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ベスト・オブ・ファド~トリビュート トゥ アマリア・ロドリゲス/マチルダ・ラルギーニョ(Mathilde Larguinho)

Best Of Fado Portuguese:Tribute To Amalia Rodrigues
 /Matilde Larguinho(vo)
【ARC】

《収録曲》
1. Lagrima
2. Prece
3. Maria
4. O Meu Primeiro Amor
5. Pinheiro
6. O Chaile De Minha Mae
7. Cheira A Lisboa
8. Carmencita
9. Confesso
10. O Poeta
11. Fado Gingao
12. Povo Que Lavas No Rio
13. Uma Casa Portuguesa
14. Maria Da Cruz

ヴォーカル:マチルダ・ラルギーニョ(Matilde Larguinho)
ポルトガルギター:アントニオ・カルバーリョ(Antonio Carvalho)
ギター:Alfredo Pena

https://ml.naxos.jp/album/EUCD1174

Eucd1174

 

ポルトガルにファドという音楽があることと、かつてアマリア・ロドリゲスという偉大な歌手がいたことは知識として知ってはいるのですが、アマリアのアルバムどころかファド自体まだ聴いたことがありませんでした。たまたまNMLのトップページにこのCDが紹介されてたことがあって、試しに聴いてみたというわけです。

Matilde Larguinho という歌手も初めてでしたが、なかなかの歌唱力だと思います。それに、女性歌手とポルトガルギター&ギターというシンプルなアコースティックのトリオで、しかもこんな歌い方をされたら、ポルトガル語がわからなくてもグッときて涙腺がゆるくなってきます。お酒なんて飲みながら聴いてた日にゃぁホントに泣けてきそう。

ただ、涙腺がゆるくなってきても悲しいとかの感情とはどこか違うんですよね。よく Saudade(サウダーデorサウダーヂ)って言います。例えばジョアン・ジルベルトの名曲中の名曲に“Chega de Saudade”、日本で『想いあふれて』という題で知られるものがありますし、ボサノヴァでもよくSaudadeのことは触れられますけど、ボサノヴァよりもファドを聴いた方がずっとSaudadeという語の持つ意味合いを(ポルトガル語を知らなくても)イメージしやすいんじゃないでしょうか。和訳で「郷愁」などの日本語があてられますが、それでもまだ少しズレてるような(そう考えると翻訳というのはホントに難しいですね)。

しとらすは長崎生まれなので、西欧諸国でも特にポルトガルには行ったことがなくても想い入れというか親近感があるのですが、ポルトガルについて書かれた本の中に『白い街へ リスボン、路の果てるところ』というのがあります。杉田敦さん(政治学者ではなく美学・美術批評系の学者の方)による紀行誌みたいな感じで、リスボンを訪れリスボンに魅せられたアーティストたちについて、ご自身の旅行体験を織りこみながら語っているのですが、サッカー以外のポルトガルの文化に触れてみたいなら、このCDを聴きながら読んでみていただければと思います。[→しとらすの感想はコチラ

ところで、“Tribute To Amalia Rodrigues”とあるように、このCDに収録されてる曲にはアマリアの持ち歌もあったりするらしいのですが、ファドのことは全然知りませんので日本語でどういう題があてられているのかわからず、原題をそのまま記載しました。あと、ポルトガルギターってマンドリンを大きくしたような形で、音色もマンドリンに少し似てますね。日本でも湯淺隆さんというポルトガルギター奏者がマンドリン奏者の吉田剛士さんとのデュオで Marionette として活動されてたりしてます。[→Marionetteホームページ

ARC Music(http://www.arcmusic.co.uk/)は英国が本拠のワールド・ミュージック専門レーベルで、世界中100カ国以上の民族音楽・伝統音楽をコレクションしているそうですが、NMLに収録されているだけでも欧州だけではなくアジア、アフリカ、オセアニア、北中南米と揃っています。なんでか日本のは筝とか尺八とか太鼓とかだったり(苦笑)。