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京都薪能 60回目の記念公演@平安神宮

毎年6月の1日と2日に平安神宮で行われる京都薪能、今年で60回を数えるということで記念講演という位置付けのようでした。そうでなければこの時期に『翁』なんてまずやらないでしょうしね。見に行きたかったんですけど・・・今日も明日もどうにも都合が・・・(涙)。今日なんて茂山千作さん・千之丞さん・忠三郎さんが揃い踏みで「福の神」なんてやってるんですから、見れた方が羨ましいです。まぁ今年はお天気に恵まれたのが幸いだったと思うことにしましょう。

京都観世会館-第60回記念 京都薪能
 →演目・出演者はhttp://www.kyoto-kanze.jp/takiginoh_guest09.pdf

京都能楽会と京都市の共催で1950年から始まったこの催し、創設にかかわった1人でもある茂山千之丞さんが著書『狂言役者―ひねくれ半代記』の中でも少し触れられていますが、戦中戦後の混乱と困窮の中で衰退の危機にあった自分たちの大切な伝統文化=能・狂言を守り抜こうとしたことと、桃山~江戸期にかけて武家社会の式楽となっていた能・狂言を再び大衆の元へ返すことを願って、開催に漕ぎつけ60年後の現在まで続けてきたのはホントにすごいと思います。

京都の6月の風物詩として、またそれまで能や狂言に縁のなかった人たちにも気軽に楽しんでもらえるということですっかり定着したこのイベント、これからも末永く続くことを願ってます。

幽玄の舞に酔う 「京都薪能」60回記念
【京都新聞 2009年6月1日】

 京の初夏の宵を彩る「京都薪能」(京都市、京都能楽会主催)が1日、京都市左京区の平安神宮で始まった。今年は60回目の記念公演で、約1700人の観客が、かがり火に浮かぶ幽玄美の世界に酔った。
 節目の開催を祝って、「能にして能にあらず」と言われる神聖な演目「翁(おきな)」で幕開け。観世流の能楽師が翁の面をつけ、荘重な舞を舞った。
 夕闇迫る午後7時過ぎ、かがり火が一斉にたかれた。能舞台が幻想的な雰囲気に包まれる中、「杜若(かきつばた)」や「正尊(しょうぞん)」が上演された。
 狂言「福の神」では、人間国宝の茂山千作さん(89)と千之丞さん(85)、忠三郎さん(81)の京都狂言界の最長老3人の顔合わせで客席を沸かせた。
 2日までで、同日も午後5時半開演(雨天順延)で、金剛流の「翁 神楽式」のほか、能「花月」「羽衣」などが上演される。有料。
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〔※写真:かがり火が揺らめく中、上演された杜若。観客を幽玄の世界にいざなう(1日午後8時、京都市左京区・平安神宮)〕

幽玄に「京都薪能」 平安神宮【MSN産経ニュース 2009年6月1日】

 古都の初夏の夜を彩る「京都薪能」が1日、京都市左京区の平安神宮で行われ、大勢の観光客らが鑑賞する中、揺らめくかがり火のもとで伝統芸能の幽玄の世界が披露された。
 京都能楽会と市の主催。1000年の歴史を持つ奈良の薪能にならい、能の普及などを目的に昭和25年から開かれており、今年で60回目となった。
 観世流や金剛流、狂言の大蔵流が流派を超えて競演。初日は60回を記念する「翁(おきな)」▽天照大神の岩戸隠れを題材にした「絵馬」▽源義経追討のために上京した土佐坊正尊(しょうぞん)と弁慶とのやりとりを描いた「正尊」などを上演。夕闇が深まるにつれ、かがり火が舞台と演者を幻想的に浮かび上がらせた。2日も午後5時半から行われる。
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〔※写真:かがり火に照らされ、幽玄の世界が繰り広げられた「京都薪能」=1日午後7時39分、京都市左京区の平安神宮(柿平博文撮影)〕

2007年 第58回 京都薪能@平安神宮

58回目を迎えた京都薪能ですが、今年のテーマは「雪月花」なのだそうです。私は初日のみ行きましたが、今日の演目は

・観世流能『嵐山』
・金剛流能『雪』
・大蔵流狂言「吹取」
・観世流能『鵜飼』

でした。ちなみに2日目の明日は『氷室』『松風』「木六駄」『石橋』のようです。

京都に住み始めた頃は毎年両日とも出かけていたのですが、何度か能楽堂で能の公演を観るようになると、静かに落ち着いて観られるわけではない屋外のイベントにはあまり足が向かなくなりました。主に初心者向けというのは主催側も心得ているようで、打ち出されるテーマ(その年の大河ドラマにちなんで、とか)や選択される演目にも、むしろ“能を観たことがない人にも馴染みやすいように”といった点に苦慮されていることが窺えます。
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