カゼッラ:管弦楽のための協奏曲、深夜にて、『蛇女』より交響的断章/ノセダ&BBCフィル

今日付けでNMLに登録されたディスクの中に、ちょっと面白そうなのを見かけましたので。レスピーギより4歳年下というほとんど同年代のイタリアの作曲家、アルフレード・カゼッラ。ノセダ&BBCフィルでは先にカゼッラの交響曲第2番をリリースしていて、今回の新譜はいわば第2弾といったところでしょうか。Chandosはイギリスのレーベルなのに“MUSICA ITALIANA”というシリーズでイタリアの埋もれた音楽を熱心に録音して紹介しています。こういった姿勢もChandosの真骨頂でしょうか。

 

カゼッラ:管弦楽のための協奏曲、深夜にて、『蛇女』より交響的断章
 /ジャナンドレア・ノセダ&BBCフィルハーモニック
【Chandos】

アルフレード・カゼッラ
・管弦楽のための協奏曲 Op.61
・深夜にて Op.30
・歌劇『蛇女』~交響的断章 第1番 Op.50bis
・歌劇『蛇女』~交響的断章 第2番 Op.50ter

指揮:ジャナンドレア・ノセダ
管弦楽:BBCフィルハーモニック
ピアノ:マーティン・ラスコー〔※深夜にて〕

Chan10712

http://ml.naxos.jp/album/CHAN10712

 

1曲目の「管弦楽のための協奏曲」、ブラインドテストで聴いたらアメリカ?イギリス?あたりの音楽家と勘違いしそうなほど、のっけからブラスセクションがバリバリ活躍しています。全体的に華やかで活気に満ちた印象の音楽でしたが、この曲はロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の創立50周年を記念して献呈されたものだそうで、なるほどと思った次第。聴かせどころをしっかり把握した感じのノセダのコントロールも見事でした。

カゼッラの作風はレスピーギのイタリア新古典主義の系統にジャンル分けされているようですが、このディスクと先にリリースされている録音(→http://ml.naxos.jp/album/CHAN10605)を聴いた印象ではレスピーギとはまた少しタイプが異なるように思います。ヴィヴァルディの作品の復興に尽力し、コンセルトヘボウの50周年に曲を献呈したほどの作曲家が何故これまであまり知られていなかったのか?・・・なまじムッソリーニと親交があった影響かとかいうのをネットで見かけましたが、本人はファシズムに協力したことを戦後は恥じていたそうですし、ノセダやラ・ヴェッキアらのようにカゼッラの作品を採り上げることで、より多くの人に彼の音楽が知られるようになるといいですね。

 


 

ちなみに、ノセダ&BBCフィルによるカゼッラ作品集の第1弾はこちらです。NMLユーザーで興味を持たれた方はぜひ聴いてみてください。レスピーギのファンであれば(かく言う私もそうですがw)、同時代のイタリアの作曲家の音楽にいろいろと新たな発見をすることも多いかと思います。

カゼッラ:交響曲第2番、スカルラッティアーナ/ノセダ&BBCフィル【Chandos】

アルフレード・カゼッラ
・交響曲第2番ハ短調 Op.12
・スカルラッティアーナ Op.44

指揮:ジャナンドレア・ノセダ
管弦楽:BBCフィルハーモニック
ピアノ:マーティン・ラスコー〔※スカルラッティアーナ〕

http://ml.naxos.jp/album/CHAN10605

Chan10605