2010年F1エントリーリストが発表

予算制限のレギュレーションを巡ってスッタモンダしていたF1の来季のエントリーですが、一昨日にFIA(国際自動車連盟)から発表されたのを見ると、いろいろと噂のあがっていた新規参入からは3チーム、今季参加している10チームと合わせて、計13チームの名前がありました。

ただし、FOTA(フォーミュラワン・チーム・アソシエーション)に属する8チームは条件付きエントリーだったため、マクラーレンやトヨタなどの5チームが暫定扱い、そしてフェラーリやレッドブル、トロ・ロッソは契約が残っているとかで(コンコルド協定?)自動的にエントリー扱いになった様子ですね。嫌がらせか切り崩し工作かとも思いましたが、そこまで深読みする必要もなかったみたいで(苦笑)。フェラーリとレッドブルは正規エントリー扱いされたことに対して早速抗議声明を出した模様です。随分強い口調に見えますが、フェラーリを含めてFOTAの8チームとFIAで来週末までに折り合いがつけられるんでしょうか?なんだったら北の金正雲の一派に変態ジジィモズレーを拉致してもらった方がいいような(爆)。

新規参入はオールアメリカンがコンセプトのチームUSF1、スペイン人の元F1ドライバーのエイドリアン・カンポスが率いるカンポス・グランプリ、F3ユーロシリーズに参戦するマノー・モータースポーツが母体となったマノー・グランプリ。マノーにはかつてハミルトンやライコネンらも所属していてF3ユーロシリーズやフォーミュラ・ルノーに参戦していたらしいですね。一貴もか。これら新規3チームにはコスワースがエンジン供給するそうです。

FIAとFOTAの対立も残ってますし、来年はホントどうなるんでしょうかねぇ?コース上での決勝レースよりも予選の結果とピット戦略で順位が決まってしまうような状況は見たくないものですが・・・。


F1エントリーリスト発表! 既存10チームはすべて残留、カンポスら3チームが新規加入
【Yahoo!:ISM 2009年6月12日】

 FIA(国際自動車連盟)は、現地時間(以下、現地時間)12日、来季F1のエントリーリストを発表。フェラーリら既存10チームはすべてリストに掲載されており、またカンポス・グランプリら新規3チームが新たに加わり、当初予定されていたとおり13チームが来季の参戦を認められたかたちになった。

 来季のレギュレーションをめぐり、フェラーリらFOTA(フォーミュラワン・チーム・アソシエーション)加盟8チームは条件付きのエントリーを提出していたため、エントリーが認められるかどうか注目されていたが、結果的に8チームともエントリーリストに名前を残すことになった。無条件のエントリーを提出していたウィリアムズ、フォース・インディアもリストに記載されている。

 しかし、マクラーレン・メルセデス、BMWザウバー、ルノー、トヨタ、ブラウンGPの5チームは条件付きのエントリーを提出したため、6月19日までに条件を取り下げる協議をするためにFIAから召喚を受けている。フェラーリ、レッドブル、トーロ・ロッソの3チームは過去にF1参戦を継続する契約を結んでいるため、この召喚を受けなかったものと思われる。

 新規参戦は、3チーム。スペイン人の元F1ドライバー、エイドリアン・カンポス氏率いるカンポス・グランプリ。F3ユーロシリーズに参戦するマノー・モータースポーツが母体となったマノー・グランプリ。なお、ウィリアムズの中嶋一貴やトヨタのサードドライバー小林可夢偉は、かつてマノー・モータースポーツからF3ユーロシリーズに参戦していた。そして、アメリカに本拠を置くチームUSF1も参戦を認められている。これら3チームは来季から統一エンジンとして導入が予定されているコスワースエンジンがコンストラクター名に記載されている。また、トーロ・ロッソとブラウンGPは使用エンジンが未定となっている。

