シェーンベルク:グレの歌、オルランド・ディ・ラッソ:ソロモンの雅歌、ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲全集…etc.

ツイッターで #nml のハッシュタグを付けてツイートしてきたもののサルベージとか。

 

シェーンベルク:コル・ニドレ、ショスタコーヴィチ:ミケランジェロの詩による組曲/ムーティ&シカゴ響、他【CSO Resound】

アルノルト・シェーンベルク
・コル・ニドレ Op.39
ドミートリイ・ショスタコーヴィチ
・ミケランジェロの詩による組曲 Op.145a[管弦楽版]

指揮:リッカルド・ムーティ
管弦楽:シカゴ交響楽団
合唱:シカゴ交響合唱団(コル・ニドレ)
ナレーター:アルベルト・ミズラヒ(コル・ニドレ)
バス:イルダル・アブドラザコフ(ミケランジェロの詩による組曲)

録音時期:2012年3月(コル・ニドレ)、6月(ミケランジェロの詩による組曲)(※いずれもライヴ収録)
録音場所:シカゴ、シンフォニー・センター、オーケストラホール

http://ml.naxos.jp/album/CSOR9011602

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オルランド・ディ・ラッソ:ソロモンの雅歌/ガルシア=アラルコン&クレマティス、他【Ricercar】

オルランド・ディ・ラッソ
・その口で私に口づけを
・わが庭に来たれ
・愛する者よ、あなたはすべてに美しい
・汝は我が心を奪いぬ
・わが愛する者よ、立ちて急げ
・あなたはなんと美しいことか
・さあ、私の愛するお方
・聞け、愛らしきわが恋人よ
・別れの時には
・ミサ曲『シュザンヌはある日』

指揮:レオナルド・ガルシア・アラルコン
合唱:ナムール室内合唱団
古楽アンサンブル:クレマティス

録音時期:2015年4月・10月
録音場所:ベルギー、スタヴロ、サン・セバスチャン教会

http://ml.naxos.jp/album/RIC370

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ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲全集/ブロドスキー弦楽四重奏団【Chandos】(6CD)

ドミートリイ・ショスタコーヴィチ
・弦楽四重奏曲第1番 ハ長調 Op.49
・弦楽四重奏曲第2番 イ長調 Op.68
・弦楽四重奏曲第3番 ヘ長調 Op.73
・弦楽四重奏曲第4番 ニ長調 Op.83
・弦楽四重奏曲第5番 変ロ長調 Op.92
・弦楽四重奏曲第6番 ト長調 Op.101
・弦楽四重奏曲第7番 嬰ヘ短調 Op.108
・弦楽四重奏曲第8番 ハ短調 Op.110
・弦楽四重奏曲第9番 変ホ長調 Op.117
・弦楽四重奏曲第10番 変イ長調 Op.118
・弦楽四重奏曲第11番 ヘ短調 Op.122
・弦楽四重奏曲第12番 変ニ長調 Op.133
・弦楽四重奏曲第13番 変ロ短調 Op.138
・弦楽四重奏曲第14番 嬰ヘ長調 Op.142
・弦楽四重奏曲第15番 変ホ短調 Op.144

演奏:ブロドスキー弦楽四重奏団

録音時期:2016年3月(ライヴ収録)
録音場所:アムステルダム、ムジークヘボウ

http://ml.naxos.jp/album/CHAN10917-22

Chan1091722

 


 

 

シェーンベルク:グレの歌/エドワード・ガードナー&ベルゲン・フィル、他【Chandos】[Hybrid SACD](2枚組)

アルノルト・シェーンベルク
・グレの歌

指揮:エドワード・ガードナー
管弦楽:ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団、エーテボリ交響楽団楽団員、王立ノーザン音楽大学学生
合唱:ベルゲン・フィルハーモニー合唱団、コレギウム・ムジクム・ベルゲン合唱団、エドヴァルド・グリーグ合唱団、オルフェイ・ドレンガル
ナレーター:トーマス・アレン
ソプラノ:オルウィン・メラー
メゾ・ソプラノ:アンナ・ラーション
テノール:スチュアート・スケルトン、ヴォルフガング・アプリンガー=シュペルハッケ
バス:ジェイムス・クレスウェル

