チャイコフスキー:交響曲第4番、第5番/ユロフスキ&ロンドン・フィル

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ロンドン・フィル[http://www.lpo.co.uk/]の自主レーベルから今月は2枚のディスクがリリースされるようで、NMLにも今日付けで登録されましたが、いずれも注目に値する好演でしたので採り上げてみることにしました。

まずはロンドン・フィルの首席指揮者であるウラディーミル・ユロフスキが振ったチャイコフスキーの交響曲2曲を。

 

チャイコフスキー:交響曲第4番、第5番
 /ウラディーミル・ユロフスキ&ロンドン・フィル(2CD)
【LPO】

ピョートル・チャイコフスキー
 ・交響曲第4番ヘ短調 Op.36
 ・交響曲第5番ホ短調 Op.64

指揮:ウラディーミル・ユロフスキ
管弦楽:ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団

Lpo0064

http://ml.naxos.jp/album/LPO-0064

 

この演奏を聴いたときの第一印象は
「いやぁ~、若いっていいねぇ~」
でした(爆)。と言っても彼は私の3歳年下なだけなんですけどね。

ユロフスキは生まれこそモスクワですが、音楽の勉強と歌劇場等での下積み経験はドイツで積んでいるためか、それとも(他のロシア系の若手指揮者に往々に見られる)世代の違いからか、あまりスラブ臭の感じる演奏ではありません。全体の構築感のキチッと取れたバランスの良さが見られ、4番・5番とも第2楽章→第3楽章のコントラストを巧くつけていてスケルツォやワルツのリズム感もよく、終楽章は手綱をコントロールしながらもラストのクライマックスに向けて勢いよくグイグイ突き進む感じで、情熱あふれる締めくくりの演奏でした。

細部もとても目の行き届いていた印象で読みの深さが見て取れます。所々で彼独自の味付けらしき工夫の跡が見られましたが、あざとさを感じるようなことはありませんでした。ユロフスキとロンドン・フィルのコンビは現地でも高い評価を受けているそうですが、それも納得の演奏です。

このコンビでのチャイコフスキーの交響曲は既に1番と6番のカップリングがリリースされています(NMLでも右記のページで登録されています→http://ml.naxos.jp/album/LPO-0039)ので、残るは2番と3番、もしかしたら全集の予定でもあるかもしれませんね。そうなったら大いに楽しみです。