モーツァルト:レクイエム(ロバート・レヴィン校訂版)/チャールズ・マッケラス&スコットランド室内管、他

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NMLの「今週の一枚」に本日付けで登録されたディスクです。オーディオ愛好家の間でも名高いイギリスのオーディオメーカー Linn のレコードレーベル Linn Records[http://www.linnrecords.com/]がNMLに参加したというので、そのレーベルからということなのでしょう。

 

モーツァルト:レクイエム(ロバート・レヴィン校訂版)
 /チャールズ・マッケラス&スコットランド室内管、他
【Linn Records】[Hybrid SACD]

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
・レクイエム ニ短調 K.626[※ロバート・レヴィン校訂版]
・アダージョとフーガ ハ短調 K.546

指揮:チャールズ・マッケラス
管弦楽:スコットランド室内管弦楽団
合唱:スコットランド室内合唱団
ソプラノ:スーザン・グリットン
メゾ・ソプラノ:キャサリン・ウィン=ロジャース
テノール:ティモシー・ロビンソン
バス:ピーター・ローズ

録音時期:2002年12月14-16日
録音場所:スコットランド、ダンディー、ケアード・ホール

http://ml.naxos.jp/album/CKD211

Ckd211

 

補筆部分のエディッションがよく問題になるモツレクですが、この演奏ではアメリカのフォルテピアノ奏者兼作曲家ロバート・レヴィンによる補作を採用しています。1991年のレクイエム200年記念演奏会のために作成されヘルムート・リリングの手で初演されたものだそうですが、輸入代理店の宣伝文句に曰く

この版の白眉は、ジュスマイヤー版にはない「ラクリモーサ(涙の日)」の「アーメン・フーガ」でしょう。発見されたモーツァルト自筆のスケッチは声楽部だけ、それも途中でとぎれてしまっているため、正味30秒程度のものですが、レヴィンは可能な限りモーツァルトのスタイルに即してこのフーガを展開し、オーケストレーションを施して、1分半にわたる見事なものに再構成しました。この「アーメン・フーガ」再創造の試みはノリントンが採用したドゥールーズ版でも行われていますが、あまりに長すぎ、スタイルもモーツァルトから逸脱してしまっている、という声があります。したがってレヴィン版は書法の洗練さからいって「現在存在する版の中では最も完成度の高いもの」との評価が一般的。

だそうです。まだ一聴しただけですけど、確かに再構成して時間が少し長めになったおかげか、ジュスマイヤー版での妙な尻切れトンボみたいな感覚が消えて、他の部分とのバランスもとれて荘厳さが増したような印象です。もっとも、私はあまり好んでモツレクを聴く方ではないので、この印象がレヴィン版の傾向だけなのか、それともマッケラスがレヴィン版をより活かした演奏法を採っているからなのかまでは判別できません。

室内オケの良さを活かした濁りのない澄んだ響きが耳に心地良いのと、合唱が素晴らしいのも特徴に挙げてよいかと思います。あと、今こうしてネット配信で聴いていても音質の良さが明確に伝わってくるほどですので、モツレクが好きでSACDを聴く環境をお持ちの方は、ぜひ一度聴いてみてはいかがでしょうか。