録音時期:2015年12月8-11日(ライヴ)
録音場所:ノルウェー、ベルゲン、グリーグ・ハーレン

http://ml.naxos.jp/album/CHSA5172-73

Chsa517273

 


 

 

グバイドゥーリナ:太陽の讃歌、他/フィリップ・アーマン&北ドイツ放送合唱団、他【BIS】[Hybrid SACD]

ソフィア・グバイドゥーリナ
・神の前で歓呼せよ
・光と闇
・太陽の讃歌

指揮:フィリップ・アーマン(神の前で歓呼せよ、太陽の讃歌)
合唱:北ドイツ放送合唱団(神の前で歓呼せよ、太陽の讃歌)
オルガン:クリスティアン・シュミット(神の前で歓呼せよ、光と闇)
チェロ:イヴァン・モニゲッティ(太陽の讃歌)
打楽器:エルボトナル・パーカッション(太陽の讃歌)

録音時期:2011年10月30日(太陽の讃歌、ライヴ収録)、2011年11月16日(光と闇)、2012年10月23−24日(神の前で歓呼せよ)
録音場所:ハンブルク、聖ニコライ教会跡(神の前で歓呼せよ)、アルトナ文化教会(光と闇)、北ドイツ放送ロルフ・リーバーマン・スタジオ(太陽の讃歌)

http://ml.naxos.jp/album/BIS-2276

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リヒャルト・シュトラウス『英雄の生涯』・・・2枚のライヴ録音盤/ケンペ&シュターツカペレ・ドレスデン、ハイティンク&シカゴ響

明後日に迫った京響定期、後半メインはリヒャルト・シュトラウスの交響詩『英雄の生涯』です。これはもう今更というか、7年前の4月に京響と大フィルがどっちも定期のメインで採り上げて1ヶ月で2度も生演奏を聴くことになったという、滅多に無いような機会もあったりしたわけですが、実演ではアレ以来あったっけ?・・・と思って、こちらもNMLのリスト漁りからはじめてみました。

・・・そうしたらまぁ、作曲者本人が指揮したのとかメンゲルベルク&コンセルトヘボウのコンビ(ご存じの方も多いと思いますが『英雄の生涯』はこのコンビ両者に献呈されてます)のとかトスカニーニとか古い録音からもいくつか出てきまして・・・モノ珍しさでそっちをここで採り上げてもいいのですが、デジタル録音当たり前の時代でしかも実演でも聴いたことがあるものをわざわざSPモノラルで聴くのも、単なる興味本位と記録確認以外の理由ではただ興醒めするだけですので、今回は他のを・・・とピックアップしてみたのか下の2枚のディスクです。

 


 

まずはルドルフ・ケンペとシュターツカペレ・ドレスデンによる演奏。この両者でEMIにシュトラウスの管弦楽作品全集をセッション録音していますが、今回採り上げる演奏は旧東独ドレスデン放送によるライヴ収録のものです。Profil は Hänssler Classic[http://www.haenssler-classic.de/]の創始者ギュンター・ヘンスラーによる新レーベルで過去のライヴ音源をCD化するのがメインのようですが、このディスクにも「Staatskapelle Dresden Edition 28」と銘打ってありますので、当然“28”の前にいろいろとリリースされてるはずです(探すのがメンドイので今回はそこには触れません・苦笑)。

 

リヒャルト・シュトラウス『英雄の生涯』、他/ケンペ&シュターツカペレ・ドレスデン、他 (2CD)【Profil】

リヒャルト・シュトラウス
・交響詩『英雄の生涯』 Op.40
クロード・ドビュッシー
・牧神の午後への前奏曲
ロベルト・シューマン
・ピアノ協奏曲 イ短調 Op.54

指揮:ルドルフ・ケンペ
管弦楽:シュターツカペレ・ドレスデン
ピアノ:マルコム・フレージャー
ヴァイオリン:ペーター・ミリング[英雄の生涯]

