ゲディーニ:アーキテクチャ、対位法、海とバッカナーレ/フランチェスコ・ラ・ヴェッキア&ローマ交響楽団

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NMLでは毎月1日に自社レーベルのディスクをまとめて登録しますが、今月というか今日登録された中で、しとらす的に注目したいディスクの2枚目がこちら。ラ・ヴェッキアとローマ響のコンビによる、これまた珍しいイタリアものです。

 

ゲディーニ:アーキテクチャ、対位法、海とバッカナーレ/ラ・ヴェッキア&ローマ交響楽団【NAXOS】

ジョルジョ・フェデリコ・ゲディーニ
・管弦楽のための協奏曲『アーキテクチャ』
・対位法(Contrappunti)
・海とバッカナーレ

指揮:フランチェスコ・ラ・ヴェッキア
管弦楽:ローマ交響楽団
ヴァイオリン:パオロ・キアヴァッチ[※対位法]
ヴィオラ:リッカルド・サヴィネッリ[※対位法]
チェロ:ジュゼッペ・スカリオーネ[※対位法]

録音時期:2011年7月11-15日、2011年10月23,24日(海とバッカナーレ)
録音場所:ローマ、OSRスタジオ、コンチリアツィオーネ・アウディトリウム(海とバッカナーレ)

http://ml.naxos.jp/album/8.573006

8573006

 

ジョルジョ・フェデリコ・ゲディーニ(1892年7月11日-1965年3月25日)、このディスクで初めてその名を知りました。収録されている3曲のうち、『対位法』と『海とバッカナーレ』は世界初録音のようです。NMLのカタログを検索したら本人の自作自演の録音がヒストリカルシリーズであったりしましたが、彼の作品の録音自体はまだまだ少ないようですね。ちなみに、このゲディーニという人、20世紀半ばに10数年ほどミラノ音楽院(またはジュゼッペ・ヴェルディ音楽院)の院長を務めていたそうで、当時の卒業生には作曲家のベリオや指揮者のアバドらが名を連ねています。

レスピーギ世代以降のイタリアの作曲家は本当にいろんなタイプの人がいるものだと感心させられる時がありますが、ゲディーニも当時のイタリアの潮流に漏れずモンテヴェルディやフレスコバルディらルネサンス音楽やバロック音楽から発想を得て現代的な手法を交えた書法を採った作曲家の1人に数えられていますけど、聴いてみると同じルーツでも取り込み方や表現方法は人それぞれなんだなと(考えてみれば当然のことなんでしょうけど)改めて認識した次第です。

『アーキテクチャ』は1939-40年、『対位法』が1960-61年、『海とバッカナーレ』が1933年にそれぞれ作曲されたそうですが、3曲のうち2曲が第二次世界大戦直前、1曲がキューバ危機の前年の作品・・・政治や軍事とは全く無縁のような曲名が付けられてはいますけど、聴きながら背後に暗い陰を感じてしまうのは気のせいでしょうか?一聴した印象では聴きやすいとは言えないものの、さりとて難解という程でもなかったので、NMLに会員登録されてるなら一度試しに聴いてみてもいいと思います。