ニールセン:交響曲全集/ブライデン・トムソン&ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管

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今日付でNMLに登録されたディスク。1991年に63歳で急死したスコットランド人指揮者のブライデン・トムソンが最晩年にロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団[http://www.rsno.org.uk/](以下RSNOと略す)と録音したニールセンのツィクルスなのですが、Chandos[http://www.chandos.net/]レーベルのがこの時期に旧譜を登録してるのはもしかして・・・と思って軽くググってみたのですが、案の定どうやら廃盤になってるっぽいですね。

 

ニールセン:交響曲全集/ブライデン・トムソン&ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管(3枚組)【Chandos】

カール・ニールセン
・交響曲第1番 ト短調 Op.7, FS.16
・交響曲第2番 ロ短調 『四つの気質』 Op.16, FS.29
・交響曲第3番 ニ短調 『広がりの交響曲』 Op.27, FS.60
・交響曲第5番 Op.50,FS.97
・交響曲第4番 『不滅』 Op.29,FS.76
・交響曲第6番 『素朴な交響曲』 FS.116

指揮:ブライデン・トムソン
管弦楽:ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団
ソプラノ:キャスリーン・ボット[交響曲第3番]
バリトン:スティーヴン・ロバーツ[交響曲第3番]

録音時期:1989年9月7-8日[1・2番]、1991年7月10-11日[3・5番]、1991年3月11,13日[4・6番]
録音場所:グラスゴー:ヘンリー・ウッド・ホール[1・2番]、シティ・ホール[3・5番]
     スコットランド、ダンディー、カード・ホール[4・6番]

http://ml.naxos.jp/album/CHAN9163-65

Chan916365

 

ブライデン・トムソンというスコットランド人指揮者、同じChandosレーベルに録音したロンドン響とのレイフ・ヴォーン=ウィリアムズ交響曲全集やロンドン・フィルとのアーノルド・バックス交響曲全集がよく名盤として挙げられていて、私も名前だけは知っていたのですが、彼の指揮での演奏を聴くのは・・・考えてみたらこれが初めてだったかもしれません。おそらくは彼の最後の仕事だったであろうこのRSNOとのニールセン・ツィクルスも高い評価を受けているようですね。CDは廃盤っぽいのですが、こうしてストリーミングで聴けるようになっただけでも、まだよかったと思います(完全に死蔵化されたら目もあてられませんし)。

セッション録音のわりには想定していたよりも熱血漢なところを感じさせる(ユナイテッド前監督のサー・アレックス・ファーガソンなんかもそうだけどスコットランド人って結構熱くなりやすいんですかね?w)、ダイナミックで中身の詰まった演奏に思えました。全体的に引き締まった印象で鳴らすところはブラスセクションなどかなリ思いきって鳴らしていますが、それが派手に思えないのはコントロールがきっちり行き届いているからなのかもしれません。トムソンのアプローチが最も功を奏しているのは1・2番でしょうか。ニールセンが20代後半から30代前半のかけての作品ですけど、若書きとは思えないほどの充実した音楽を聴かせてくれてます。

ニールセンの交響曲の中で特に有名な4・5番でも決してゴリ押ししたところが無いにもかかわらず凄い迫力を感じさせてくれますが、遅めのテンポの部分での悲壮感や叙情性がもう少し印象付けられたものになっていれば尚よかったように思いました。指揮者としてこれからますます円熟味が加わってくるであろう歳頃に入り始めたばかりの時に逝去されたのが残念です。