今年のグラミー賞にムーティ&シカゴ響のヴェルレク

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・・・あれ?TVで言ってたのと違う?

というあなたは日本のマスゴミに毒されすぎです(苦笑)。

ピンときた方も多いでしょうけど、グラミー賞はいろんなジャンルの音楽を対象に細かく部門分けしてますので、クラシック音楽を対象にした賞だけでも2桁の数があります。注意深くニュースをチェックしている方は、もしかしたらその賞の1つを内田光子さんが受賞したことはご存知かでしょう。ちなみに、内田さんが受賞したのは“Best Instrumental Soloist(s) Performance (with Orchestra)”というもの。クリーヴランド管弦楽団を弾き振りしたモーツァルトの23番と24番のコンチェルトが受賞アルバムです。

さて、今回そのクラシック部門の中でもベストアルバムに輝いたのがムーティとシカゴ響のコンビによるヴェルディ『レクィエム』。

でもですねぇ・・・正直反則技すぎやしませんかね?とw 当代最高の指揮者の1人であるリッカルド・ムーティと全米最高オケのシカゴ交響楽団のペアで、しかも曲がムーティと同じイタリア人ヴェルディの大作の1つ。これで余程のことがないかぎり駄演・駄盤を作る方が難しいでしょうに(爆)。

というわけで、シカゴ響の自主レーベルである「CSO Resound」からリリースされているこのアルバム、NMLにも登録されてますので、早速聴いてみました。

ヴェルディ レクィエム/ムーティ&シカゴ響他【CSO Resound】

ソプラノ:バルバラ・フリットリ
メゾ・ソプラノ:オリガ・ボロディナ
テノール:マリオ・ゼッフィリ
バス:イリダール・アブドラザーコフ
合唱:シカゴ交響合唱団
    (合唱指揮:デュアイン・ウルフ)
指揮:リッカルド・ムーティ
管弦楽:シカゴ交響楽団

2009年1月15,16,17日 ライヴ
シカゴ・シンフォニーセンター、オーケストラ・ホール

http://ml.naxos.jp/album/CSOR9011006

Csor9011006

最初に断っておきますが、このアルバムは通常のCDとSACDと2種リリースされていますが、少しでも音質にこだわるなら絶対にSACDで聴くべきだと思います。これくらいの大曲となると、さすがにウチのPCのストリーミング経由では少々辛かったです(苦笑)。

演奏に関しては既に方々で論じられていますし、それに追加するほどの力量もなければ、あいにく好きで聴くような曲でもありませんので詳しい感想は述べませんが、1度聴き通した時の印象は
「もっとドラマティックにやってるかと思えばそうでもなかったな」
というものでした。もちろんその方が宗教曲にはありがたいと思いますので、指揮者の的確なアプローチにオケの力量が相まって素晴らしい演奏ができたということなのでしょう。

ムーティの過去の録音はあいにく聴いたことがありませんが、HMVのユーザーレビューでオペラ的なアプローチではなく純粋に宗教曲として捉えていると述べている方がいらっしゃって、なるほど、言い得て妙だと思いました。今回の録音の時点でムーティは67歳。アプローチとバランスの取り方、表現の深み・・・年齢と経験による円熟のなせる技というところなんでしょう。今シーズンからシカゴ響の音楽監督に就任したムーティとの録音をCSO Resoundがリリースするのは、この録音が最初となります。その記念すべき初リリースがグラミー賞受賞で幸先がいいですね。