ガルッピ:チェンバロ協奏曲全集/ロベルト・ロレッジャン(チェンバロ)&アンサンブル・コンセルト・ムジコ

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NMLに今日付で登録された中でNAXOSレーベルではなくBrilliantレーベルでリリースされてたものなのですが、目に止まって聴いてみてちょっと気に入ったディスクです。後期バロックのヴェネツィアを代表する作曲家の1人、バルダッサーレ・ガルッピのチェンバロ協奏曲集です。

 

ガルッピ:チェンバロ協奏曲全集/ロレッジャン&アンサンブル・コンセルト・ムジコ (2CD)【Brilliant Classics】

バルダッサーレ・ガルッピ
・チェンバロ協奏曲 ハ長調
・チェンバロ協奏曲 変ホ長調
・チェンバロ協奏曲 ト長調
・チェンバロ協奏曲 ヘ長調
・チェンバロ協奏曲 ハ短調
・チェンバロ協奏曲 イ長調
・フルート、弦楽と通奏低音のための協奏曲
・協奏曲 ニ長調〜フランツ・ヨーゼフ・ハイドン作のオルガン協奏曲 Hob.XVIII,No.2 に帰する
・フルート、チェンバロと弦楽のためのソナタ ト長調[※マリオ・フォレーナ補筆]
・チェンバロ協奏曲 ヘ長調

チェンバロ:ロベルト・ロレッジャン
合奏:アンサンブル・コンセルト・ムジコ
フルート:マリオ・フォレーナ

録音時期:2010年6月10-11日、11月21-22日
録音場所:イタリア、ヴェネト州パドヴァ県バオーネ、ヴィラ・ベアトリーチェ

http://ml.naxos.jp/album/BC94161

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Bc94161

 

ヴェネツィアの偉大なシンボルの1つとも言えるサン・マルコ大寺院の楽長を1762年から務めていたというガルッピ。オペラ・ブッファを多数作曲した他にチェンバロ曲もよく書いていたそうですが、Dics1に収録されている6曲のチェンバロ協奏曲は比較的シンプスなスタイルながらも優雅で色彩感豊かな響きによるヴィヴィッドなリズム感がとても心地好く耳に入ってきます。プレイヤー陣もロベルト・ロレッジャンのチェンバロが典雅な音楽を奏でている一方で、アンサンブル・コンセルト・ムジコの第1ヴァイオリンに名前を連ねているフェデリコ・グリエルモが妙技を発揮してアンサンブルをリードして好演奏を繰り広げているのも高ポイントだと思います。クラシックに縁がない人でも朝からお昼にかけてのBGMとして充分楽しめるのではないでしょうか。

そして、Disc2にはちょっと珍しい構成の曲も含まれていますが、中でも珍品?と言えるのが協奏曲ニ長調ではないでしょうか。これ、ハイドンの鍵盤協奏曲Hob.XVIII-2と同じものです。なんでも現存する筆写譜の中のとある物がガルッピ作として伝わっているようで、注釈付きでこれを採り上げるなんて・・・どっちがどっちなんだって感じですが(笑)。また、フルートが加わった協奏曲は他のチェンバロ協奏曲ほどヴィヴィッドさが表立ってない替わりに円熟味が増したような印象でした。

ともあれ、2枚組CDながらタワーレコードでは1,000円でお釣りがくる値段で買えてしまいますので、軽い気持ちで聴けるBGM用途のクラシックのディスクとしてオススメの逸品です。