~Fabio Luisi wird ab 2012 Generalmusikdirektor am Opernhaus Zürich

ほえ???

いやね、別に契約を破棄して行くわけじゃないしチューリッヒ歌劇場も素晴らしいオペラハウスだと思うし(たまたま皇后陛下と同じ日に東京で1度観ただけですが)・・・でもドレスデンの心中も穏やかじゃないだろうなぁと思った次第。ルイージが好きってわけでもないけど備忘録代わりに採りあげてみました。ドレスデンも後任探しが大変だなぁ・・・。

[以下、全部外国語記事なのであしからず]

ルイージがドレスデンと契約延長しないニュース
 ・Musik-in-Dresden|Fabio Luisi wirft hin
 ・KLASSIK.COM|Fabio Luisi verlässt Sächsische Staatsoper Dresden
 ・derStandard|Fabio Luisi trennt sich 2012 von Dresden

チューリッヒとの契約のニュース
 ・The Canadian Press|Zurich Opera appoints Italian conductor Fabio Luisi as new music director
 ・NZZ Online|Fabio Luisi wird Chefdirigent am Zürcher Opernhaus
 ・Esslinger Zeitung|Fabio Luisi geht ans Opernhaus Zürich

2件のコメント

  1. トラックバックありがとうございました。
    ドレスデン、ルイージ、どういう経緯で、今回の「延長せず」になったのか分かりませんが、まあ、ワタクシとしてはもっと長くやって欲しかったなぁ、ということと、ドレスデン→チューリッヒという動きがよく分からないなぁ、ということでした。

  2. >ガーター亭亭主さん
    こんにちは。こちらこそコメントありがとうございます。

    ルイージは年齢的に見てもドレスデンで長くやるのかなぁと私も思ってましたので、「あららっ?!」ってところです。

    欧州楽壇、ましてや歌劇場のことにはまったく疎いのですが、1991/92シーズンからチューリッヒ歌劇場の支配人をされているアレキサンダー・ペレイラという方が大変に優秀な方らしく、1100席というあまり規模の大きくないオペラハウスながらも、歌手や指揮者に人気と実力双方を兼ね備えた人を迎えて質の高いものを近年出し続けてこられたのは、彼が腕を振るってきたという点が大きな要因のようです(音楽面はもちろんスポンサー獲得や資金集めなど営業面でも)。私は東京公演で『ばらの騎士』、映像で『タンホイザー』などいくつか観ただけですが、とてもまとまりがあってすばらしい演奏、というのが第一の印象でした。

    そのペレイラ総裁は2011年10月からザルツブルグ音楽祭の総裁を務めるそうで、チューリッヒも2012年での契約満了をもって退任されるそうです。ルイージがドレスデンを去る「一身上の都合」が何なのかはわかりませんが、チューリッヒ側の事情だけを見ると、ヴェルザー=メストをウィーンに取られ、ペレイラ氏もザルツブルグに取られ、これまでせっかく地道に築いてきた栄光にペンペン草を生やすわけにはいかない、というのはあるでしょう。

    それと、経済的な側面としては現状どこも苦しくてスイスも例外ではないですが、ドイツの中でも立ち遅れたままだった旧東独地域が昨年来の危機でさらに苦しくなったのは想像に難くありませんし。

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