京都市交響楽団 第563回定期演奏会(指揮:高関 健)

今夜は時間に少し遅れてしまったので、入場したのはプレトークで高関さんが河村さんについての紹介をしているあたりから。そのあとで後半のラヴェルの解説になって、「高雅で感傷的なワルツ」で7つ目のワルツの後に終わったと勘違いして拍手する人が必ずいるので(高関さんの過去何度かの体験でエラーの拍手なく無事に終えられたのがたった1回しかなかったとか)、気をつけてくださいね、と重々念を押してお願いされてたのですが、結果は・・・あ〜あ・・・(苦笑)。1階席の中央前目付近のオッさんだったと思うけど・・・誰やねん?!(怒)

そういえばラヴェルの解説の際に、最後に珍しい楽器を紹介しますと言ってチェレスタとジュ・ドゥ・タンブル(グロッケンシュピール)を実際に弾いて下さったのは良かったですね。ああして単体で聴き比べてみると音色が違うのがわかりやすかったです。本番ではオケの大音量に埋もれることが多いですからねぇ・・・。

 

京都市交響楽団 第563回定期演奏会
2012年11月30日(金)19時開演@京都コンサートホール

◆J.ブラームス ピアノ協奏曲第1番ニ短調 Op.15
 (ピアノ・ソロ・アンコール)
 ◇C.ドビュッシー ベルガマスク組曲〜月の光
(休憩)
◆M.ラヴェル 高雅で感傷的なワルツ
◆M.ラヴェル バレエ「ラ・ヴァルス」
◆M.ラヴェル バレエ「ダフニスとクロエ」第2組曲

指揮:高関 健
ピアノ:河村尚子
コンサートマスター:泉原隆志

 

今回は弦の配置が左から第1ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、第2ヴァイオリンで左最後方にコントラバスとやや変則的な対抗配置でした。前半のブラームスもですが後半のラヴェルで中央ではどのように聴こえたのか興味深いところです(私の席はステージ真横なので、こういう時は恩恵に与れないという・・・)。

河村さんはCDにもなっている3年前の527回以来の登場。前回はラフマニノフでしたが、今回はブラームスの1番。とても丁寧で美しく力強さにも欠けるところのないピアノだったと思います。アンコールのドビュッシーは無理してやらなくてもよかったように個人的には思いましたが、アレ客席がワガママで要求しすぎですよね?(苦笑)

オーケストラに関しては前半も後半も及第点の出来。高関さんの計算しつくしたような緻密な音楽作りはよくわかったのですが、前半のブラームスの若書き作品でも後半のラヴェルでも良い方向に作用したかというと、どうかなぁ・・・???・・・いう印象。ブラームスのpコンは私自身が好きじゃないので脇に置くとしても、ラヴェルに関してはもう少し音色にまで気を配ってくれればというか、無味乾燥でモノトーンな感じに聴こえました。ダフニスでの清水さんのフルートのソロが唯一の潤いだったかな、と。あとは真面目にタクトを振りすぎて小節毎に旋律がブツ切りされてるようになってしまってたのも残念だったというか、フランス音楽が得意でない日本人指揮者の悪い点が出てしまってたように思いました。プレトークの際にタングルウッドでバーンスタインから『ラ・ヴァルス』をみっちり仕込まれて今日はその通りにやると仰ってましたけど、教えたのがバーンスタインじゃぁしょーがねーかとは思いますが(苦笑)。ラヴェルは私の大好きな作曲家なのでどうしても厳しい視点になるのはご勘弁くださいね、と。

・・・ついでに言うなら、『ダフニスとクロエ』はやはり全曲版で聴いてみたいですよねぇ・・・(とほほ)。

ところで、一昨日の練習中に広上さんが様子を見に来ていたそうです。突然の訪問に高関さんもびっくりしたとツイートされてましたが、広上さんもこういうところマメだなぁ〜(笑)。

 


 

ラヴェルのオーケストラ作品は、やはりアンドレ・クリュイタンス&パリ音楽院管弦楽団の右に出る演奏はないと思います。色彩感の豊かさもさることながら、精緻であることと同時に内に秘められた狂気というかデモーニッシュな部分も余すところなく表現されている素晴らしい演奏ですね。1960年代のステレオ初期の古い録音ですが、未だ色褪せないところもさすがです。

ボレロ、ラ・ヴァルス、スペイン狂詩曲、他(輸入盤2CD)
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『ダフニスとクロエ』全曲
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