氷菓 第22話「遠まわりする雛」

こちらの期待以上の、良い最終回でした。制作に関わった全ての方々は本当にお疲れさまでした。今回、まずは十二単に桜という組合せの絵で雅な雰囲気が表現できていたのは、さすが京都の会社といったところでしょうか。
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原作になかったアニメオリジナルでの追加も少しありました(削られた部分もありますが枝葉的なもので本筋への影響はなかったと思います)。奉太郎と摩耶花、奉太郎と入須、どちらも事件の後の奉太郎へのフォロー的な意味合いの会話内容だったと思うのですが、特に入須との会話は(まさかここでゆかなさんの声がまた聴けるとは思ってなかったので個人的に嬉しかったのもありますが・笑)彼ら2人には部活や家ぐるみの付き合い等々の接点が一切ない関係なだけに、
「あの時私には役目があった。でも、今日はただの男雛だ。こんな気楽な身から虚言は出ないよ。」
には『愚者のエンドロール』の件での感謝や謝罪とか、これを含めた諸々の状況下での彼の能力に対する賞賛とか、いろんな意味が込められていたのかな、と想像すると感慨深いものがありました。
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そういえば、祭の様子を描いた作画もゴージャスでしたけど、祭を取り仕切っていた男衆の声優陣がまたなんというか・・・白髪頭の最長老に永井一郎さん、現場を仕切っていた花井役に石塚運昇さん、あと西村知道さんに千葉繁さんに二又一成さんに田中正彦さんとよく集めたもので(笑)。オリジナルで入ってた一喝
「なぁにしとる!サッサと支度せんか!!」
の迫力はさすがでした(原作でも奉太郎が‘どうしてこんなに迫力を出しているのだろうか’と第一印象を持つ一文がありましたけど)。奉太郎がえるに呼ばれた時にこの老人だけ何か感じとったような表情をしていましたが、原作でも男衆の中で一番物が見えて機転がきく様子が何度か描写されていて、それを少ないカットで上手く表現していたように感じました。
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そして、最後の、えると奉太郎の2人の会話のシーン。実際に交わされた会話だけを見れば、える→奉太郎はあっても、奉太郎→えるは彼が結局は口にできず仕舞いでしたけど、絵的にはハッピーエンドと捉えていいのでしょうか?原作ストック的に2期は全くアテにできませんし、それならばこのままハッピーエンドを匂わせる終わり方で締めていいのではないかと思いました。原作になかった奉太郎と入須の会話を挿入したのも千反田家と入須家の関係を考慮してのことかな〜とか勘ぐってみたり(笑)。まぁ後味よくいろいろ想像できて良い終わり方でしたし、桜ではじまって桜で終わったのも粋なものでしたね。
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氷菓 第21話「手作りチョコレート事件」

先に原作で読んでいて結末の後味の苦さを知ってる身としてはアニメで見るのが実は少し怖かったりしたのですが、チョコを盗んだのは里志で摩耶花もそれを知っていたということ、正確には手作りのチョコの受け渡し方に関しては里志と摩耶花の自作自演的なものだった・・・それを摩耶花がえるに伝えたシーンの挿入は、上手い具合に“救い”を入れてくれて助かったと良改変に感謝したくなりました。
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原作にはそうしたシーンはありません。奉太郎がえるに電話報告して喜んだ彼女が礼を言った、それだけです。もしかしたら何らかの形でえるが真相を知ったかもと彼がいろいろ考えを巡らす一文はありましたが、それだけです。今回のように救済を思わせるカットを入れてきたのは第7話「正体見たり」でもありましたが、あの時は兄弟姉妹の関係なんて理想のようにはいかないのがほとんどの現実なのだから無理に改変しなくても、という印象もあったのですが、今回は素直にGJと思えました。