 なお、2010年のエントリーリストは下記の通り。

 チーム名 / コンストラクター名

 スクーデリア・フェラーリ・マールボロ / フェラーリ
 スクーデリア・トーロ・ロッソ / STR TBA
 レッドブル・レーシング / RBRルノー
 AT&Tウィリアムズ / ウィリアムズ・トヨタ
 フォース・インディアF1チーム / フォース・インディア・メルセデス
 カンポス・グランプリ / カンポス・コスワース
 マノー・グランプリ / マノー・コスワース
 チームUSF1 / チームUSF1・コスワース
 *ボーダフォン・マクラーレン・メルセデス / マクラーレン・メルセデス
 *BMWザウバーF1チーム / BMWザウバー
 *ルノーF1チーム / ルノー
 *パナソニック・トヨタ・レーシング / トヨタ
 *ブラウンGP F1チーム / ブラウン TBA

※ TBAは未発表
※ *は条件付きでエントリー申請したチーム。6月19日までに条件を取り下げるようFIAが要請中

FOTA:FIA発表のエントリーに対する声明
【F1-Gate.com 2009年6月13日】

した。しかし、FIAが12日に発表したエントリーでは、フェラーリ、レッドブル、トロ・ロッソの3チームは“無条件”のエントリーとして扱われた。

3チームは、それはチームの意思ではなく、FOTAとの協調姿勢を貫いていくことを明言。FOTAも条件が認められないのなら、分裂もやむないしとの姿勢を表明した。

FOTA プレスリリース
本日FIAが発表した誤った声明に対し、フォーミュラワン・チームズ・アソシエーション(FOTA)は、一時的除名処分中のフォース・インディアおよびウィリアムズを除く全メンバーが、条件つきエントリーをFIAに提出したことを強調したい。

BMWザウバー、ブラウンGP、フェラーリ、マクラーレン、レッドブル・レーシング、ルノー、トロ・ロッソ、トヨタによって提出された2010年 FIA F1世界選手権のエントリーの条件は、依然として満たされていない。

FOTAは、FIAとの意見の相違を解決するために建設的に行動を続ける。遺憾なことに、FOTAは、FIAの独断的な提案に対して我々の反対を異議の詳細を説明することを強要されている。近いうちに我々が懸念している詳細を発表する。FIAの提案がF1の将来、モータースポーツ業界で働く従業員、そして特にF1の内部闘争に失望し混乱している何百万人もの忠実なファンにとってなぜ悪いのかを建設的に説明する予定である。

FOTAはメンバーの団結と力をあらためて確認し、本日発表された新規参入の3チームを歓迎する。そして意見の相違を解決するためにFIAとの協力を続けていく。

FOTA、世界モータースポーツ評議会の調停を求める
【Yahoo!:ISM 2009年6月13日】

 FOTA(フォーミュラワン・チーム・アソシエーション)は、来季のレギュレーションやエントリーをめぐる問題でFIA(国際自動車連盟)内の世界モータースポーツ評議会(WMSC)に調停を求めることを明らかにした。現地時間(以下、現地時間)12日、『ロイター』通信が伝えている。

 FIAはこの日、既存チームの半数に当たるマクラーレン・メルセデス、ブラウンGP、ルノー、BMWザウバー、トヨタの5チームのエントリーを暫定とする2010年のエントリーリストを発表。そして、この5チームに対し、6月19日までにさらなる協議を行ない、条件を取り下げるように求めており、議論を呼んでいる。

 一方、フェラーリ、レッドブルとトーロ・ロッソの3チームは、無条件の参戦チームとしてリストに記載されているが、2010年のレギュレーションが改正されない限り、参戦しないとの条件をあらためて主張している。

 これら8チームが加盟するFOTAは、FIAの理事会とWMSCに宛て期限内の解決策を見つけるための支援を求める文書を送付。その文書はマックス・モズレーFIA会長本人には宛てられておらず、あるチームの関係者はF1分裂を示唆して孤立しているM.モズレー会長を避けるのが目的だと語っていた。

