若杉弘さんの訃報

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解散総選挙と皆既日食のニュースで溢れかえってる中で、気づくのがちょっと遅かった若杉さんの訃報・・・ただただビックリ。
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実演では3年前の大フィル定期でドビュッシーの『ペレアスとメリザンド』を聴いたことがあるだけでした。演奏会形式、カットも所々あって、オケも観客もほとんど慣れてない中で孤軍奮闘といった印象しか残っていません。

関西ではなんといっても開館以来8年半にわたって滋賀県立芸術劇場“びわ湖ホール”の初代芸術監督を務められ、数多くのオペラ公演を手がけられたということが挙げられます。お金と時間があれば・・・なんて甘い考えでいるうちに若杉さんが退任され、滋賀県の財政難でホールの活動縮小、そして今回の訃報・・・ものすごく取り返しのつかないことをしてしまった気分です(苦笑)。

体調を崩して公演をキャンセルしたという報せも目にして心配してたんですが、新国立劇場の任期を1年残してのご逝去、ドイツでの豊富な経験(特に劇場)を後進に伝えるべく、まだまだ頑張ってほしいと誰もが願ってたことでしょうし、本当に惜しまれます。

謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

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そういえば、明日は大野和士さんの客演で京響定期なんです。頻繁ではないものの京都会館時代から若杉さんも定期を振ってますし、びわ湖ホールでの(京響がピットに入っての)共演もあります。50周年記念誌を見たら定期ではマーラーやブルックナーなどの他、ツェムリンスキーの抒情交響曲というのもありました(しかも31年前にですよ!)。世代が離れているとはいえ若杉さんと大野さんは芸大の先輩・後輩でもありますし・・・。

世界的な指揮者の若杉弘氏死去【MSN産経ニュース 2009年7月22日】
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 新国立劇場オペラ芸術監督で世界的な指揮者として知られる若杉弘(わかすぎ・ひろし)氏が21日、多臓器不全のため死去した。74歳だった。密葬は近親者で行われる。後日、お別れの会が行われる予定。喪主は妻、長野羊奈子(ながの・よなこ)さん。連絡先は、新国立劇場運営財団。
 昭和10年、東京都生まれ。東京芸大卒。読売日響常任指揮者、ライン・ドイツ・オペラ音楽総監督(GMD)、ドレスデン国立歌劇場およびシュターツカペレ常任指揮者、チューリヒ・トーンハレ管弦楽団首席指揮者、東京都響音楽監督、NHK交響楽団正指揮者などを歴任。平成10年オープンのびわ湖ホールの芸術監督として行ったベルディの歌劇シリーズの上演は高い評価を得た。
 平成19年秋のシーズンからは新国立劇場オペラ芸術監督。オペラ、コンサート両方に深く精通した指揮者として貴重な存在だった。日本芸術院会員。東京芸大名誉教授。

               ◇

音楽評論家の東条碩夫(ひろお)さんの話  「ワーグナー『神々の黄昏(たそがれ)』など名作オペラの日本初演を数多く手がけた。抜群だったのはプログラミングのうまさ。オペラやオーケストラでもタイムリーに、クラシック愛好家がいつもうなるような内容だった。少年時代に芝居を好み、そこからオペラが好きになり、生涯オペラを愛してやまない人だった。本番の日の朝、劇場内を歩くだけでその状態が分かるほどの根っからの劇場人だった」

訃報:若杉弘さん74歳…新国立劇場オペラ芸術監督
【毎日新聞 2009年7月22日】

 ヨーロッパと日本でオペラ界を切り開いてきた指揮者で新国立劇場オペラ芸術監督の若杉弘(わかすぎ・ひろし)さんが21日午後6時15分、東京都内の病院で多臓器不全のため死去した。74歳。葬儀は近親者で行い、お別れの会を後日予定している。喪主は妻のメゾソプラノ歌手、長野羊奈子(ながの・よなこ)さん。
 東京生まれ。慶応大経済学部に進んだが中退して、東京芸大の声楽科に入り直し、さらに指揮科に転科して卒業。在学中から二期会のオペラ公演など指揮者として目覚ましい活躍を見せた。ワーグナーのオペラ「パルジファル」日本初演の指揮により1967年度の毎日芸術賞も受賞した。
 小澤征爾さんと同い年で並び称されたが、若杉さんは当初からオペラを目指した。ワーグナーの「ラインの黄金」を日本初演するなど、「初演魔」と言われるほど、日本の音楽界で遅れていたオペラに次々に光を当て、現代のオペラ・ブームの基礎を築いた。
 77年からはヨーロッパにも進出、日本人としてドイツ語圏で初めて名門、ケルン放送交響楽団の首席指揮者に就任。その後もライン・ドイツ・オペラ音楽総監督などドイツのオペラ界で活躍。80年度にはオペラ指揮の成果によって2度目の毎日芸術賞を受賞した。
 95年にN響正指揮者、96年にびわ湖ホールの芸術監督、07年には新国立劇場の芸術監督に就任、再び日本のオペラ界の振興に全力を傾けた。
 昨年秋から体調を崩し、今年6月の公演も降板していた。サントリー音楽賞(86年)、芸術院賞(92年)など多くの賞に輝いた。マーラーの交響曲など多くのCD録音がある。【梅津時比古】

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