祇園祭|船鉾「神面改め」

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今日は船鉾の話題を。

神事始めの吉符入りに合わせて「神面改め」を執り行った、いうのですが、船鉾の4体あるご神体のうちもっとも代表的な神功皇后のご神体につけるお面なんだそうです。室町期に作られたという本面は大変に貴重で町内の方々もとても大切にしているらしく、山鉾すら焼失するような大火事があってもこれだけは守り抜いたというほどのようです。

船鉾の車輪を新調して以前のを京大に研究史料として寄託したという記事と併せてどうぞ。

なお、祇園祭に関しては、まずは↓でチェック。詳しく知りたくなったらググってくださいね(笑)。

e京都ねっと|2009年祇園祭スケジュール
京都新聞|祇園祭2009[一部動画あり]
京都・祇園祭ボランティア21 http://www.gionmatsuri.jp/

神妙に「神面改め」 祇園祭の船鉾保存会
【京都新聞 2009年7月3日】

 祇園祭の山鉾の一つ、船鉾保存会は3日、神事始めの吉符入りに合わせて「神面改め」の儀式を町会所(京都市下京区新町通綾小路下ル)で営んだ。古来伝わる神面を神妙に掲げて無事を確かめた。
 午前10時、町会所2階の祭壇に向かって神職が祝詞を挙げ、吉符入りの神事を営んだ。
 続いて保存会常任理事の丸橋博之さん(57)と船鉾町内会長の辻建次さん(57)が息がかからないよう懐紙をくわえて木箱を開けた。神妙な表情で、室町中期に作られた本面と江戸期の写し面を取り出し、微笑を浮かべる面を長江治男理事長(76)ら役員に示した。
 17日の巡行では、神体の神功皇后に写し面をつけ、本面は役員が携えて鉾に乗る。
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〔※写真:懐紙を口に、新旧の神面を改める船鉾の関係者ら(3日午前10時20分、京都市下京区・船鉾町会所)〕

船鉾の車輪、京大で余生 昨夏まで活躍、「研究で活用」
【京都新聞 2009年7月3日】

 祇園祭の船鉾(京都市下京区新町通綾小路下ル)が、昨年まで使っていた車輪4基と車軸2本を、木材資源を研究している京都大生存圏研究所(宇治市)に寄託することになり、3日に船鉾町会所で調印式を交わした。同研究所の川井秀一所長(60)=京都市伏見区=が船鉾の車方を担っており、保存会は「長い使命を終えた車輪が、よい縁に恵まれて余生を過ごせる」と喜んでいる。
 保存会は今年、車輪と車軸を新調した。約8・4トンの鉾を支える直径約2メートルの旧車輪は明治25(1892)年に作られた。
 鉾蔵が満杯のため、20年以上にわたって車方として車輪を扱ってきた川井所長が「研究所で活用したい」と提案した。研究所内のホールと調査室で今秋から見学者向けに展示する。
 川井所長は「歴史的建造物の古材を研究する一環として、車輪を構成する各部品ごとの樹種を調べたり強度を分析し、まず、基礎データを得たい」と話す。
 船鉾保存会によると、元治元(1864)年の大火で船鉾の車輪が焼失したため、長年巡行に参加できなかったことがあった、という。長江治男理事長(76)は「この車輪には巡行を復活させたい、との先人の悲願がこめられている。多くの人に見守られ、研究に活用されるのはうれしい」と話している。
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〔※写真:重さ8トンを超える船鉾を支えた車輪。京都大の研究施設に寄託される(昨年の巡行)〕