祇園祭:2014年も『お千度の儀』とか『吉符入り』とか『くじ取り式』とか

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7月に入り、いよいよ祇園祭の季節となりました。

今年は何と言っても150年ぶりに大船鉾[http://www.ofunehoko.jp/]が巡行に復帰し、49年ぶりに後祭(あとまつり)が復活します。いいですねぇ〜、原点回帰、こうやって少しずつ古の、明治維新以前に姿に戻っていくのは。

ちなみに、大船鉾が長い間参加できなかったのは1864年の禁門の変(蛤御門の変)によって京都の街中が「どんどん焼け」の大火に見舞われた際に消失してしまったからなんですが、その「禁門の変(蛤御門の変)」を引き起こしたのは、あの長州藩です。

 

長州藩が京都の貴重な多数の文化遺産を焼失させたんです!

聞いてますか?>山口4区選出の安倍晋三クン

 

閑話休題。

まずは昨日の八坂神社[http://www.yasaka-jinja.or.jp/]で『お千度の儀』が執り行われ、今日は山鉾巡行の順番を決める『くじ取り式』がありました。山鉾巡行の順番は下記の通りになったようです。

【前祭(さきまつり)の巡行:7月17日】
1.長刀鉾
2.占出山
3.芦刈山
4.孟宗山
5.函谷鉾
6.山伏山
7.綾傘鉾
8.伯牙山
9.菊水鉾
10.太子山
11.霰天神山
12.油天神山
13.鶏鉾
14.木賊山
15.四条傘鉾
16.蟷螂山
17.月鉾
18.白楽天山
19.保昌山
20.郭巨山
21.放下鉾
22.岩戸山
23.船鉾

【後祭(あとまつり)の巡行:7月24日】
1.橋弁慶山
2.北観音山
3.八幡山
4.浄妙山
5.鈴鹿山
6.南観音山
7.鯉山
8.役行者山
9.黒主山
10.大船鉾

詳細は下記↓を参考に。また、有料観覧席の申込は観光協会のこのページからどうぞ。
京都祇園祭:http://www.gionmatsuri.jp/

 

祇園祭、転換の年 1日幕開け【京都新聞 2014年6月30日】

 日本三大祭りの一つ、祇園祭が1日幕を開ける。今年の山鉾巡行では49年ぶりに24日の後祭(あとまつり)が復活、17日の前祭(さきまつり)との2日間にわたって京都市中心部を進む。また、150年ぶりに大船鉾が巡行に復帰し、後祭巡行の掉尾(とうび)を飾るのも話題だ。長い歴史を持つ祇園祭にとっても特別な年となる。

 山鉾は、従来は八坂神社(東山区)の神輿(みこし)の「先触れ」として、神幸祭のある17日(前祭)と、還幸祭のある24日(後祭)に分かれて巡行していた。しかし、戦後、「信仰か観光か」の大きな議論の末に、1966(昭和41)年から昨年までの48年間、後祭の山鉾巡行が前祭に吸収される形で17日にすべての山鉾が市内を巡行、還幸祭のある後祭には山鉾が出なくなった。

 この「合同巡行」で祭りのにぎわいが増す一方、巡行時間の長期化や観光客の混雑が課題となってきた。今年は「祭り本来の姿に戻す」として、前祭(23基)と後祭(10基)に分けて行う。

 大船鉾は、1864(元治元)年の禁門の変(蛤(はまぐり)御門の変)で焼失して以来、150年ぶりに鉾で巡行する。2012年から2年間は、焼失を免れた神面を入れた木箱「唐櫃(からびつ)」を担いで参加していた。

 後祭巡行の復活で、18~24日の期間も、中京、下京両区を中心に交通規制がかかる。

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後祭復活の夏、幕開け 祇園祭・お千度の儀【京都新聞 2014年7月1日】

 祇園祭の長刀鉾(京都市下京区)の稚児らが祭りの無事を祈願する「お千度の儀」が1日、東山区の八坂神社で行われた。各山鉾町では神事始めの「吉符入り」が行われ、1カ月にわたる祭りが幕を開けた。今年の山鉾巡行では49年ぶりに後祭(あとまつり)が復活し、150年ぶりに大船鉾が復帰する。

 午前10時前、稚児の平井誠人君(9)と、補佐役の禿(かむろ)を務める石田佳希君(10)、井上喜晴君(10)が白塗りの化粧に口紅をさし、保存会の役員や父親らと神社を訪れた。3人は本殿でおはらいを受けた後、朱傘を差しかけられながら本殿の周りを3周し、りりしい表情で手を合わせた。また、函谷(かんこ)鉾や月鉾など15の山鉾町では町会所で吉符入りの神事が営まれた。夜には祇園囃子(ばやし)を練習する「二階囃子」も始まり、祭りの風情を盛り上げる。

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〔※写真:お千度の儀に臨む長刀鉾の稚児(中央)と禿=1日午前9時50分、京都市東山区・八坂神社〕

 

前掛復元、19色の糸鮮やか 祇園祭・南観音山【京都新聞 2014年7月1日】

 祇園祭後祭の南観音山保存会(京都市中京区新町通錦小路上ル)は1日、吉符入りに合わせ、復元新調した前掛を公開した。19色の糸を使い、10カ月がかりで仕上げた大作だ。

