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五山送り火と西方寺の六斎念仏

昨年は仕事で見れなかったので、送り火を見るのは2年ぶりになります。で、わざわざ松ヶ崎の方まで足を伸ばしたのは昨年見れなかった分を取り返そうとしたわけではなく、西賀茂にある西方寺というお寺で送り火の後に行われる六斎念仏も見たいと思ったからです。

西賀茂方面に行くなら賀茂川のどこかの橋で船形をじっくり眺めるのが一番楽なのですが、せっかく自転車でこの付近まで来たのだからと、北山通沿いにもっと東の松ヶ崎の“妙法”の見える辺りまで行ってみたのですが、大文字で点火の始まる20時まであと15分ほど、このエリアは土地勘がないので「妙」がどこで「法」がどこやらわからなくなってしまい(苦笑)、北山通の歩道から人が入っていく流れについていって、ちょうど住宅地の分かれ道にいらしたお巡りさんに尋ねたところ、“法”は自分がいる場所からはまだずっと東の方に行かないといけなかったのと、「“妙”を見るならこっちの道行った方が自分はお薦め」と仰ったのを信じて、少しばかり歩くと・・・あ~結構人いるわぁ・・・。確かにここはいいかも。

そんな経緯で見物場所に着いたのが19時55分頃。大文字は20時点火ですが、“妙法”の点火は20時10分。でもここって鳥居形のように合図の太鼓鳴らしたりしないんですかね?(合図らしき音が聞こえなかっただけなんでしょうけど)・・・手元にデジカメに目をやった隙に着火の瞬間を逃してしまったんですが・・・(苦笑)。それでも“妙法”は今まで遠目からしか見たことなかったし、近くで大きなのが見れたのでよかったです。

ただですねぇ・・・夜景モードで撮ったらすごいブレたのしか撮れなくて、仕方なくオートでやったらこんな写真しか撮れませんでした。肉眼だともっと明るく見えたんですけどね。
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さて、あまり長居するわけにもいかないし今度は東の“法”の方へ・・・でもそう遠くないはずなのに北山通が混雑してて先になかなか進めない(苦笑)。途中で横目にチラッと大文字が見えたのですが、チャリこいでてあまり脇目ふるわけにもいかず、少しだけ立ち止まって撮ってはみたものの・・・やっぱりロクに写ってないですね・・・。
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ですが、“法”はわりと近くで大きいのが見れました。
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この↑写真を撮ったのが20時20分頃。船形は20時15分点火なので少し飛ばせば余裕で着く・・・はずだったのですが、歩道は人と自転車、車道は車とバイクと自転車で混んでるもんだから、思うようには前に進めなくて、やっと賀茂川の北山大橋に辿り着けた思ったら・・・

・・・船形はほとんど消えかかってまして・・・ (´・ω・`)

向かう途中で小さめだけど明るいのは見れたんで、まだよかったっちゃぁよかったんですけど。今年は5つのうち3つは一応見れたし。

 

うん、でもまだあるんだった。

最後は21時スタートの西方寺の六斎念仏で今日は締め。紅葉で有名な神光院からさらに西の方なので、のんびりしてはおれんのです。御薗橋の1つ北の信号から西に曲がって・・・結構距離ありましたけど、なんとか間に合いました。
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%%http://maps.google.co.jp/maps?q=35.059186,135.740229+()&hl=ja&ie=UTF8&z=16%%35.059186%%135.740229%%16

京都の六斎念仏については千本六斎会のサイト[http://rokusai.jpn.org/]で詳しく紹介されてますので、こちらを手がかりにしてあとはググってもらうとありがたいのですが、早い話、六斎念仏は念仏六斎と芸能六斎の2種類に大きく分けられていて、念仏踊が主というか鉦を叩いて念仏を詠唱するだけなのが前者、もっとエンターテインメントの要素が強くなっていろいろ歌ったりパントマイム+音楽でちょっとした劇みたいなのをやったりするのが後者。もしかすると芸能六斎は歴史や事の起こりとかまるで無知な人が見たら壬生狂言とほとんど同じに見えてしまうかもしれません(面の有無とか衣装とか見た目にわかりやすい細かな違いだけでも色々とあるのですが)。

それで、芸能六斎は2ケタの地区で残ってたかな、まだ。私の住んでる嵯峨野にも保存会がありますし。それでも桂のように数年前から中断してる地区もあるようですが(こっちに越して来て年数が浅い時に1度行ったことがある)、念仏六斎はここ西方寺以外では上鳥羽と水尾と・・・あとは師走に六波羅蜜寺[http://www.rokuhara.or.jp/]だけ?とにかく京都でも少ないんです。まだ多少は華やかで人の目を引きやすい芸能六斎ですら桂のように現時点で中断してるケースがありますし、嵯峨野などでも昭和中期など度々長期間中断する所があるくらいですから、芸能六斎に比べて宗教性が色濃く人受けもよくなさそうな念仏六斎を維持していくのが大変なのは推して知るべしと言いますか・・・。こうして受け継いでいらっしゃる方々には本当に頭が下がるばかりです。

で、念仏六斎はどんなの?いうと、この写真のように境内の庭で黒の衣を着た方が4人で鉦を叩いて時折念仏を唱えます(重なってて見づらいですが手前の方の奥にあと3名いらっしゃいます)。私には「なーむあみだーぶつ」以外はさっぱり聞き取れませんでしたが・・・(苦笑)。
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そして中央に置かれた薪を囲むように白い衣装の方が数名いらして、鉦のリズムに合うように太鼓を叩きながら、たまにちょっと踊りっぽい動作を入れたりしてました。こんな感じでずっと最後まで・・・20分ほどだったでしょうか。
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上鳥羽の浄禅寺のも六地蔵巡りの時期に1度だけ見たことがあるのですが・・・何年前だっけ?・・・向こうは境内が狭いので念仏を詠唱する声が今回のよりは大きく聞こえたくらいの記憶しか残ってません。あとは・・・踊りらしきものが全くと言っていいほど無かったような・・・?でもやっぱり記憶があやふや。ただ、上鳥羽のもここのも鉦と太鼓と念仏というシンプルなものなので、いかにも宗教儀式っぽいいうか素朴だけど厳かな雰囲気が感じられて、念仏の言葉が全然聞き取れないのに(しかも仏教徒じゃないのに・苦笑)、写真を何枚か撮った後は大人しく心の中で手を合わせながら見物させていただきました。