単に1話作ってハイお終いというのなら変えずに苦い後味のまま終わっても別に構わないのですが、アニメの場合は5〜6話セットのエピソードであれ1話完結のエピソードであれ、大きな流れとして1話から22話まで本流となるようなテーマがあるわけで、しかも今回のエピソードはラストとなる「遠まわりする雛」の1つ前に位置します。そこで良家のお嬢様的気質のえるが無実の人間に罪の疑いを持ったまま(かつ摩耶花手作りのチョコを失くしてしまった自分を許せないまま)終わるような話を持って来られるのは、さすがに少しキツイものがありますし。おそらくシリーズ構成の賀東さんらスタッフも大局観的な見方で似たような思考に至って、このような結末に変えたのかな、と。もちろん、しとらすの勝手な想像ですけどね(苦笑)。
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それにしても、えるがもじもじしながら
「折木さん、その、今日がバレンタインですが・・・
私の家では、本当に親しい方にはお歳暮やお中元を、お贈りしないことにしてるんです。
ですので、バレンタインも・・・あの・・・」
と言って奉太郎がドキドキするところは良かったですね。千反田家独特の家風だからとアッサリと言ってのけた原作とはえらいニュアンスが違ってましたけど、これまで一緒に過ごしてきた時間の積み重ねで芽生えた2人の恋愛感情の育ち具合がよくわかって、見ていてついニヤニヤしてしまいました(笑)。
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氷菓 第20話「あきましておめでとう」

しとらす的には、ケータイを持たないカップル2人が納屋に閉じ込められるハメになったのは、御籤の「凶」のせいではなく、初詣にえるの隣で
「エネルギー消費の穏やかな一年を送れますように」
なんてことを神様にお祈りした罰だと思うんだが(笑)。
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というわけで、『織田信奈の野望』『風雲急 小谷城』という正月特番の時代劇を奉太郎と里志が見ていたからこそ成り立った救出劇でしたが、奉太郎が大声で叫ぶのをえるが止めたのは、男女の仲だと思われたくなかったからではなく(父の名代で行くのにわざわざ誘ってるくらいなのでアピールくらいの気持ちはむしろ彼女にはあったと思う)、誤解の矛先が彼に向けられて一方的に悪者扱いされるのを避けたかったからだと、原作読んだ時も改めてアニメで見ても私は思うのです。あの状況下でも奉太郎がえるに不埒な事をする人間ではないと言い切ってくれるのは里志と摩耶花、あとはせいぜい(えるから奉太郎のことを聞いているであろう)十文字かほ、くらい。豪農の一人娘を庇う者はいても奉太郎の身の証を立ててくれそうな大人がいないわけです。台詞が言葉足らずでしたけど、そうした勘働きで躊躇したのかな、という気がしました。まぁ見当違いかもしれませんが・・・。
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・・・寒さで青ざめている奉太郎を見た時の里志の、人の悪そうな表情というのがなんともという感じでしたね(笑)。

あと、かほはそれなりの社格の神社の娘らしい雰囲気が絵と声で出ていましたように思います。キャラデザと早見さんはGJでした。
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氷菓 第19話「心あたりのある者は」

「昨日のゲームのきっかけは確か・・・瓢箪から・・・駒?」
いやそれ違うでしょ?(笑) でも100%夫婦‘漫才’な演出を予想していたので、(ある意味大真面目に)えると奉太郎の間の恋愛の芽生え的な要素をそこかしこに埋め込んできたのは意外でした。そもそも関谷純の墓前に線香をあげてくれるよう頼むシーンは原作になかったですし。本来は奉太郎に対してはパーソナルスペースがとても狭いはずのえるが彼と顔が近くなったのを意識して頬を赤らめたりとか、最終話の「遠まわりする雛」に向けて2人の関係性に少しずつクレッシェンドかけていく作りにアニメではするのかな、と思いました。その前の、次回の初詣と次々回のバレンタインにどういった演出を織り込んでいくのか、良い意味で此方の予想をどう裏切ってくれるのか楽しみになってきました。
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