魔法科高校の劣等生 第26話「横浜騒乱編 8」

‘E=mc²’を応用した物質をエネルギーに分解する戦略級魔法“質量爆散(マテリアル・バースト)”以外はとても杜撰な作りの残念な最終話でした。それを象徴するのが1発めのシーン・・・
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それぞれ別行動をとっていた克人と将輝が海上に起こった現象を眺めてる分には偶然で片付けられるでしょう。ですが、海岸で深雪と真由美たちが揃って眺めてるカットは勝手に入れちゃダメでしょう?(呆) 原作にそんな描写は一言たりとも書いてないし、そもそも人命救助のためにやむなく使って効果も説明せざるを得なかった“再成”と違って、“分解”は軍事機密指定ですし“質量爆散(マテリアル・バースト)”はその最たる魔法です。“分解”が軍事機密指定だからこそ“雲散霧消(ミスト・ディスパージョン)”を真由美の“マルチスコープ”で見られた時にも達也は口を閉ざしたのだし、深雪も達也の“分解”を気取られないように“再成”を大袈裟に説明したわけで。戦略級魔法“質量爆散(マテリアル・バースト)”の仕組みとその使い手に関してはトップシークレットなわけですが、なぜそれを台無しにするようなカットをわざわざ挿入しますかねぇ・・・あのシーンを描く暇があるのなら他にリソース割けよと怒鳴りつけたくなります。

そして、他にもいい加減すぎると思ったのがあります。まずは対馬にある国防軍の要塞でのシーン。要塞の施設の一室を独立魔装大隊が借り受ける形になっているので、原作では元々の対馬要塞のスタッフにも聞かせる前提で風間少佐は話していて、達也は素性を隠すためにムーバルスーツで頭から全部を被った姿で指示を聞いています。ですが、アニメでは少佐が作戦の話をしている間に達也は顔を隠していません。あの部屋には独立魔装大隊の、柳大尉や真田大尉、藤林少尉ら極限られた隊員しかいないという前提でアニメスタッフが描いたのなら別に構いませんが、そこまで考慮しているのか今までの行状からして大いに疑問を感じます。
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更には、最後の特殊EDのシーン。日付は横浜事変の翌日の10月31日でしょうか。原作では11月1日と2日が臨時休校になっていましたし、アニメではシェルターに避難した人たちの一部が外に出られない状態ということになっていましたので、通常の登校日というはずがなければ、学校に出てきて事後処理に追われる生徒たちもいて当然でしょう、生徒会や部活連や風紀委員会等々の役職者と元役職者とか。そして、逆に授業どころではない以上、一般生徒が登校する必然性もありませんし休校扱いや自宅待機でいいはずです。ですから、ラストで深雪が達也を出迎えるシーンで締めくくりたいのなら、他のそれまでのカットは時系列や状況が矛盾します。何故なら、深雪は生徒会副会長、ほのかは生徒会書記、他の1年は無役ですから。絵的には一見いいのかもしれませんが、少し考えれば達也の不在なんて意識させてはいけないのに真逆のカットを入れてることも含めてツッコミどころ満載という(苦笑)。真夜と葉山の会話からして2期をヤル気満々のようですが、真夜の“流星群(ミーティア・ライン)”やリーナの“仮装行列(パレード)”“ヘビィ・メタル・バースト”がちゃんと見せ物に描けるのか不安でしかなく、これまで無駄な謎演出に力を入れるわりには肝心の部分がほとんど疎か、仕事の粗さと雑さばかりが目立った制作スタッフ―――特に木澤行人・中本宗応・菅原雪絵の脚本陣―――には手を引いてほしいですし、小野学さんから名前だけ借りてきた責任者(プロデューサーか?)には正直なところ怒り心頭です。電撃はこれの2期やるくらいならホライゾンの続編が先でしょうよ!?
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