モーツァルト:ピアノ協奏曲集、マーラー:交響曲第7番、マッグリン:ケルティック・ミサ、ハイドン:天地創造…etc.

ツイッターで #nml のハッシュタグを付けてツイートしてきたもののサルベージとか。

 

モーツァルト:ピアノ協奏曲集/ブラウティハム、M・A・ヴィレンズ&ケルン・アカデミー【BIS】[Hybrid SACD]

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
・ピアノ協奏曲第24番 ハ短調 K.491
・ピアノ協奏曲第25番 ハ長調 K.503

フォルテピアノ:ロナルド・ブラウティハム
指揮:ミヒャエル・アレクサンダー・ヴィレンズ
管弦楽:ケルン・アカデミー

録音時期:2010年12月
録音場所:ヴッパータール、インマヌエル教会

http://ml.naxos.jp/album/BIS-SACD-1894

Bissacd1894

 


 

 

スタンフォード:スターバト・マーテル、他/デイヴィッド・ヒル&ボーンマス響、他【NAXOS】

チャールズ・ヴィリアーズ・スタンフォード
・スターバト・マーテル Op.96
・魂の歌 Op.97b
・復活 Op.5

指揮:デイヴィッド・ヒル
管弦楽:ボーンマス交響楽団
合唱:バッハ合唱団
ソプラノ:エリザベス・クラッグ
メゾ・ソプラノ:キャスリーン・ホッパー
テノール:ロバート・マレイ
バス:デイヴィッド・ソアー

録音時期:2015年11月21-22日
録音場所:英国、ドーセット、ライトハウス、プールズ・センター・フォー・ジ・アーツ

http://ml.naxos.jp/album/8.573512

8573512

 


 

 

マーラー:交響曲第7番/アダム・フィッシャー&デュッセルドルフ響【CAvi-music】

グスタフ・マーラー
・交響曲第7番ホ短調

指揮:アダム・フィッシャー
管弦楽:デュッセルドルフ交響楽団

録音時期:2015年11月19-23日(ライヴ)
録音場所:デュッセルドルフ、トーンハレ

http://ml.naxos.jp/album/CAvi8553349

Cavi8553349

 


 

 

マイケル・マッグリン:ケルティック・ミサ/ジェイムズ・マクミラン:ミサ曲/ロバート・テイラー&テイラー祝祭合唱団、他【Delos】

マイケル・マッグリン
・ケルティック・ミサ
ジェイムズ・マクミラン
・ミサ曲

指揮:ロバート・テイラー
合唱:テイラー祝祭合唱団
ソプラノ:ティナ・ゼンカー・ウィリアムズ、コーリ・ミラー
コントラルト:アンスリー・ルーカス
メゾ・ソプラノ:エマリー・ヒンソン、エスター・ローズ・ウィリアムズ
テノール:マイケル・シーファー
バリトン:ブランドン・ヘンドリクソン

録音時期:2012年6月、2013年
録音場所:サウスカロライナ州チャールストン、ベサニー・ユナイテッド・メソジスト教会

http://ml.naxos.jp/album/8.572031

De3493

 


 

 

ハイドン:オラトリオ『天地創造』/ハイティンク&バイエルン放送響、他【BR KLASSIK】(2CD)

フランツ・ヨーゼフ・ハイドン
・オラトリオ『天地創造』 Hob.XXI-2

指揮:ベルナルト・ハイティンク
管弦楽:バイエルン放送交響楽団
合唱:バイエルン放送合唱団
ソプラノ:カミラ・ティリング
テノール:マーク・パドモア
バス・バリトン:ハンノ・ミュラー=ブラッハマン

録音時期:2013年12月19-20日(ライヴ)
録音場所:ミュンヘン、ヘルクレスザール

http://ml.naxos.jp/album/900125

900125

 


