葵祭の「申餅」140年ぶり復活

葵祭関連の珍しい記事が京都新聞にありましたので紹介しておきます。

明治になって途絶えた名物和菓子を復活させた、いうものですが、こういうところにも如何に明治政府の宗教政策が馬鹿げたトンでもないものだったかがよく表れているような気がします(しとらす的にあまり明治維新を評価できない理由の1つ)。

復活に尽力された関係者の方々はご苦労さまでした。15日当日の販売ですか・・・買えそうなら買っていこうかな?

葵祭の味 140年ぶりに復活 左京・下鴨神社「申餅」
【京都新聞 2010年5月6日】

 葵祭の名物として、庶民に広く親しまれていた下鴨神社(京都市左京区)の申餅(さるもち)が、地元の和菓子職人の手で約140年ぶりに復元された。丹波産の小豆と餅米を使い、薄あかね色に一面に染まった明け方の空を思わせる「はねず色」と、深みのある菓子の味を再現した。

 申餅は、葵祭の申の日に食べて無事息災を祈った故事に由来。京都の名所や土産を紹介した江戸時代の文献「出来斎京土産」では、下鴨神社の境内で「さるや」と看板をかかげた店が申餅を売る様子が描かれている。

 その後、明治政府の政策で、神社の祭礼がすべて法令で制度化される一方、庶民の間に伝わった習慣が廃止。申餅の販売も中断された。

 下鴨神社の新木直人宮司は「葵祭の味を復活させたい」と願い続け、1月に神社近くの和菓子職人で宝泉堂社長の古田泰久さん(60)に依頼した。

 代々の宮司に継承されてきた口伝だけを頼りに、小豆のゆで汁で餅をつき、小豆の粒を残したまま、ほどよい柔らかさに仕上げた。古田社長は「職人としての誇りをかけた。元気の源にしていただければ」と期待する。

 新木宮司は「申餅のはねず色は、生命誕生の瞬間を表している。それをみごとに再現してもらった。申餅を食べて、祭りを楽しんでほしい」と話す。

 葵祭の5月15日から下鴨神社や宝泉堂で販売を始める。
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〔※写真:下鴨神社近くの和菓子職人によって約140年ぶりに復元された葵祭の申餅〕