見に来てた方は、本堂やその前の段で座ってた方が30人はいたでしょうか。あの方達は檀家さんかな?あと私のように立って見てた人が十数人ほど。あ~、そうそう、私より先に何故か門川京都市長がいらしてまして・・・意外だったのでビックリでした。公の場で見るのと同じ和装だったのと、すぐ側に付き従ってる男性の方もいたので公務の一環なんですよねぇ、たぶん・・・?京都の六斎念仏は(どこのも一括して)国の重要無形民俗文化財なので視察の名目はありますけど、こんな場所までまぁ・・・(苦笑)。

それから、小山郷六斎念仏保存会の役員の方がいらしてました。小山郷六斎念仏は毎年六地蔵巡りの8月22日の夜に鞍馬口の上善寺で奉納されてますが、その前に18日夜に上御霊神社で、20日夜に出町柳付近の干菜山光福寺でも奉納されるそうで、上善寺の時と同様に一般の人も気軽に見れるそうです。こちらは芸能六斎(保存会の方いわく「空也系」だったかな?)で、予備知識無しで初めてでも充分楽しく見れるので、まだ六斎念仏を見たことがないという人もぜひ機会を作っていただければと思います。子どもたちも大人に混じって頑張ってますし、後半ではアクロバティックな演目もありますから。

 

鎮魂の炎、被災地に祈り 点火前に黙とう、五山送り火
【京都新聞 2011年8月16日】

 お盆に迎えた先祖の精霊を送る京都の伝統行事「五山送り火」が16日夜、京都市内で行われた。今年は東日本大震災を受け、五つの山の関係者が午後8時に一斉に黙とうしてから点火した。市街地では大勢の市民や観光客が燃える炎を静かに見つめ、震災で犠牲となった人達の鎮魂を祈り、亡き家族や知人への思いをはせた。

 今年の送り火では、大津波で倒された岩手県陸前高田市のマツを「大文字」で燃やす計画が放射性物質への懸念から中止された。京都市は、陸前高田の別のマツを燃やす計画を五山に提案したが、マツから放射性物質が検出され使用を断念。二転三転の対応に全国から苦情や批判が殺到する事態となった。

 午後8時、送り火の関係者約1200人が山上で黙とう。如意ケ嶽(左京区)の「大文字」に点火され、1画が約80~約160メートルの「大」の字が浮かび上がった。続いて「妙」「法」、「船形」、「左大文字」、「鳥居形」の順に火がつけられ、夜空を彩った。

 今年は、震災の「復興と鎮魂」のため仙台七夕まつりで約2300枚の護摩木を募ったほか、騒動を受けて護摩木と割り木計約千本に京都市民からメッセージを受け付け、五山で燃やされた。

 鴨川沿いや嵯峨嵐山などには、昨年より約1万人多い約11万人(京都府警発表)が繰り出した。

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〔※多くの市民や観光客が見つめる中、燃えさかる大文字の送り火(16日午後8時5分、京都市上京区・鴨川の出町橋付近から東を望む)〕

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〔※送り火に向かって手を合わせる大文字保存会の松原理事長(16日午後8時15分、左京区・如意ケ獄山上)〕


京都で『五山送り火』

8月16日といえばコレ↓
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[↑Yahoo!:時事通信より]

しとらすは近くの「鳥居形」ですませてきました。場所は広沢池のやや西。ケータイで撮ったのですが、田んぼの稲と案山子まで一緒に写ってしまいました(笑)。
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解像度が320×240なのでわかりにくいかも・・・?

場所を変えれば「鳥居形」と一緒に「大文字」も見れる所はあるのですが、渡月橋付近は観光客でごった返してますし、穴場は教えたくない・・・じゃなくて目印がなくて説明しにくいのと、観光区域から外れて一般の民家の多い所ですし・・・。住めば穴場がどこかわかります(笑)。

それはともかく、送り火を星空の下で見ることができてよかったです。この五山送り火と来週の地蔵盆が終わったら、京都の夏も終わりかなぁ~というところでしょうか(残暑の蒸し暑さがまだまだ続くのは別として・苦笑)。

炎の文字 ゆく夏惜しむ 京で五山送り火
【京都新聞 2009年8月16日】

 お盆に迎えた精霊を送る伝統行事「五山送り火」が16日夜、京都市内であった。市内各所に繰り出した大勢の市民や観光客は、闇に浮かび上がった炎に酔いしれた。
 午後8時すぎに如意ケ嶽(左京区)の「大文字」に火がともり、その後も「妙法」「左大文字」「船形」「鳥居形」が相次いで点火された。
 点火時になっても気温は30度までしか下がらない蒸し暑い夜となった。それでも時折、心地よい風が吹き抜けて火床から上がる煙を流し去り、各山の炎がくっきりと見えた。鴨川べりなどで家族連れや浴衣姿のカップルは歓声を上げたり、静かに手を合わせて、行く夏を惜しんでいた。
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〔※写真:如意ケ嶽に浮かびあがった大文字の送り火に大勢の人たちが見入った。(16日、午後8時10分 京都市上京区・出町橋付近)〕