京都市交響楽団 第551回定期演奏会(指揮:ナビル・シェハタ)

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今日の指揮者はナビル・シェハタ、1980年生まれでエジプト人とドイツ人のハーフだそうで、ベルリン・フィルの元コントラバス首席という経歴の持ち主。大フィルにも何年か前にベルリン・フィル団員上がりの人が定期振ったことがありましたが、その時はサッパリ冴えない演奏で・・・などと記憶を掘り起こされたりしたものでしたが、今日の人は幸いにも大当たりでよかったです(笑)。

 

京都市交響楽団 第551回定期演奏会
2011年10月21日(金)19時開演@京都コンサートホール

◆F.リスト 交響詩「マゼッパ」 S.100
◆P.チャイコフスキー 幻想序曲「ロメオとジュリエット」
(休憩)
◆A.ドヴォルザーク 交響曲第7番ニ短調 op.70

指揮:ナビル・シェハタ
コンサートマスター:泉原隆志

 

アラブ系の指揮者は初めてで興味津々でしたが、今日演奏した3曲とも基本的にニュートラルというか無国籍っぽい(ラトル=ベルリン・フィルも大体そんな感じじゃなかったでしたっけ?)という印象でした。ただ、ドボ7で響きがちょっと独墺系入ってる?!と思いましたが、そもそもシェハタさんには半分ドイツの血が入ってますし、プロフィールにはバレンボイムやティーレマンに師事したともあったので妙に納得した次第。

テンポは全般的にやや速めだけど所々小さく緩急をつけてツボを上手く押さえてるように見えました。棒を持った右手の動きがかなり几帳面で細かそうだな(リハではどうだったのか団員に聴いてみたかった)というのと、左腕の使い方が少し個性的(右を上げる時に左はグッと下げたり…etc)だった気がします。リストの「マゼッパ」からして全部暗譜で振っただけでなく、その滅多に演奏される機会のない曲でも初見者に熱くアグレッシヴに訴えかけてくるようで、昔サッカーでトゥルシエが日本代表監督だった時によく“野心”という言葉を使ってましたが、それとほとんど同じみたいやなぁ思いながら聴いてました。その辺は高ポイントな印象です。

ちなみに、弦は対向配置でした。客席から見て左から1stVn、Vc、Va、2ndVnでCbはVcの後ろ。金管もTpとHnが普段と左右逆になってたりHnが2段に分かれてたりで、こういった配置は初めて見た気がします。プレトークで1900年頃までは対向配置だったとか仰ってましたが、管はこれ・・・どうだったのでしょう?(そういえば古楽オケはどうしてたっけ?)

かつてトゥルシエが言ってた“野心”と同じようなのを見たという他に印象的だったのが、管をバランスとって抑えたりせずにわりとバンバン鳴らさせてたっぽいところでした。当然弦もそれに合わせた音量を出さないといけませんし、なんか京響の団員さんたちが皆ほとんどトランザム状態で弾かされっ放しに見えたのですが・・・気のせい?www ベルリン・フィルじゃないのに無茶がちょいと・・・とは思いましたが(しかも今の京響は弦パートが首席2人欠員状態ですし)、でもそれくらい要求する方がいいよねとも思いました。常任の広上さんなら上手く京響のトランザム状態を引き出せますけど、シェハタさんも回数を重ねてオケとホールに慣れたらどうなるか・・・そういう意味でもまた見てみたい指揮者ではありました。