録音時期:1974年3月15日
録音場所:ドレスデン、クルトゥアパラスト(DDRドレスデン放送によるライヴ収録)

http://ml.naxos.jp/album/PH08053

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収録曲から推測すると1つの演奏会をまるまる収録したものかな・・・と予想していましたが、外国語のアーカイヴを探すまでもなく日本語でググって簡単に見つかりました。このページ(※注:私も度々拝見してよく参考にさせてもらった『An die Musik』は残念なことに今月いっぱい、2013年4月末を持って閉鎖されるそうです)によると1973-74シーズンの第8回定期演奏会をライヴ収録したものだそうです。プログラミング的に当日の演奏曲順はおそらく 牧神→シューマンp協→英雄の生涯 だったと思います。

で、真っ先に思ったのは、

ライヴ最高!!!www

「英雄の戦場」での高揚感が半端なく凄いです。最初の出だしからコツコツと丁寧に積み上げてきたものが正に花開いたかのように全力全開の大迫力を生み出しています。得にブラスセクションは大男の英雄による勝利者の雄叫びの如く重厚なサウンドでの大咆哮で聴き手を圧倒します。解釈自体はセッション録音とさして変わらず作為的なものが全く無い、このオケ特有の燻し銀のような音色をベースにした自然で質実剛健なものですが、セッション録音と生ライヴの違いを改めて感じずにはいられない印象です。

あと、EMI盤と違うのは、この演奏会ではヴァイオリンを対向配置にしていること。40年前の放送収録ではあっても一応ステレオ録音ではありますので、弦の響き方や聴こえ方がEMI盤とはまた違った魅力を見せてくれます。しとらす的にはこの対向配置の方が好みかなぁ・・・。

そして、他の2曲。『牧神』はさすがにフランス印象派的な雰囲気は見られませんが、オケの木質的なトーンを活かしたデリケートで美しい演奏はドビュッシーファンも充分納得のいくものだと思います。シューマンのピアノコンチェルトもソリストと指揮者・オケの息がピッタリ合っていて実に堂々とした素晴らしい演奏です。上品な美しさそのままにクライマックスに向けて熱を帯びていく様は大いに充実感を満たしてくれます。

 


 

さて、もう1枚のディスクはシカゴ交響楽団[http://cso.org/]の自主レーベルからリリースされているものです。シカゴ響がハイティンクと共に4年前に来日した際にはプログラムの中に『英雄の生涯』をメインにしたものもあったそうで、その実演に接した方も多いと思います。このディスクに収録されているのは当時の来日公演の3ヶ月前に地元の定期演奏会で演奏したもののようですね。

 

リヒャルト・シュトラウス『英雄の生涯』、ヴェーベルン:夏風の中で
 /ベルナルト・ハイティンク&シカゴ交響楽団
【CSO Resound】 [Hybrid SACD]

リヒャルト・シュトラウス
・交響詩『英雄の生涯』 Op.40
アントン・ヴェーベルン
・大管弦楽のための牧歌『夏風の中で』

指揮:ベルナルト・ハイティンク
管弦楽:シカゴ交響楽団

録音時期:2008年12月4-6日(英雄の生涯)、2009年4月23-25,28日(夏風の中で)
録音場所:シカゴ、シンフォニーセンター・オーケストラ・ホール[DSDライヴ]

http://ml.naxos.jp/album/CSOR9011002

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80歳にならんとする人だからこそできたのか、それとも80歳手前の人とは思えないと言うべきか・・・やっぱり前者の形容が近いですかね、ともかくシカゴ響の持つ卓抜した技量とパワーを全て構築美と内なるパッションの表現に費やしたかのように感じました。ミケランジェロ作のダビデ像(私は写真画像でしか見たことないですが)のよう・・・それも違うか・・・う〜ん、どう言えば適切ですかね?出だしの低音の腹に響くような感じとか「英雄の戦場」での大迫力とかシカゴ・サウンドらしさがチラチラ顔を出してましたけど、「英雄の業績」から「英雄の隠遁と完成」にかけての“静”の部分での美しさが同じくらいかそれ以上に際立っていたように思いました。

ちなみに、シカゴの現地紙では

「ハイティンクは静かに演奏するところで、このオーケストラがまさにどれだけ美しく演奏するかをわかっていますし、ほかのだれでもない流儀で静かに演奏させます。(中略)ブラスと木管は、きっと作曲家をニンマリとさせたに違いない方法で結びつけられます。」

