初ゑびす「商売繁昌、笹もってこい」

格別寒いというわけでもなかったのですが、雨混じりで天気が今ひとつだったので、今年の初ゑびすは行かずじまい。

史上稀に見る不況ですから、きっとお参りに行った人も今年は多かったのではないでしょうか?

京都ゑびす神社 http://www.kyoto-ebisu.jp/

「ゑべっさん たのんまっせ」 京都恵美須神社で宵ゑびす祭
【京都新聞 2009年1月9日】

 1年の商売繁盛と家運隆盛を願う「初ゑびす」の宵ゑびす祭が9日、京都市東山区の京都恵美須神社であり、笛や太鼓の囃子(はやし)が流れる境内は、縁起物の吉兆ざさなどを求める人でにぎわった。
 同神社によると、福の神「えべっさん」の誕生日の1月10日に、福をあやかろうとする庶民の願いで祭りが始まったとされる。
 境内は、9日昼過ぎから参拝客が次々に訪れ、本殿に手を合わせたり、千両箱や米俵などで飾った吉兆ざさや、福をかき集めるという熊手などを買い求めていた。同神社は「不景気のせいか、真剣な表情で拝む人が多い」と話していた。
 10日に「10日ゑびす大祭」があり、11日深夜まで夜通し開門する。期間は12日まで。
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〔※写真:参拝客でにぎわう「宵ゑびす」で、吉兆ざさを求める親子連れら(京都市東山区・京都恵美須神社)〕



※1/26追記
産経新聞のサイトに京都の初ゑびすの記事が出てましたので、どうぞ。

【京のいろ】京都ゑびす神社「十日戎」 お頼もうします 境内も繁盛
【MSN産経ニュース 2009年1月26日】

 「えべっさん」と親しみを込めて呼ばれる十日戎(とおかえびす)。京都ゑびす神社では1月10日を中心に前後5日間行われ、福を求めて約100万人が訪れる。11日の「のこり福祭」では、参拝者に花街(かがい)の舞妓(まいこ)が縁起物の「吉兆のお笹」と福餅(もち)を授けるなど、京ならではの華やぎのなかで繰り広げられる。

■華やぐ「のこり福祭」

 京都ゑびす神社は、商都・大阪の今宮(いまみや)戎神社、全国(約3500社)の総本社である西宮神社(兵庫県西宮市)と並ぶ日本三大ゑびすの一つ。祭神である「ゑびす大神(おおかみ)」について、37代宮司の中川久公(ひさただ)さん(43)は、こう話す。
 「出雲(いずも)の国の神様『大国主(おおくにぬしの)大神』の子で、お誕生日が1月の10日。祭礼は誕生をお祝いし、あやかろうとする庶民の願いによって始まったそうです」
 釣りを好んだ「ゑびす大神」は、左腕に鯛を抱え、右手に釣り竿を持ち、満面の笑みを浮かべた像としておなじみ。釣った魚を穀物と物々交換する道を開いたため「商売繁盛」の守り神として、深い信仰を集める。

■福笹の意外なルーツ

 十日戎の掛け声「商売繁盛で笹もってこい」の笹は、京都ゑびす神社の「御札」の一つだ。「400年ほど前、18代宮司の中川数馬義幸が、『ゑびす大神』の姿を象徴する釣り竿に想を得て始めたものです。庶民の信仰にふさわしく、親しみが持てる新たな御札の形を、と考えたのがきっかけです」と中川さん。これを全国に広めたのは、門前に店を構える露天商たちだった。
 笹は古来縁起物とされる松竹梅の竹に由来する。「節目が真っ直ぐに伸びる」「弾力があり折れない」「葉が落ちない」「葉の形が小判に似ている」…と、竹の特徴から十日戎の福笹は商売繁盛、家運隆昌の象徴として、今ではすっかり定着した。

■舞妓さんもにこやかに

 京都ゑびす神社に隣接して京を代表する花街(祇園町と宮川町)があり、芸舞妓の信仰はあつい。「のこり福祭」に奉仕する舞妓は、両花街から2人ずつ出向く。髪に縁起物の稲穂や松竹梅のかんざしをつけ、奉納されたばかりの笹を巫女(みこ)から受け取り、品のいい笑顔で参拝者に福を授けていた。
 「のこり福祭」の始まりは戦後間もなくだという。意外と新しい。中川さんは「始めたのは祖父、●(=式の工を一に)郎(いつろう)です。世の中が平和になり、境内の混雑が激しくなったので、お参りの機会を新たに設けたのです」と説明する。
 笹には福俵や鯛、えとの絵馬などをつけてもらう。今年は何をつけようか。あれこれ考えるのも参拝の楽しみだ。ちなみに、えとの絵馬の原画は、先代宮司の中川清さんが37年にわたり描き続けている。早くも来年の絵馬の図柄に頭を悩ませているとか。(文:早瀬廣美/撮影:加藤孝規(たかのり)/SANKEI EXPRESS)

■京都ゑびす神社  正式名は「恵美須神社」。かな表記は、社名を町衆に浸透させるため江戸時代から用いる。1202(建仁2)年、臨済宗大本山「建仁寺」の開祖、栄西禅師(えいさいぜんし)が寺の創建に先立ち守護神として建立する。栄西は吉備津(きびつ)宮(岡山県)の神官出身で、「ゑびす大神」をあつく信仰していた。十日戎の参拝者は本殿参拝後、左へ回り板をたたく。「ゑびす大神」は長寿で耳が不自由になったため参拝を伝え、願いをかなえるため始まったという。京都市東山区大和大路通四条下ル小松町125。(電)075・525・0005。

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【京のいろ】京都ゑびす神社「十日戎」  御札の一つ「福笹」には縁起物の俵や鯛、小判、先代宮司が原画を手がけたえとの絵馬などをつけてもらう=京都市東山区(加藤孝規撮影)

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【京のいろ】京都ゑびす神社「十日戎」  本殿参拝後左へ回り、板をたたく。耳が不自由になった「ゑびす大神」の肩をたたくつもりで板をたたき、願いがかなうよう再度お願いをする=京都市東山区(加藤孝規撮影)

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【京のいろ】京都ゑびす神社「十日戎」  「のこり福祭」(1月11日)に奉仕する舞妓たち。参拝者に「福笹」と「福餅」を授け、祭りを盛り上げる=京都市東山区(加藤孝規撮影)

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【京のいろ】京都ゑびす神社「十日戎」  1月10日の大祭に福を求める人出はピークを迎える。深夜になっても境内は行列が絶えない=京都市東山区(加藤孝規撮影)