 なお、M.モズレー会長はFOM(フォーミュラワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン会長とともにWMSCの26人の評議員に含まれている。また、今年10月にはFIA会長職の任期が終了するが、次期も務める意志があるのか明らかにしていない。

 FOTAは文書の中で「我々は現在の状況に対する解決を容易にする世界評議会(WMSC)の調停をつつしんで求めている」とWMSCに事態の収拾を期待し、さらに「我々はFIAの代表者との会合に何度も出席しており、実質的な進展は得られていない。チームはこの状況の迅速な解決策を見出すことを願っているが、もしこれができなかった場合、彼ら(チーム)は自分たちを守るために代わりの解決策を不承不承求めなければならない」とあらためてF1から撤退する可能性があると警告している。

 トヨタ・ヨーロッパも含む、F1に参戦する自動車メーカーが加盟する欧州自動車工業会(ACEA)も声明を発表し、F1の「現在の管理組織は存続できない」とFIAに反発。

 ベルギー・ブリュッセルに本拠を置くACEAは、「FIAは規約の改訂を含む、近代化した透明性のある管理組織と手続きを必要とするとの結論に達した」とFIAの改革を求め、さらにFOTAの目的が達成されなかった場合は、「BMW、フェラーリ、メルセデス、ルノー、そしてトヨタは他のチームとともに、ルールと運営の明快さと確実性、そして参戦チームに対する開催地の公平な割り当てを提供する方法で、このスポーツを実施する代わりの道を見つける決意がある」とFI撤退と新カテゴリー設立を示唆し、FOTAに同調している。

 またFOTAは公式サイト上の声明で、FIAの提案は「F1の将来、モーターレーシング産業に雇用されている人々の職、何よりも我々のスポーツ内の論争に失望し、混乱している数100万人の忠実なファンにとって最悪のものだ」と非難を繰り返した。

【Q&A】FIAが2010年エントリーリストの疑問に答える
【F1キンダーガーデン 2009年6月13日】

2010年F1世界選手権エントリーリストを公表したFIAは、リスト発表後に以下のようなQ&A形式のリリースを出している。
15チームからエントリーがあったという新規参入組からは3チームのみ、条件付きエントリーをしたFOTA(F1チーム協会)8チームからは3チームが正規エントリー扱い、5チームが条件付き暫定扱いとして受理されたエントリーリストに、疑問が殺到すると踏んだ事前策といったところだろうか。しかもその内容は、まるで予算制限の素晴らしさをアピールするプロパガンダ的!?

--エントリー出願チームの資金面が安全かどうか、どうやって確認したのか?

「プロのアドバイザーに、関連する契約や文書を調査させ、すべての資産をチェックした。大むね、銀行の信用照会を利用している」

--評価の過程には、どんな内容があったのか?

「新チームにはすべて、財源などの裏付けが確認できる証拠書類の提出を求め、技術面では彼らの能力やスタッフ、計画、固定資産などの詳細な説明を受け、下請けがある場合にはその契約書も提出させた。これらはスポンサーについても同じことをさせ、各チームの計画が現実に可能かどうかの証拠を集め、法廷会計アドバイザーがそれらを調査した。最後に、適正だと評価したチームをロンドンに呼んで面談し、そのなかのトップ5についてのレポートがFIA会長に渡された」

--評価には、他の専門家が関わったのか?

「一連の調査は『Deloitte(デロイト)』なくしてはなし得なかった。彼らの提出文書に対しての法的アドバイスは素晴らしかった」

--エントリー出願は何チームか、またそのすべてに評価作業を行ったのか?

「15チームから出願があり、うち12チームが第1段階の評価に進み、さらに絞り込んだ9チームと面談を行った。間違いのない資金源を確保している優良エントリーが多く、とても驚かされた」

--この短期間で、それだけの評価作業を行うことは可能だったのか?

