アンドレ・プレヴィン・プレイズ・マイ・フェア・レディ/シェリー・マン&ヒズ・フレンズ、アンドレ・プレヴィン・クァルテット

NMLのライブラリの中で私が愛聴しているもので、尚かつ拙サイトで採り上げるのをすっかり忘れてたCDはギター編の『イベリア』ソフィー・イェーツのヘンデル以外にもまだまだありまして(汗)、今回のなんてその最たるものです(苦笑)。

Retrospectiveというレーベルが2009年7月にNMLに登録された時に、最初にリスト化されたディスクの1つがこれでして、もしやジャズの超名盤の1つ『マイ・フェア・レディ』の別テイク盤か何かか?!と勘違いして飛びついたものでしたが・・・どうやらシェリー・マン名義で出された『マイ・フェア・レディ』に、ロス時代のプレヴィンが演奏したスタンダードナンバーを何曲か混ぜて編集したもののようです。

たびたび聴いてるくせにそのうち・・・なんて考えてると・・・結局は忘れちゃうんだよねぇ・・・(苦笑)。

・・・というわけで、今や押しも押されぬクラシック界の巨匠指揮者の1人で、N響の首席客演指揮者にも就任されるなど日本とも縁の深いアンドレ・プレヴィンの、若かりし頃のジャズ・ピアノの演奏集です。

 

アンドレ・プレヴィン・プレイズ・マイ・フェア・レディ【Retrospective】

1.『マイ・フェア・レディ』
  ・時間通りに教会へ (Get Me To The Church On Time)
  ・君の住む街角 (On the Street Where You Live)
  ・忘れられない彼女の顔 (I’ve Grown Accustomed To Her Face)
  ・素敵じゃない? (Wouldn’t It Be Loverly?)
  ・アスコット・ガヴォット (Ascot Gavotte)
  ・証拠を見せて (Show Me)
  ・ほんの少し運が良けりゃ (With A Little Bit Of Luck)
  ・踊り明かそう (I Could Have Danced All Night)
 演奏:シェリー・マン&ヒズ・フレンズ〔p アンドレ・プレヴィン、b リロイ・ヴィネガー、ds シェリー・マン〕
 録音:1956年8月17日、ロサンゼルス

2.I Got It Bad
3.A列車で行こう
 演奏:アンドレ・プレヴィン・トリオ
 録音:1946年3月25日、ロサンゼルス

4.Something To Live For
 演奏:アンドレ・プレヴィン
 録音:1946年3月29日、ロサンゼルス

5.『The Boys from Syracuse(シラキーズから来た男たち)』〜This can’t be love
6.『Lord Byron of Broadway』〜Should I?
 演奏:アンドレ・プレヴィン・クァルテット
 録音:1947年10月20日、ロサンゼルス

7.『ヒット・ザ・デック』〜ハレルヤ
8.『ジュビリー』〜そんなことなの (Just One of Those Things)
 演奏:アンドレ・プレヴィン・クァルテット
 録音:1947年11月3日、ロサンゼルス

9.『Melody for Two』〜九月の雨
10.『ゴールド・ディガース36年』〜ブロードウェイの子守歌
 演奏:アンドレ・プレヴィン・クァルテット
 録音:1950年8月22日、ロサンゼルス

11.『コニーのホットチョコレート』〜Black and Blue
12.『Applause』〜I’ve got a feeling I’m falling
13.ハニーサックル・ローズ
 演奏:アンドレ・プレヴィン・トリオ
 録音:1953年6月24日、ロサンゼルス

14.Who’s Sorry Now?
 演奏:アンドレ・プレヴィン・クァルテット
 録音:1950年4月14日、ロサンゼルス

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Rtr4122

http://ml.naxos.jp/album/RTR-4122

 

シェリー・マンの名義で出された『マイ・フェア・レディ』が1956年の録音、その他に収録されているコール・ポーターやファッツ・ウォーラーらの映画・ミュージカル作品からのナンバーは戦後すぐから1950年代初頭にかけての録音です。全部ロスでの収録ですから演奏がウエストコースト・ジャズしてるのは当然と言えば当然なのですが、メロディーの歌わせ方やリズム感なんかにキラっと光るものがあるのは(かつそれにあざとさが感じられないのは)、クラシックの指揮者として大成してからの彼にも共通するものがあって好感が持てます。

ベルリン生まれのユダヤ系ロシア人である彼が最終的にアメリカに亡命するまでには自身の出生証明が失われるほどの苦労があったようですが、その後は彼自身の音楽のマルチな天賦の才能と、そして天上から垂らされる糸を掴む機会を与えてもらえる運の良さもあったようですね(運の良さがなければそれこそバルトーク・コースだってありえたわけでしょうし)。ピアノが上手いだけでなくジャズにも適性があったことで、まずはジャズ・ピアニストとして頭角を現し、後にハリウッドの映画会社との縁があって作曲・編曲にも携わるようになり・・・60年代後半以降のクラシック界での活躍については今更ですね。

このCDはプレヴィンがまだ20代だった頃の記録ですが、仮に彼にジャズの素養がなく米西海岸のジャズ界・映画界に目を留められることがなかったとしたら、今の彼の名声はなかったかもしれず、まぁ演奏自体がお洒落で気軽に楽しく聴けるものですから、機会を見てぜひご一聴を。

 


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