シベリウス:交響曲第5番・第6番、交響詩『トゥオネラの白鳥』/ベルグルンド&ロンドン・フィル

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ロンドン・フィル[http://www.lpo.co.uk/]の自主レーベルから今月リリースされるもう1枚のディスクは、今年の1月に逝去されたベルグルンドの指揮によるシベリウス集です。

 

シベリウス:交響曲第5番・第6番、交響詩『トゥオネラの白鳥』
 /パーヴォ・ベルグルンド&ロンドン・フィル
【LPO】

ジャン・シベリウス
 ・交響曲第5番変ホ長調 Op.82
 ・交響曲第6番ニ短調 Op.104
 ・4つの伝説曲 Op.22~第2曲「トゥオネラの白鳥」

指揮:パーヴォ・ベルグルンド
管弦楽:ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団

Lpo0065

http://ml.naxos.jp/album/LPO-0065

 

ロンドン・フィルのサイトにあるデータによると、5番シンフォニーは2003年5月31日、6番シンフォニーは2003年12月6日の演奏で、両曲ともロイヤル・フェスティバル・ホールでのライヴ録音。『トゥオネラの白鳥』は2006年9月22日のクイーン・エリザベス・ホールでのライヴだそうです。ベルグルンドが1995〜97年にかけてヨーロッパ室内管弦楽団と録音した3度目のシベリウス・ツィクルスでの精緻を極めた演奏と比較すると、こちらロンドン・フィルとの演奏はフル編成のオケということもあるのでしょうけど、スケール感がやや大きいように思いました。

実際に演奏時間を比較しても、

・交響曲第5番(左から順に第1・2・3楽章)
ヨーロッパ室内管 12:42 8:48 9:10
ロンドン・フィル  13:41 8:22 9:37

・交響曲第6番(左から順に第1・2・3・4楽章)
ヨーロッパ室内管 7:57 6:09 4:04 10:05
ロンドン・フィル  8:47 6:19 3:52 10:46

というように、両曲とも第1楽章が顕著ですがテンポが遅くなっているのがわかります。解釈が変わったというよりはオケの規模に合わせた重厚さを押し出してきた、というところでしょうか。ライヴ特有のキズも若干なくはないですが、オケも熱い思いでベルグルンドの棒に応えているように見受けられました。音色も曲調に近づけてあり、とても充実した演奏です。

LPOレーベルでのシベリウスは先に2番と7番のカップリングのディスク(http://ml.naxos.jp/album/LPO-0005)がリリースされていますが、FINLANDIAレーベルもNMLのカタログに入るようになった現在ではヨーロッパ室内管とのツィクルスもNMLで聴くことができるようになりましたので(http://ml.naxos.jp/album/639842338868 http://ml.naxos.jp/album/706301495162 http://ml.naxos.jp/album/706301727867 の3分割で収録)、聴き比べてみるのもまた一興かと思います。