京都市交響楽団 第483回定期演奏会

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2005年12月2日(金)19時開演
@京都コンサートホール

◆F.メンデルスゾーン 交響曲第3番イ短調Op.56『スコットランド』
(休憩)
◆R.シュトラウス 交響詩『ドン・キホーテ』Op.35

指揮:大友直人
ヴィオラ:川本嘉子
チェロ:堤 剛
客演コンサートマスター:グレブ・ニキティン(東京交響楽団)

 コンマスの席に見慣れない外人さんが居はるなぁ、と思ってプログラムを見たら、東響のニキティンさんの名前が客演コンマスとしてありました。来年京響と東響が合同でシェーンベルクの『グレの歌』をやるらしいので、その絡みかな、と思いましたが、どうなんでしょう・・・。

 前半の『スコットランド』大友&京響にピッタリだろうと思ったのですが、なぜか第1楽章はちょっと精彩を欠いたような、どこか整理されていない印象でした。第2楽章でクラリネットがいいソロで入ってきてから、ようやく良い時の京響の演奏になってきて、そのままエンディングに向かって良い感じで終わりました。自然に時間や物事が流れていくようで、オケの響きも曲想によく合っていたと思います。生では初めて聴いた曲ですが、やっぱりとてもいい曲ですね。

 後半、ソリストの御二方も登場。当人達はそんな意識はないのでしょうが、なんか雰囲気が堤さんが校長先生(ちなみに堤さんは桐朋学園大学の学長)でドッシリ構えていて、大友さんが好調の教え子の新米先生で、オケの面々が生徒さん、に見えたのですが、きっと気のせいでしょう(爆)。
 R.シュトラウスの交響詩『ドン・キホーテ』は、スペインの作家セルバンテスの有名な小説を音楽化したものです。ドン・キホーテとサンチョ・パンサの主題があって、この2人が出会った人間や出来事をストーリーに沿って織り交ぜていくような感じなのですが、ある意味二重協奏曲のようなこの曲を、ドン・キホーテの夢想家的な一面を巧みに表現している堤さんと太い線で力強い音を奏でる川本さんの掛け合いに、決して恣意的にならずに音楽の自然な流れを大切にしながらも色彩感豊かな響きで物語の情景を描く大友さん指揮のオケが上手く絡み合って、物語を読んで聞かせるように楽しく聴くことができる好演奏だったのではないでしょうか。