ドヴォルザーク:スターバト・マーテル/ネーメ・ヤルヴィ&ロンドン・フィル、ズデニェク・マーツァル&ニュージャージー響

京響の第571回定期がいよいよ明後日と迫ってきました。広上さんの指揮でドヴォルザークの『スターバト・マーテル』、久々の大曲(大野さんとのマラ3以来・・・かな?)なだけに大いに楽しみなのですが、チケットもまたまた完売御礼でなによりです。これで今年度は4月から連続して完売御礼、開幕16連勝でプロ野球記録を更新したマー君には負けていられません(をいwww)。

34歳を迎えた1875年に長女を、その2年後には長男と次女を相次いて亡くす大きな悲劇に遭遇したドヴォルザークが、亡き子どもたちの冥福を祈る一心で作曲されたというスターバト・マーテル。そこには彼の他の多くの作品に見られるチェコ人としての姿は影を潜め、敬虔なカトリック教徒としてのドヴォルザークが全面に現れた崇高な美しい音楽に溢れています。

クーベリックとバイエルン放送響によるグラモフォン盤など名盤も多いこの曲ですが、私がNMLのカタログから選んで聴いたのは下記の2種の録音です。

まず1つ。ロンドン・フィル[http://www.lpo.co.uk/]の自主レーベルからリリースされている、ネーメ・ヤルヴィ指揮のライヴ盤。普通なら演奏時間が優に80分を超える(ゆえに他の曲とカップリングさせて2枚組でリリースされるのがほとんど)この曲が1枚のディスクに収まっているのは、第1曲の“Stabat Mater dolorosa(悲しみに沈める聖母は)”が14:00と他に比して極端に速いからなのですが、数字で示されているほどには違和感を感じませんでした。ライヴ特有の熱気のこもった演奏で、特にラストの第10曲“Quando corpus morietur(肉体は死して朽ち果てるとも)”で合唱が入ってきて「paradisi gloria. Amen.」と歌い上げてから合唱のみで「Quando corpus morietur ・・・」の一節を歌う部分は壮大なクライマックスが築きあげられていて、合唱の gloria! にブラスセクションの咆哮が重なるところなど聴いていてもゾクゾクさせられます。オケの熱演ぶりに合唱と独唱陣もハイレベルで文句なしです。この2010年10月9日にロンドンのロイヤル・フェスティヴァル・ホールで催された演奏会には当時在欧の日本人で直接聴きに行かれた方もいらっしゃるようですが、録音を通しても会場にいた聴衆の満足度がわかるような気がします(※注:拍手はカットされてます)。

もう1つ、敢えてマイナーな米国の地方オケによる演奏を採り上げてみました。今年で設立40周年を迎えたハリウッドのDelos[http://delosmusic.com/]レーベルから1994年にリリースされたディスクで、ズデニェク・マーツァルとニュージャージー交響楽団[http://www.njsymphony.org/]のコンビによる演奏です。1992年から2003年にかけて音楽監督を務めたチェコ人指揮者のマーツァルによってニュージャージー響の実力と評価が大きく向上したそうで、Delosに残した録音の中にはグラミー賞を受賞したディスク(ドヴォルザークのレクィエムと9番交響曲を収録した2枚組CDで2000年のクラシック・ベストエンジニア部門)もあります。ドヴォルザークの作品99『聖書の歌』とカップリングされたスターバト・マーテルはマーツァルがシェフに就任して間もない頃の録音ですが、後の黄金期を予感させる高水準の演奏だと思います。さすがにビッグ5+ロス・フィル&サンフランシスコ響レベルには及ばないものの、緻密なアンサンブルとドヴォルザークの作品に真摯にリスペクトする姿勢は聴き手にも充分伝わってきますし、録音も良好です。合唱も全米での有名どころを起用しているだけあって素晴らしく、独唱陣にも特に穴は見当たらないのではないでしょうか。メジャーオケですら破産の憂き目に遭う厳しい経済状況の中で一地方オケのニュージャージー響も例外ではないようですが(現時点のメンバー表を見たら2管編成クラスの人数しかいないし)、なんとか頑張って踏みとどまってほしいと願わずにはいられません。

