サン・ルイ教会の晩課〜シャルパンティエ宗教音楽作品集/オリヴィエ・シュネーベリ&レ・パージュ・エ・レ・シャントル

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私がマルク=アントワーヌ・シャルパンティエというフランスのバロック音楽作曲家とAlphaというフランスのレーベル両方の名を強く印象づけられるようになったCDです。

プレリュードのオルガン・ソロ、そして“Deus in adjutorium meum intende.”と詩篇第70番の最初の一節が高らかに宣告されてオルガンと合唱が続く2曲目が終わってからの3曲目、優しく“Domine”と歌いだすところ、これがまるで自分の眼前に天使が舞い降りてくるように感じられて、一気に音楽に引きこまれてしまいました。

 

サン・ルイ教会の晩課〜シャルパンティエ宗教音楽作品集
 /オリヴィエ・シュネーベリ&レ・パージュ・エ・レ・シャントル【Alpha】

マルク=アントワーヌ・シャルパンティエ『サン・ルイ教会の晩課』
1.プレリュード(ギヨーム・ガブリエル・ニヴェル作曲)
2.神よ、早くわたしを解放してください(フォブルドンによる)
3.神よ、あなたは五つの力をくださいました(H.33)
4.詩編第109編「神は言われた」(=ディキジット・ドミヌス H.197)
5.よろしい、善良なる僕(しもべ)よ(H.375)
6.詩編第110編「わたしは心を尽くして主に感謝をささげる」(=コンフィテボル・ティビ H.220)
7.忠実にして思慮深き僕(しもべ)よ(H.34)
8.詩編第111編「いかに幸いなことか、主を畏れる人」 (=ベアトゥス・ヴィル H.221)
9.フーガ:グラーヴェ(ギヨーム・ガブリエル・ニヴェル作曲)
10.証聖者のためのモテ第3番「いかに幸いなことか、罪なくして造られたる者は」(H.376)
11.詩編第112編「主の僕(しもべ)らよ、主を賛美せよ」(=ラウダーテ・プエリ H.203)
12.善良にして忠実なる僕(しもべ)よ(H.35)
13.詩編第116編「すべての国よ、主を賛美せよ」(=ラウダーテ・ドミヌム H.214)
14.聖ルイのためのモテ「太鼓とオルガン、高らかなる喇叭の音もて」(H.323)
15.3声のマニフィカト(H.76)
16.第2旋法によるプレリュード(ギヨーム・ガブリエル・ニヴェル作曲)
17.主よ、王に勝利を与え(H.292)

指揮:オリヴィエ・シュネーベリ
合唱:レ・パージュ・エ・レ・シャントル
  (ヴェルサイユ・バロック音楽センター青少年少女合唱団)
オルガン:フレデリク・デザンクロ
カウンターテナー:ロバート・ゲッチェル
テノール:エルヴェ・レミ
バス:アラン・ビュエ
ヴィオラ・ダ・ガンバ:マチュー・リュソン、斎藤由香
テオルボ:ベンジャミン・ペロー
ファゴット:アレクサンドル・サレス

録音:2003年7月、ヴェルサイユ宮殿、王室礼拝堂

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CDの原題は「Vêpres pour Saint Louis」でHMVなどでは「聖ルイのための晩課」と訳出iconしているところもあるのですが、私は当初の輸入販売元だったマーキュリーが付けていた解説文に倣いました。

ついでに言うと、シャルパンティエの作品集というわりには他の作曲家のが一部混じってますし、私はカトリックの信者ではないので「晩課」の意味合いとかサッパリわかりません(Wiki等で文字情報での意味は調べられても、こうしたものは実際の宗教行事に参加してみないことには体感として理解できないでしょうし)。

でもそういった諸々のことは聴いていくうちに

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って感じで(笑)気にならなくなってきて、とにかく3曲目のはじめの合唱の美しさでノックアウトされて、あとは音楽のシンプルで清楚な美しい響きに、ただただ引き込まれて浸ってるだけでした。でもこのディスクに関してはそれでいいのではという気もします。シャルパンティエの作品集と謳ってはいますが、そもそもが他人の曲まで含めていろんなところから寄せ集めて繋ぎ合わせて構成しただけのようですし。

残念ながらAlphaレーベルの録音とはいえNMLのカタログからは漏れてしまってるのと日本語解説がないのとで気軽に薦めにくいのですが、歌詞の意味がわからないとダメ出しするガチガチの性格でもないというなら、「天使が舞い降りる」というのを音楽で体験してみたい人にオススメのCDです。どれも旋律と響きがシンプルで聴きやすいので初心者入門用にしたいくらいですが、あの3曲目はもうなんというか・・・ホントに天から何か降りてきそうな雰囲気を醸し出していて絶品です。クリスマスが近いこともあって、ちょっと引き合いに出してみました。