といった論評があったそうですが・・・。

併録されているヴェーベルンの『夏風の中で』は彼の初期の管弦楽作品だそうですが、指揮者のハイティンクは実演でわりと好んで演奏しているそうで、反対にオーケストラ側のシカゴ響はこの曲を演奏会や録音で採り上げるのは以外にも初めてだったとか。ロマンティックな美しさに溢れた音楽ですが、こちらもなかなかの秀演でした。

 



オーケストラ自主レーベルで聴くハイティンク・その2:ブルックナーとマーラー

前回ではロンドン響とのベートーヴェンとブラームスを採り上げましたが、独墺モノならブルックナーとマーラーも外すわけにはいきません。たいていはブルックナー指揮者とマーラー指揮者は並び立たずというところがありますが、両方をキチンと振れる珍しい指揮者の1人がハイティンクではないでしょうか。過去に録音された全集もベストとはいかないまでもスタンダードな解釈による演奏でベターな評価を得ていたと思うのですが、近年ではシカゴ交響楽団[http://cso.org/]とバイエルン放送交響楽団といった欧米でも屈指の技術と実力を誇るオーケストラの自主制作盤にも彼の名前が見られるようになりました。

特にシカゴ響とのマーラーの3番は、このオケが“CSO Resound”と銘打った自主レーベルを立ち上げるにあたって、その第1弾リリースに選ばれるほどの素晴らしい演奏で、その他の曲もいずれも過去の録音からさらに深化した秀演揃いですけど、しとらす的な印象ではマーラーよりもブルックナーの方がいいかなぁいうか、マーラーの3・6・9番と『復活』終楽章はややブルックナーっぽい雄大さが好い方向に作用しているように感じました。個人的には重厚かつ豪放で熱い演奏となっているブルックナーの5番と、経験値による熟成からハイレベルでの深化と純化に達しているマーラーの9番が特に素晴らしいと思いましたが、両曲とも昨年・一昨年の演奏というのが老いてますます盛んという彼の心身の状態が表れているようで凄いですね。


 

ブルックナー:交響曲第4番/ハイティンク&ロンドン響【LSO Live】 [Hybrid SACD]

アントン・ブルックナー
・交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」 (ノヴァーク版)

指揮:ベルナルト・ハイティンク
管弦楽:ロンドン交響楽団

録音時期:2011年6月14,16日[ライヴ、DSDレコーディング]
録音場所:ロンドン、バービカン・センター
プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン
エンジニア:ジョナサン・ストークス

http://ml.naxos.jp/album/LSO0716

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ブルックナー:交響曲第5番/ハイティンク&バイエルン放送響【BR KLASSIK】 [Hybrid SACD]

アントン・ブルックナー
・交響曲第5番変ロ長調 (ノヴァーク版)

指揮:ベルナルト・ハイティンク
管弦楽:バイエルン放送交響楽団

録音時期:2010年2月12日[ライヴ]
録音場所:ミュンヘン、フィルハーモニー
プロデューサー:ベルンハルト・アルブレヒト
エンジニア:クリティアーネ・フォイツ

http://ml.naxos.jp/album/900109

900109

 

ブルックナー:交響曲第7番/ハイティンク&シカゴ響【CSO Resound】 [Hybrid SACD]

アントン・ブルックナー
・交響曲第7番ホ長調 (ノヴァーク版)

指揮:ベルナルト・ハイティンク
管弦楽:シカゴ交響楽団

録音時期:2007年5月10-15日[ライヴ]
録音場所:シカゴ、シンフォニーセンター・オーケストラ・ホール
プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン
エンジニア:クリストファー・ウィリス

http://ml.naxos.jp/album/CSOR901704

Csor901704

 


 

マーラー:交響曲第1番/ハイティンク&シカゴ響【CSO Resound】 [Hybrid SACD]

グスタフ・マーラー
・交響曲第1番ニ長調「巨人」

指揮:ベルナルト・ハイティンク
管弦楽:シカゴ交響楽団
録音時期:2008年5月1-3日[ライヴ]
録音場所:シカゴ、シンフォニーセンター・オーケストラ・ホール
プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン
エンジニア:クリストファー・ウィリス

http://ml.naxos.jp/album/CSOR901902

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マーラー:交響曲第2番/ハイティンク&シカゴ響【CSO Resound】 [Hybrid SACD]