 前掛は「中東連花葉文様緞通」。縦1・67メートル、横約2・56メートル。金糸0・4キロ、銀糸0・5キロ、正絹糸13キロを使った。織りとペルシャ結びという特殊な技法を用いたため、通常の5~6倍の日数を要したという。以前の前掛のデザインを若干変更した。山形県のじゅうたん製造販売「オリエンタルカーペット」が製作し、事業費は2100万円。

 以前の前掛は、江戸時代後期の1818(文政元)年に、鉾の町内が購入したという箱書きが残る。17世紀中頃に、イラン中央部のイスファハンで織られたとみられる。イスラム製の織物という意味から「いむすおり」とも呼ばれていた。経年劣化で1979年から使われなくなった。

 保存会は、10年ほど前から新調を検討していた。理事長の酒井宏彰さん(47)は「後祭復興の年に完成したのは何かの縁です」と話した。

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〔※写真:新調された南観音山の前掛「中東連花葉文様緞通」(1日、京都市中京区)〕

 

前祭は占出山、後祭は八幡山 祇園祭・山鉾巡行の山一番【京都新聞 2014年7月2日】

 祇園祭で33基ある山鉾の巡行順を決めるくじ取り式が2日、京都市中京区の市役所市議会議場で行われた。巡行は今年、49年ぶりに17日の前祭(さきまつり)と24日の後祭(あとまつり)に分かれる。前祭巡行で先頭の長刀鉾に続く「山一番」は20年ぶりに占出(うらで)山が引き当てた。150年ぶりに鉾で参加する大船鉾は、慣例であらかじめ順番が決まっている「くじ取らず」で後祭の最後尾を進む。

 山鉾町の代表者たちは羽織はかま姿で儀式に臨んだ。「くじ取らず」の9基を除き、前祭の18基と後祭の6基の代表が予備くじ順に登壇し、くじを取った。

 前祭の「山一番」を引いた占出山保存会の小野清士さん(46)は「まさか一番とは。大変びっくりしました」と喜んだ。

 後祭では、くじ取らずの橋弁慶山、北観音山に続く「山一番」は、3年ぶりに八幡山が取った。保存会の山﨑栄一郎さん(65)は「後祭復活の年に1番となり光栄です」と話した。

 くじ取り式では、前祭の23基と後祭の10基それぞれがグループ内で進む順番を決める。巡行の先陣争いによる混乱を避けるため、1500(明応9)年に始まった。

 今年の巡行順は次の通り。

【前祭(17日)の巡行】

(1)長刀鉾(2)占出(うらで)山(3)芦刈山(4)孟宗(もうそう)山(5)函谷(かんこ)鉾(6)山伏山(7)綾傘鉾(8)伯牙山(9)菊水鉾(10)太子山(11)霰天神(あられてんじん)山(12)油天神山(13)鶏鉾(14)木賊(とくさ)山(15)四条傘鉾(16)蟷螂(とうろう)山(17)月鉾(18)白楽天山(19)保昌(ほうしょう)山(20)郭巨(かっきょ)山(21)放下鉾(22)岩戸山(23)船鉾

【後祭(24日)の巡行】

(1)橋弁慶山(2)北観音山(3)八幡山(4)浄妙山(5)鈴鹿山(6)南観音山(7)鯉山(8)役行者(えんのぎょうじゃ)山(9)黒主山(10)大船鉾

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〔※写真:前祭の「山一番」のくじを引き当てた占出山の代表者(2日午前10時44分、京都市中京区・市議会議場)〕

 

祇園祭、節目の年 15町で吉符入り【京都新聞 2014年7月2日】

 祇園祭が1日、幕を開け、京都市中心部の33の山鉾町のうち15町で神事始めの儀式「吉符入り」が行われた。49年ぶりに山鉾巡行が17日の前祭(さきまつり)と24日の後祭(あとまつり)の2日間に分かれる節目の年だが、祭りはいつものように始まった。

 後祭巡行に加わる中京区室町通三条下ルの黒主山では、午前10時半に「吉符入り」が行われ、保存会員約40人が「おめでとうございます」とあいさつを交わした。

 床の間には「八坂皇大神」の軸が掛けられ、コンブとするめ、洗い米、塩、神面が供えられた祭壇に向かって出席者がかしわ手を打ち、祭りの無事を祈った。保存会の清水優理事長(61)は「観光のためでなく、町衆が楽しめる祭りにしていきたい」と意気込みを語った。

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〔※写真:新調された南観音山の前掛「中東連花葉文様緞通」(1日、京都市中京区)=撮影・三木千絵〕

 

「福禄寿と寿老人」胴掛新調 祇園祭・菊水鉾【京都新聞 2014年7月2日】

 祇園祭前祭の菊水鉾保存会(京都市中京区室町通四条上ル)は、鉾の左面を飾る胴掛「福禄寿と寿老人」を新調し、1日にお披露目した。

 胴掛は、縦2・16メートル、横3・55メートルのつづれ織りで、本金糸をふんだんに使って豪華に仕上げた。先人への感謝と、鉾の永遠の継承を願う意味を込めているという。川島織物セルコン(左京区)が製作した。

 保存会は、幕末の大火で焼失した鉾を1953年に復興して60年を迎えたのを記念し、懸装品4点の新調を進めている。デザインは、ご神体の「ゑびす神」にちなみ「七福神」をテーマにしている。昨年は前掛「ゑびす神と大国天」が完成、披露した。

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〔※写真:新調された菊水鉾の左面の胴掛「福禄寿と寿老人」(1日、京都市中京区)〕