祇園祭・くじ取り式・・・2009年の山一番は芦刈山

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2日は“くじ取り式”の日。

籤で順番を決めるようになったのは「先陣争いが絶えなかったため」と言われてますが、かなり激しいものだったようです。それもそのはず、たとえば・・・神功皇后がご神体の「占出(うらで)山」の順番が早いと、その年のお産は「安産」になる・・・といったような所以が、各町衆の誇りとともにおそらくは山鉾町にそれぞれあるのでしょう。応仁の乱も冷めやらぬ頃に籤で順番を決めるようになってからもハイソウデッカでは終わりませんで、江戸期には六角堂、第二次大戦直後には八坂神社で行われていたそうですが、1953年から現在のように市議会議場で市長立会いの下でくじ取り式が行われています。そうまでしないと収まりがつかないということなのでしょうか・・・?遅い順番を引いてしまった人はかなり肩身の狭い思いをするらしいですし。

長刀鉾のように慣例で順番が決まっている“くじ取らず”が32基中8基。残り24基の山鉾町で籤で順番を決めますが、24基でガラガラポンではなく、鉾・山・傘、それなりに規則性があるらしいです。今年は芦刈山が山一番を一昨年に続いて引き当てたそうで、随分と籤運のいい方なんですね(笑)。

なお、祇園祭に関しては、まずは↓でチェック。詳しく知りたくなったらググってくださいね(笑)。

e京都ねっと|2009年祇園祭スケジュール
京都新聞|祇園祭2009[一部動画あり]
京都・祇園祭ボランティア21 http://www.gionmatsuri.jp/


「山一番」は芦刈山 祇園祭 くじ取り式
【京都新聞 2009年7月2日】

 祇園祭の山鉾巡行(17日)の順番を決める「くじ取り式」が2日、京都市役所(京都市中京区)の市議会議場で行われた。先頭の長刀鉾に続く今年の「山一番」は、芦刈山が2年ぶりに引き当てた。
 巡行順を巡る山鉾町の争いを避けるため、1500(明応9)年に始まった伝統行事。
 議場には32の山鉾町の代表が羽織袴(はかま)の正装で集まり、祇園祭山鉾連合会の深見茂理事長、八坂神社の森壽雄宮司らが見守った。
 くじ取り式は門川大作市長の立ち会いで午前10時から始まった。長刀鉾や函谷(かんこ)鉾など慣例で順番が決まっている「くじ取らず」の8基を除いた24基の代表が、予備くじの順にくじを引いた。
 「芦刈山、山一番」。芦刈山保存会常任理事の藤本進さん(62)の大きな声が響くと議場が一瞬沸き上がった。芦刈山は一昨年に続き、戦後3回目の山一番。「まさか今年も山一番を引くとは。早速、町内に報告したい」と表情を崩した。

 ▽今年の巡行順は次の通り。

 【さきの巡行】

 (1)長刀鉾(2)芦刈山(3)白楽天山(4)霰天神(あられてんじん)山(5)函谷(かんこ)鉾(6)孟宗山(7)四条傘鉾(8)郭巨(かっきょ)山(9)月鉾(10)蟷螂(とうろう)山(11)油天神山(12)占出(うらで)山(13)菊水鉾(14)太子山(15)綾傘鉾(16)伯牙山(17)鶏鉾(18)木賊(とくさ)山(19)保昌(ほうしょう)山(20)山伏山(21)放下(ほうか)鉾(22)岩戸山(23)船鉾

 【あとの巡行】
 (24)北観音山(25)橋弁慶山(26)黒主山(27)鈴鹿山(28)八幡山(29)役行者(えんのぎょうじゃ)山(30)鯉山(31)浄妙山(32)南観音山

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〔※写真:くじを引く月鉾の代表者(2日午前10時10分、京都市中京区・京都市役所)〕

精巧、華やか「江戸」長刀鉾 8分の1 ひな型発見
【京都新聞 2009年7月2日】

 祇園祭の山鉾巡行で先頭を行く長刀鉾のひな型が見つかった。江戸時代後期の1830~40年の間に、長刀鉾を手がけた絵師や職人によって作られ、軒の裏絵や欄縁の飾り金具など細部まで精巧で豪華に再現されている。屋根には今はない「出し花」と呼ばれる飾りがある。
 当時、京都市中京区新町六角にあった三井家が作った。実物の8分の1の大きさ、高さは3メートル5センチある。
 軒の裏絵は四条派の絵師松村景文(1779~1843)が実物と同様に鳥が群れをなして飛ぶ様子を描いた。欄縁の金具も実物と同じく金工柏屋善七が彫刻した。
 胴掛や下水引は刺しゅうで作られている。鉾には稚児のほか、囃子(はやし)方と音頭取りの人形が計9体乗り、腰に刀を差す。屋根には金のシャチの部分に今はない「出し花」が施され、鉾がいっそう華やかに見える。
 鉾の木組みは縄がらみ。車輪も鉾正面から見て上部が狭まる「八」の字になっており、何もかも本物そっくりだ。
 祇園祭の歴史や文化に詳しい吉田孝次郎・祇園祭山鉾連合会副理事長は「同じような模型は江戸時代に多数作られただろうが、これは工芸面でも歴史資料面でも最高水準。地面でひいた痕跡が車輪にあり、子どもが遊んだのだろう。当時の三井家の底知れぬ財力を示している」と話す。
 ひな型は鉾町の同区新町通錦上ルで工芸品店や飲食店を営む黒竹節人さん(62)が今年、知り合いから譲り受けた。「もとあった新町通に戻ってきた。みなさんに見ていただきたい」と言う。13~16日、くろちく百千足館の能舞台で無料公開する。
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〔※写真:細部まで精巧に作られた長刀鉾のひな型。長刀(左端)をつけると高さは3メートルを超える(京都市中京区新町通錦上ル)=撮影・木原貞男〕