グスタフ・マーラー
・交響曲第2番ハ短調「復活」

指揮:ベルナルト・ハイティンク
管弦楽:シカゴ交響楽団
ソプラノ:ミア・パーション
メゾ・ソプラノ:クリスティアンヌ・ストーティン
合唱:シカゴ交響合唱団

録音時期:2008年11月20-25日[ライヴ]
録音場所:シカゴ、シンフォニーセンター・オーケストラ・ホール
プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン
エンジニア:クリストファー・ウィリス

http://ml.naxos.jp/album/CSOR901914

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マーラー:交響曲第3番/ハイティンク&シカゴ響【CSO Resound】

グスタフ・マーラー
・交響曲第3番ニ短調

指揮:ベルナルト・ハイティンク
管弦楽:シカゴ交響楽団
メゾ・ソプラノ:ミシェル・デ・ヤング
女声合唱:シカゴ交響楽団女声合唱団
児童合唱:シカゴ児童合唱団

録音時期:2006年10月19-21日[ライヴ]
録音場所:シカゴ、シンフォニーセンター・オーケストラ・ホール

http://ml.naxos.jp/album/CSOR901701

Csor901701

 

マーラー:交響曲第6番/ハイティンク&シカゴ響【CSO Resound】 [Hybrid SACD]

グスタフ・マーラー
・交響曲第6番イ短調「悲劇的」

指揮:ベルナルト・ハイティンク
管弦楽:シカゴ交響楽団

録音時期:2007年10月18-23日[ライヴ]
録音場所:シカゴ、シンフォニーセンター・オーケストラ・ホール
プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン
エンジニア:クリストファー・ウィリス

http://ml.naxos.jp/album/CSOR901804

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マーラー:交響曲第9番/ハイティンク&バイエルン放送響【BR KLASSIK】

グスタフ・マーラー
・交響曲第9番ニ長調

指揮:ベルナルト・ハイティンク
管弦楽:バイエルン放送交響楽団

録音時期:2011年12月15-16日[ライヴ]
録音場所:ミュンヘン、ガスタイク・フィルハーモニー

http://ml.naxos.jp/album/900113

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京都市交響楽団 第554回定期演奏会(指揮:井上道義)・・・生涯最初で最後なストラヴィンスキー尽くし?!

ホール内に入った時に何本もマイクが立ってるのを見て「?」と思ったらFM用でした。1ヶ月後の3月18日、19時20分〜21時にNHK-FMの番組で放送されるそうです。いくら珍しいプログラムだからって、さすがにCD用じゃなかったのかぁ・・・ざ〜んねん(え?)。

ベルリンやパリ・東京でもこんなプログラムはあまりないとプレトークで仰ってましたが、当の本人が言うんだから世話ないよね(笑)、と思いながらお話を聞いてました。レセプションでこのプログラミングをした真意を質問することができればよかったのですが・・・(私の体調がレセプションまでのんびりできる状態ではなかったので)。1882年生まれのストラヴィンスキーは今年が一応生誕130周年にはあたりますが、数字的にはキリがいいわけでもないですし。

私にとってのストラヴィンスキーは、メジャーな作曲家の中ではとっても縁遠い人の1人ですが、それとこれとは別。こうした挑戦的なプログラムは大好きなので楽しみにしてました。3曲ともストラヴィンスキーの新古典主義時代の作品と分類されてるものですが、作曲年代を見ると、それぞれ1939〜1940年→1931年→1945年。これをまとめて実演で聴けるとなると、プレトークでのミッチーの言葉を借りれば確かに“生涯最初で最後”だわさね(笑)。

今日の京都は晴れてましたが凄く寒かったし、前日の雪がまだ残ってました(帰り道で大きな雪だるまも見かけましたし)。嵯峨野よりも北山の方が降ってたんでしょうかね。

 