 


 

ドヴォルザーク:スターバト・マーテル/ネーメ・ヤルヴィ&ロンドン・フィル、他【LPO】

アントニン・レオポルト・ドヴォルザーク
・スターバト・マーテル Op.58, B.71

指揮:ネーメ・ヤルヴィ
管弦楽:ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
合唱:ロンドン・フィルハーモニー合唱団
ソプラノ:ジャニス・ワトソン
メゾ・ソプラノ:ダグマル・ペツコヴァ
テノール:ピーター・オーティ
バス:ピーター・ローズ

録音時期:2010年10月9日(ライヴ)
録音場所:ロンドン、サウスバンク・センター、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール

http://ml.naxos.jp/album/LPO-0062

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Lpo0062

 


 

ドヴォルザーク:スターバト・マーテル、聖書の歌/マーツァル&ニュージャージー響、他【Delos】

アントニン・レオポルト・ドヴォルザーク
・スターバト・マーテル Op.58, B.71
・聖書の歌 Op.99 B.185

指揮:ズデニェク・マーツァル
管弦楽:ニュージャージー交響楽団
合唱:ウェストミンスター交響合唱団
ソプラノ:カーレン・エリクソン
メゾ・ソプラノ:クロディーヌ・カールソン
テノール:ジョン・エイラー
バス:ジョン・チーク[スターバト・マーテル]、マンフレード・ヘム[聖書の歌]

http://ml.naxos.jp/album/DE3161

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ハチャトゥリアン:ピアノ協奏曲、組曲『仮面舞踏会』、バレエ『ガイーヌ』(抜粋)/ネーメ・ヤルヴィ&ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管、コンスタンティン・オルベリアン(ピアノ)

いよいよ次の日曜日に迫ってきた京響の第566回定期ですが、今回は広上さんの指揮でハチャトゥリアンの『仮面舞踏会』にコルンゴルトのヴァイオリン・コンチェルトとプロコフィエフの7番シンフォニーというプログラム。録音も予定されていますので今から楽しみなのですが、その前に予習がてらということでNMLのリストからディスクをピックアップしてみたいと思います。

まずはハチャトゥリアンの組曲『仮面舞踏会』が収録されているアルバムから。これの1曲目のワルツは近年フィギュアスケートの浅田真央さんら何人もの選手がフリー演技で使ったりTVCMでも使われたりで、普段はクラシック音楽に接することのない人でも耳にしたことのある曲だと思います。

 

ハチャトゥリアン:ピアノ協奏曲、組曲『仮面舞踏会』、バレエ『ガイーヌ』(抜粋)
 /ヤルヴィ&ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管、コンスタンティン・オルベリアン(ピアノ)
【Chandos】

アラム・イリイチ・ハチャトゥリアン
・ピアノ協奏曲 変ニ長調
・組曲『仮面舞踏会』
・バレエ『ガイーヌ』〜剣の舞、バラの娘たちの踊り、子守歌、レズギンカ

指揮:ネーメ・ヤルヴィ
管弦楽:ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団
ピアノ:コンスタンティン・オルベリアン

録音時期:1986年8月14-23日、1987年8月1日
録音場所:グラスゴー、ヘンリー・ウッド・ホール

http://ml.naxos.jp/album/CHAN8542

Chan8542

 

ハチャトゥリアンの『仮面舞踏会』のように、こういったロシアものの選曲でネーメ・ヤルヴィとロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団[http://www.rsno.org.uk/](以下RSNO)のコンビによる録音があるのは、まずハズレを引くことがないという意味で大いに助かるなぁ〜、Chandos[http://www.chandos.net/]様サマやん(笑)思いながら聴きはじめたのですが、初めて聴いたハチャトゥリアンのピアノ協奏曲がここまでインパクトの大きい曲だとは思いませんでした。1936年作曲のこの曲はハチャトゥリアンが旧ソ連以外の諸外国でも高評価を受けた、いわば彼の出世作だそうですが、聴いてみるとなかなかに壮大な力作でピアニストの技巧の見せ所も多く、近年は採り上げられる機会が少なく埋もれてしまった感のあるのは勿体ないと思います。

