2005年9月23日(金・祝)19時開演
@京都コンサートホール・アンサンブルホールムラタ

◆W.A.モーツァルト 歌劇『フィガロの結婚』序曲 K.492
◆W.A.モーツァルト クラリネット協奏曲イ長調 K.622
(休憩)
◆W.A.モーツァルト 歌劇『劇場支配人』序曲 K.486
◆W.A.モーツァルト 交響曲第39番変ホ長調 K.543

指揮:大友直人
クラリネット:小谷口直子(京響クラリネット奏者)

 曲間には簡単な解説を交えた大友さんのトークがありましたが、さすがは若い頃NHK-FMで鍛えられただけあって、簡潔でわかりやすく聴き所のポイントを押えた解説でした。ホールが小ぶりなこともあって編成も小さめでした。コンマスは渡邊さん。

 最初のフィガロから、きちっと整ったアンサンブルで淡々と流れているようで細かいニュアンスの変化にも隅々にまで目の行き届いた、ある意味大友さんのキャラらしいモーツァルトで、バーンスタイン譲りの濃厚でロマン派的な大植さんのモーツァルトとは好対照。

 フィガロが終わって大友さんによるクラコンの簡単な解説の後、彼に呼び出されて小谷口さん登場・・・ほほう、ベージュのワンピースですか。似合っているのか似合っていないのか、よくわかりません(笑)。
 大友さんもおっしゃったように、モーツァルト最晩年の作曲だけあって「演奏時間の長い大きな曲というだけでなくて、内容もとても大きな内容を持った曲」というか、長調で書かれたにもかかわらず奥深い内省的な佇まいと澄みきった響きがして、モーツァルトらしく美しいだけでなく聴いていて楽しいメロディーがあちこちに散りばめられてはいても、どこかしら静かにニッコリ微笑んで天国へ旅立つような雰囲気が漂うようで、そういうのが聴き手にも感じとれるような、大変良い演奏だったと思います。
 ソロが会心の演奏で素晴しかったのは演奏後の小谷口さんの「一片の悔いも無し」の満面の笑みでわかりますが(爆)、大友さんのサポートも絶妙だったのではないでしょうか。

 熱い拍手で2度目にステージに呼び出された小谷口さん、マイクを持たされて少し緊張気味(笑)。手馴れた大友さんと正反対にボケたりどもったりで演奏以上にトークで緊張しているのがアリアリで、なんてわかりやすい人なんでしょう(爆)。彼女自身が言ったように解釈を深める余地はまだたくさん残っているのでしょうけど、現時点でのベストの演奏はできたのではないでしょうか。
「今までコンクールやオーケストラのオーディションで課題曲として、“(彼女の表現で)闘いの場”で演奏してばかりで、今回初めて自由に演奏できて、とても楽しんでできた・・・オーケストラの中で演奏するのと違って(協奏曲の)ソロで失敗しても自分(1人)で責任が取れるから、かえってとても気が楽でした。」
という正直なコメントがよかったです。あと、ステージから下がる時扉の向こうにいる人を見て「わーっ」と口を大きく開けた表情を見せていたのがドツボにはまって面白かったです(爆)。子どものまんま大きくなったみたいで親近感を持ちました(笑)。

 最後のK.543は昨年2月に大植さんが大フィルと演奏(コンマスが長原さん)したのも聴いていますが、あちらがコッテリ味ならこちらはややアッサリめのお味。モーツァルト後期の作品ですからスコアがしっかりしていて、どちらのアプローチでやってもビクともしませんが、大友さんもあっさりめとはいえニュアンスの微妙な変化もしっかり捕らえて演奏に盛り込んで、仕上がりの良いモーツァルトになったと思います。

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