京都市交響楽団 第554回定期演奏会
2012年2月19日(日)14時30分開演@京都コンサートホール

◆I.ストラヴィンスキー 交響曲ハ調
(休憩)
◆I.ストラヴィンスキー ヴァイオリン協奏曲ニ調
◆I.ストラヴィンスキー 3楽章の交響曲

指揮:井上道義
ヴァイオリン:郷古廉

 

以前にも実演で聴いたことのあるコンチェルトはともかく、交響曲2曲はHänsslerから出ているギーレン盤をNMLで定期の前に予習がてら聴いてたんですが、1曲目の出だしからドライな感じの音色がステージから発せられた(一番わかりやすかったのがシャレールさんのオーボエの音)時には、わかってる人が考えることは皆同じなのかと思ったものでした。全部聴き終えてから思い起こすと後半2曲に比べてオケ側でやや練れてない印象が無きにしもあらずでしたが、素人目に見ても『春の祭典』がかわいく思えるほど七面倒臭そうな曲を1日で3つもやるのでは仕方なかったのかも・・・?

後半最初はヴァイオリン・コンチェルト。ソリストの郷古さんは楽譜見ながらの演奏で、18歳の彼にとっても大チャレンジだったのかもしれませんが、だとしたらそのチャレンジは大成功だったと思います。徹頭徹尾峻厳さを求めた演奏のように思えましたが、彼がテクニックだけじゃないポテンシャルを秘めてる印象でした。演奏直後に井上さんが彼を讃えてる様子からも才能を高く買ってる様子が伺えましたが、(昨年の3月21日のオーケストラ・アンサンブル金沢第297回定期で共演予定だった)多賀城に住む郷古さんと大震災以降電話が繋がらなくて、それでも12時間かけて金沢に来た彼が最初にしたのは1週間ぶりの風呂に入ったことだったというエピソードを披露した後、「生きてて良かったです!」と井上さんが熱く語っていたのがとても印象的でした。

そして最後の、プレトークでも一番攻撃的な曲だと仰っていた、3楽章の交響曲。最後の音が鳴り止んですぐに指揮者が観客席にドヤ顔で振り返ってましたけど(爆)、聴いてる方も「うんうん、わかるよ」という感じ(笑)。リズムが複雑なだけじゃなくて高揚しつつもカタルシス手前で敢えてそれをぶった斬るとか、次の展開が全く読めないワクワク感があって、それでいて聴き手を冷たく突き放すところすらあるような尖り方を感じる、しとらす的にはそんな印象の曲なのですが、全てを線により分けていって更にそこからそれぞれの線を織り込んでいくような井上さんの明晰的な手法と、今の京響のレベルの高さと特色とが見事に合わさった印象のした、素晴らしい演奏でした。これでこそこのプログラミングをした甲斐があったというところではないでしょうか。前夜は眠剤が効いてくれなかった上に痛み止めとか花粉症対策の抗ヒスタミンとか飲用して(自分で言うのもなんですが散々ですね・苦笑)迎えた定期でしたけど、もうお目目パッチリで楽しませてもらいました(笑)。

レセプションでは新ヴィオラ首席の小峰航一さんと新打楽器首席の中山航介さんの自己紹介があり、その後のミッチートークを見てからすぐに引き上げました。来月の定期は広上回でバルトークのオケコンあるし、もう少し体調を良くして迎えたいものですが、時期的にスギ花粉飛びまくってそうなのがねぇ・・・(苦笑)。

ところで、今日の中では最も好演奏で聴き応えした「3楽章の交響曲」ですが、NMLにはギーレン&南西ドイツ放送響[http://ml.naxos.jp/album/CD93.183]ブーレーズ&シカゴ響[http://ml.naxos.jp/album/CSOR901918]といった、高い評価を受けている演奏が登録されていました。カップリングは異なりますが、よろしければどうぞ(下記はAmazonの商品ページにリンクしています)。

ミヒャエル・ギーレン&南西ドイツ放送響【Hänssler Classic】
 〈収録曲〉3楽章の交響曲、交響曲ハ調、詩篇交響曲

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ピエール・ブーレーズ&シカゴ響【CSO Resound】
 〈収録曲〉
  3楽章の交響曲、管弦楽のための4つのエテュード、バレエ『プルチネルラ』(全曲版)

Csor901918