曲自体もいいですが、コンスタンティン・オルベリアンのピアノも華麗なトーンで実に堂々とした説得力ある演奏です。オルベリアンは1991年から2009年にかけてモスクワ室内管弦楽団の音楽監督を務め、米Delos[http://delosmusic.com/]レーベルに多数の録音を残しているので、市場に出回っているディスクには指揮者としてクレジットされることの多いアルメニア系移民のアメリカ人ですが、クラシック音楽界に当初はピアニストとしてデビューしていたようで、Chandosには他にチャイコンの録音もありますし、DELOSにもショスタコーヴィチやシュニトケの室内楽作品でピアノを受け持つなどピアニストとして演奏した録音も散見されます。あと蛇足ですが、この曲では第2楽章にフレクサトーン(下の写真)という珍しいパーカッションが使われていて、これがまた独特の良い隠し味になっています。
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・・・って・・・あぁ〜、本来の目的から話が逸れてしまいましたね(をい)。

閑話休題。

『仮面舞踏会』は今度の京響定期で採り上げるのと同じで作曲者自身による5曲で構成された組曲版の方ですが、ヤルヴィとRSNOのコンビはさすがにツボを心得た好演奏を聴かせてくれます。RSNOの響きはかつてのロシアオケが見せるようなアクの強さはないものの、入門用としてこの曲に初めて接するのならば却って好都合かもしれません。

『ガイーヌ』も同様に質の高い演奏で「剣の舞」と「レズギンカ」ではリズムのノリのよさも感じられますし、なにより「レズギンカ」でRSNOのブラスセクションが咆哮するパリッとした感触がカッコよくて迫力もあり素晴らしいですね。

 



J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲/ジョリー・ヴィニクール(チェンバロ)

先日試しに聴いてみたジョリー・ヴィニクール[http://www.joryvinikour.com/]のラモー集が素晴らしい演奏でしたので、他にもNMLにないか探してみたところ、一部で高評価を得ているらしいゴルトベルク変奏曲がリストの中にありましたので、こちらも早速視聴してみました。

 

J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲/ジョリー・ヴィニクール(2枚組)【Delos】[Hybrid SACD]

ヨハン・ゼバスティアン・バッハ
・ゴルトベルク変奏曲 BWV.988

チェンバロ:ジョリー・ヴィニクール

http://ml.naxos.jp/album/DE3279

Ds_32792

 

リピートを省略せず生真面目にやってる上に、CD一枚に収めようとテンポを速くして弾き急ぐ愚を犯していないので、全体で85分36秒とディスク2枚分の長さになってますけど、時間の経過や緩んだ印象を感じることは一切ありません。バッハのスコアに真摯に向き合いながら柔らかく繊細で丁寧な演奏になっているというのが全体の印象です。

所々で見せるテンポにメリハリをつけたテンポやキレのあるリズム感には粋と節度ある華やかさが醸し出されてあり、穏やかで優美な中にも活きの良さを感じます。過去のグールド盤はさておくとしても、同世代には一癖あるチェンバロ奏者もいる中でヴィニクールの演奏は一見大人しすぎるようにも思えますが、聴くたびに優雅な落ち着きと癒しをもたらしてくれる彼のゴルトベルク変奏曲は、名盤揃いのこの曲にあって尚且つ存在感をしっかりと見せているのではないでしょうか。

この演奏を録音したハリウッドのDelos[http://delosmusic.com/]レーベルからは、通常のCDフォーマットとハイブリッドSACDの2種がリリースされていますけど、SACDで聴いてみたらどのように聞こえるのか、とても興味深いところです。なにせ今しとらすが聴いてるのはNMLでのネット配信なのですから(苦笑)。