ブラームス:交響曲全集/ベルグルンド&ヨーロッパ室内管弦楽団

今日訃報の入ったベルグルンドさんの録音といえば大抵EMIだったよなぁ・・・と思いつつNMLのサイトで検索かけてみたら、幸いいくつかありまして、その中にヨーロッパ室内管とのブラームス全集がありましたので。

 

ブラームス:交響曲全集/ベルグルンド&ヨーロッパ室内管弦楽団【Ondine】

ヨハネス・ブラームス
・交響曲第1番ハ短調 Op.68
・交響曲第2番ニ長調 Op.73
・交響曲第3番ヘ長調 Op.90
・交響曲第4番ホ短調 Op.98

指揮:パーヴォ・ベルグルンド
管弦楽:ヨーロッパ室内管弦楽団

録音時期:2000年5月11~14日(ライヴ)
録音場所:バーデン=バーデン・フェスティバルホール

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http://ml.naxos.jp/album/ODE990-2T

 

時期的にはシベリウス全集の後になるらしいのですが、ドイツのバーデン=バーデンでの連続演奏会をデジタル・ライヴ・レコーディングしたものだそうです。とてもライヴ録音とは思えない完成度の高さ(というかこのオケ自体めっちゃレベル高いですよね)なのですが、それ以上になんというか、滅多にお目にかからないタイプのブラームス、のような気がします。

録音で出回っている中には、いわゆるドイツ的な重厚さといった形容を付けられない演奏も数多くあると思うのですが、このベルグルンドとヨーロッパ室内管のコンビによる演奏を聴いて、パッと連想したのが“ダイヤモンドダスト”。私は写真でしか見たことがないのですが、真っ白の雪原と澄みきった濃い青空と、陽の光に反射してキラキラ輝くダイヤモンドダスト。

小編成の室内オケ(ヴァイオリンは両翼配置)なので各声部が明瞭に聴こえるのはある意味当然としても、全体的にテンポが速めなのと併せて思い浮かぶのが、やっぱり写真や映像でお目にかかるダイヤモンドダストの光景でしょうか。白も青も鮮明に見えるけど、人間の生きる余地もロマンも欠片すら無い世界。編成とテンポのおかげで重厚という言葉が当てはまらない代わりに、その逆の軽さや爽やかさといったものも一切無縁な印象です。

私はブラームスのネチネチドロドロした部分が苦手なので、何度も聴くなら却ってこうした演奏の方がいい感じですが、人によってはどうでしょう?このコンビでのシベリウスの6・7番の延長線上にあるように思いましたが、ブラームスよりはベートーヴェンの方が誰にでもわかりやすいインパクトを残せたかもしれません。肝心のベルグルンドさんが天に昇られてしまわれたので、こんなこと考えても仕方ないのですが・・・。

ちなみに、Ondine[http://www.ondine.net/]はフィンランドのレーベルで、自国の作曲家のみならず幅広いコレクションを持っていることで知られています。