「とても厳しかったが、時間が限られていてことがかえって、真剣にプロジェクトを推進しているチームと、今後進めていこうとしているチームをきっちり仕分けることに役立った。F1に参入するのであれば、迅速かつ的確なレスポンスが必要とされる。今回のように時間が限定されたことは、候補者のストレステストも兼ねることができた」

--現実的なチームが多かったことに驚きは?

「たしかに驚かされたが、財政改革によるハードルを下げたことで、新しいチームにとってF1が魅力的なマーケットであることも判明したことに安心できた。今回のことは、何年もグリッドに空きがあったのは、莫大な参戦コストが原因だったことが証明された」

フェラーリ 「FIAが改善するか分裂するかのどちらかだ」
【F1-Gate.com 2009年6月14日】

フェラーリのルカ・ディ・モンテゼーモロ社長は、F1の現在の論争の結末は、FIAが改善するか、自動車メーカーが独自の分裂シリーズを立ち上げるかの2つの可能性しかないと語る。

金曜日に2010年のエントリーが発表され、フェラーリ、レッドブル、トロ・ロッソノの3チームが無条件エントリーとして扱われたことで、FIAとFOTAとの緊張はさらに高まっている。

土曜日にル・マンを訪れたルカ・ディ・モンテゼーモロは、論争がまもなく解決することに疑いはないが、どちらの方向に進むかは予想できないと述べた。

「数年でF1に関する問題は解決されるだろう。我々が望むように信頼できるFIAと一緒になるか、他のスポーツで起こったように独自のチャンピオンシップを組織するかだ。エンジン、ギアボックス、ブランド、テクノロジー、組織、投資能力があるので、難しいことではない。問題は間もなく解決されると期待している」

モンテゼーモロは、FIAの一部の派閥が、F1の“破壊”を防ぐことができると期待している。

「我々は、これらの規約のもとで、フェラーリの権利が留意されなければ、来年のF1世界選手権に参戦しないだろうということを毎日繰り返しいてはいけない。ここの雰囲気は幸せなものなので、今日はF1についてはあまり話したくはない」

「私は問題が解決されることを望んでいる。なぜなら、私は1973年にフェラーリのチームマネージャーとして仕事を始めたのだからね。我々はF1が始まったときから一度の中断もなくF1にいる優位の自動車メーカーであり、フェラーリにとってF1は、生命、血、DNAの一部だ」

「私はあまり幸せではない。我々はあまり幸せではない。主に市民、観客にとっての状況には非常に不満だ。我々はF1をF3にしたくはない」

「我々は維持するだけでなく、F1のDNA、テクノロジー、イノベーション、そして競争を改善させたい。非常に重要な方法でコスト上限を定めたい。あまりに離れすぎている。FOTAはエンジンとギアボックスのために一般的なコストの大部分を2009年に50%のコストを削減できることを強くデモンストレーションしていると思う」

「我々はこの方向を続ける。我々はともに解決策を探したいし、FIAの内側には、トラブルを作らず、F1を破壊せず、問題を解決することが不可欠だと理解している十分に信頼できる人々がいると確信している」

「誰もがF1で起こっていることを考えている。私にはその理由が理解できない。我々の状況は建設的であり、非常に明白だ。人々は6ヶ月ごとに変化する規約をこれ以上理解できない。ある日はKERS、ある日はスタンダードエンジン。コストと収入のバランスに目を向けながら、新規参入者を導いている」

「私は新しいチームに非常に満足している。チームについて言えば、F1はF3ではないと言いたい」

ル・マンがF1の替わりになるかとの問いに、モンテゼーモロは語る。

「あまり多くのシリーズで勝利を試みて、最大限のレベルで競争できるとは思わない。F1、ル・マンのようなレース、アメリカ合衆国でのレースはかなりチャレンジングだと思う」

「状況によるが、我々の意向はF1に参戦し続けることだ。それができない場合、インターネットで触れた世界中のティフォシに言わなければならない。フェラーリのDNAは競争だと。F1を辞めるなら、我々は何か他のレースをするだろう。ル・マンが最優先事項の1つであることは確かだ」