バッハ:管弦楽組曲全曲/シギスヴァルト・クイケン&ラ・プティット・バンド

月半ばとあって今日も大量の新譜がNMLに登録されました。とりわけ注目はシカゴ交響楽団の自主レーベルからリリースされる、ムーティとシカゴ響のコンビによるヴェルディの『オテロ』あたりなのでしょうけど、ヴェルディ好きでもない私が音だけで『オテロ』をあれこれ言うのも失礼なので拙サイトでは対象外にするとして(苦笑)、まずは古楽メインのベルギーの老舗レーベルAccentからリリースされる、31年ぶりの再録音というシギスヴァルト・クイケン率いるラ・プティット・バンドによるバッハの管弦楽組曲です。

 

バッハ:管弦楽組曲全曲/シギスヴァルト・クイケン&ラ・プティット・バンド【ACCENT】

ヨハン・ゼバスティアン・バッハ:管弦楽組曲(全曲)
・第1番ハ長調 BWV.1066
・第3番ニ長調 BWV.1068
・第2番ロ短調 BWV.1067
・第4番ニ長調 BWV.1069

指揮:シギスヴァルト・クイケン
演奏:ラ・プティット・バンド
トラヴェルソ:バルトルド・クイケン[第2番]

録音時期:2012年9月29日~10月1日
録音場所:ベルギー、シント・トルイデン、ベギンホフ教会

http://ml.naxos.jp/album/ACC24279

Acc24279

 

4曲全曲の収録となると2枚組でリリースされることの多いバッハの管弦楽組曲ですが、この録音では1枚に収まっています。それだけテンポが速めなのでしょうけど、私の感覚では速いという印象を受けませんでした。むしろなんというか全体的に大人の雰囲気を感じさせる落ち着いた印象の音楽と思えました。少数精鋭のプレイヤーによって演奏された音楽には、洗練された響きと優雅な趣きが見て取れます。

彼らの長年の研究と経験の蓄積が、テンポ設定如何にかかわらず恣意性を一切排除した自然で在るがままの大人の味わい深いをバッハの管弦楽組曲にもたらしているのでしょう。前回の録音のドイツ・ハルモニア・ムンディ盤はあいにく私は聴いたことがないので比較はできませんが、ディスクを持っていらっしゃる方はぜひ聴き比べてみてはいかがでしょうか。