ブラームス:交響曲第3番、第4番(+第1番、第2番他)/シモーネ・ヤング&ハンブルク・フィル

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昨日どっさりとNMLに登録された中から選んだ2番目がシモーネ・ヤングとハンブルク・フィル[http://www.philharmoniker-hamburg.de/]によるブラームスの3番と4番のカップリング。OEHMS[http://www.oehmsclassics.de/]レーベルからリリースされていたブラームス・ツィクルスもこれで完成です。ブルックナーより早かったですね・・・ってか、そもそも曲の数が違うか(苦笑)。

 

ブラームス:交響曲第3番、第4番/シモーネ・ヤング&ハンブルク・フィル【OEHMS】[Hybrid SACD]

ヨハネス・ブラームス
・交響曲第3番 ヘ長調 Op.90
・交響曲第4番 ホ短調 Op.98

指揮:シモーネ・ヤング
管弦楽:ハンブルク・フィルハーモニー管弦楽団

録音時期:2009年10月8-10日(ライヴ)
録音場所:ハンブルク、ライスハレ

http://ml.naxos.jp/album/OC677

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Oc677

 

1回聴き通して初めに抱いた印象が、まず総じてテンポが速め、そして暗い闇の中に引きずり込まれそうなのを必死に抵抗しているというか、己のいる空間と心の中にある闇を極力排除しようという姿勢でしょうか。同じ女性指揮者でもオールソップがロンドン・フィルを指揮したブラームスの演奏は楷書風というか実直で生真面目一本という印象でしたけど、それに比べてヤングのはもっと自己主張がハッキリしているというか、彼女の1人もできなくてウジウジ引きこもっている男を無理にでも外に連れ出そうとしている・・・というのは言い過ぎか(をい)。今ちょうど深夜アニメで『ハイスクールDxD』の2期が放映中ですけど、さしずめブラームス―の書いた3番と4番シンフォニーのスコア―がギャスパーくんで、ヤングがイッセーと同じことをやろうとしている、と・・・アニメ見ない人にとってはナンノコッチャってな感じですよね、スンマセン(苦笑)。

明るいと言ってしまうのも適切ではないのですが、下手すると暗くなり過ぎるのを拒んで、僅かな光明にもすがろうというひたむきな行動を敢えて表に示そうとする、そんな強靭なまでの意思を感じました。そして3番・4番でのこうしたアプローチを見るにつけ、やはりヤングはマーラー指揮者じゃなくてブルックナー指揮者なんだなと改めて思いました。少なくともマーラーの9番や『大地の歌』の世界とは水と油みたいなところがありそうな気がします。

ジャケット絵にヤングの写真使ってますけど、ここに写っている彼女は堂々とした貫禄あるマダムというか、思わずドスのきいた声で「姐さん!」と呼んでしまいそうな・・・(をい)。女性の、しかも非欧州人のシモーネ・ヤングが故郷シドニーでコツコツ下積みしてドイツに留学し、そこからまた努力を積み重ねてきてドイツ・オペラ界で(素の実力ならとっくにバイロイト・デビューしててもおかしくないほど)名声を築き上げた、それだけの風格が滲み出ているようなポートレイトですね。そんな彼女だからこそ、ブラームスのウジウジした暗い闇のイメージを拒絶したかったのかもしれません。

 


 

さて、シモーネ・ヤング&ハンブルク・フィルのブラームス・ツィクルスはこれで完結したわけですが、先にリリースされた1番と2番をついでだからとNMLで聴いてみると、3番・4番とはまた随分と異なった趣きで驚きました。1番は物語の起承転結を油絵で表現したかのような濃密な重厚さがあり、2番はこの曲の持つ抒情性と情感豊かな歌心に焦点を当てた音楽のようにも思えますね。いずれにしろ後にライヴ録音した3番・4番との趣きの差異が何から生じているのかをいろいろ考察してみるのも面白そうです。

 

ブラームス:交響曲第1番/シモーネ・ヤング&ハンブルク・フィル【OEHMS】[Hybrid SACD]

ヨハネス・ブラームス
・交響曲第1番 ハ短調 Op.68

指揮:シモーネ・ヤング
管弦楽:ハンブルク・フィルハーモニー管弦楽団

録音時期:2007年3月11-12日(ライヴ)
録音場所:ハンブルク、ライスハレ

http://ml.naxos.jp/album/OC675

Oc675

 


 

 

ブラームス:交響曲第2番、悲劇的序曲/シモーネ・ヤング&ハンブルク・フィル【OEHMS】[Hybrid SACD]

ヨハネス・ブラームス
・交響曲第2番 ニ長調 Op.73
・悲劇的序曲 Op.81

指揮:シモーネ・ヤング
管弦楽:ハンブルク・フィルハーモニー管弦楽団

録音時期:2008年3月[交響曲第2番]、2010年1月[悲劇的序曲](2曲ともライヴ)
録音場所:ハンブルク、ライスハレ

http://ml.naxos.jp/album/OC676

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Oc676