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グスタフ・レオンハルト – アルファ・レーベル録音全集

今年の1月16日に亡くなられたグスタフ・レオンハルト、4年前の生誕80周年の時と同様に追悼として様々な企画もののCDBOXがリリースされましたが、彼の最晩年に録音を残したフランスの新興レーベルAlphaからも5枚組のセット物がリリースされ、NMLにも本日登録されました。古楽界に多大な功績を築いたレオンハルトを偲んで、ここでも紹介したいと思います。

 

グスタフ・レオンハルト – アルファ・レーベル録音全集【Alpha】

http://ml.naxos.jp/album/ALPHA815

《CD1》
『レオンハルト、ボルドー聖十字架大修道院教会のオルガンを弾く』(Alpha017)

フランソワ・クープラン
 ・修道院のためミサ曲(抜粋)
 ・教区のためのミサ曲
 ・修道院のためミサ曲(抜粋)
アブラハム・ファン・デン・ケルクホーフェン
 ・ファンタジア
ヨハン・カスパール・フェルディナント・フィッシャー
 ・シャコンヌ
ゲオルク・ムファット
 ・オルガニストのための曲集 – トッカータ第1番
ルイ・マルシャン
 ・オルガン作品集第1巻(抜粋)
ジョン・ブロウ
 ・ヴォランタリー ト長調
 ・コルネット・ヴォランタリー ニ短調
 ・ヴォランタリー ニ短調
ゲオルク・ムファット
 ・オルガニストのための曲集 – トッカータ第5番

オルガン:グスタフ・レオンハルト
 使用楽器:ボルドー聖十字架大修道院教会 ベドス・ド・セル師1748年建造
 録音時期:2001年6月

《CD2》
『レオンハルトが奏でる、イタリアとフランスの響き』(Alpha026)

ジローラモ・アレッサンドロ・フレスコバルディ
 ・チェンバロとオルガンのためのトッカータ・タブラチュラ 第1巻 – トッカータ第2番
 ・リチェルカーレとフランス風カンツォーナ集第1巻 – カンツォーナ第5番
 ・ファンタジア集第1巻 – ファンタジア第4番
 ・さまざまな主題とアリアによる12のカプリッチョ第1巻 – パッサ・フィアメンガによるカプリッチョ
 ・トッカータ集第2集 – トッカータ第6番
 ・リチェルカーレとフランス風カンツォーナ集第1巻 – リチェルカール第1番
 ・トッカータ集第2集 – カンツォーナ第3番
 ・トッカータ集第2集 – トッカータ第8番
ルイ・クープラン
 ・組曲 ニ長調
 ・パッサカリア ト長調
 ・組曲 ホ短調
 ・パヴァーヌ 嬰ヘ短調

チェンバロ:グスタフ・レオンハルト
 使用楽器1:イタリア式モデルによるマルティン・スコヴロネク製作による復元楽器
 使用楽器2:ヴァンサン・ティボー(フランス17世紀)のモデルに基づくエミール・ジョバン製作の復元楽器
 録音時期:2002年2月

《CD3》
『イタリア音楽の遺産~イギリスとドイツの鍵盤楽曲集』(Alpha042)

ハンス・レオ・ハスラー
 ・カンツォン
ニコラス・ストロージャーズ
 ・ファンタジア
ウィリアム・バード
 ・コルラント
 ・女王陛下のアルメイン
 ・ショート・グラウンド
ジョン・ブル
 ・ブルのおやすみなさい(ムジカ・ブリタニカ第19巻第143番)
オルランド・ギボンズ
 ・ファンタジア第2番 ニ短調
ヨハン・パッヘルベル
 ・ファンタジア イ短調
ヨハン・クリフトフ・バッハ
 ・前奏曲
ヨハン・パッヘルベル
 ・トッカータ ト長調
クリスティアン・リッテル
 ・スウェーデン国王カール11世の死を悼むアッレマンダ
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ
 ・幻想曲 ハ短調 BWV1121
 ・イタリア風アリアと変奏 イ短調 BWV989
 ・パルティータ『おお、汝正しくて善なる神よ』 BWV767

クラヴィオルガヌム&チェンバロ:グスタフ・レオンハルト
 使用楽器1:アンスニー・サイディ&マティアス・グリーヴィシュ復元製作によるクラヴィオルガヌム
 使用楽器2:ジルバーマン1735年製2段鍵盤楽器に基づくアンスニー・サイディ1995年製作の復元楽器
 録音時期:2003年2月
 録音方式:デジタル(セッション)

《CD4》
『ウィリアム・バード:鍵盤のための作品集』(Alpha073)

ウィリアム・バード
 ・パヴァーンとガリアード第3番 イ短調
 ・「栄光を与えたまえ、主よ」
 ・「この道を通る人は」
 ・アルメイン ト短調
 ・パヴァーンとガリアード第1番 イ短調
 ・ラヴォルタ第2番 ト短調
 ・パヴァーンとガリアード 変ロ長調
 ・ウト、レ、ミ、ファ、ソ、ラ ト長調(ムジカ・ブリタニカ第28巻第64番)
 ・グラウンド ハ長調
 ・ローランド「ウィロビー卿のご帰還」
 ・ ファンタジア イ短調(ムジカ・ブリタニカ第27巻第13番)

チェンバロ:グスタフ・レオンハルト
 使用楽器:ローデヴェイク・テーヴェス1579年製作のクラヴィチェンバロに基づくマーカム・ローズ製作の復元型チェンバロ
 録音時期:2004年11月
 録音方式:デジタル(セッション)

《CD5》
『J.S.バッハ いとも豪奢なる世俗カンタータ2編』(Alpha118)

ヨハン・ゼバスティアン・バッハ
 ・世俗カンタータ『楽しきヴィーデラウよ』BWV30a(1737)
 ・世俗カンタータ『鳴り交わす絃の相和せる競いよ』BWV207(1726)

指揮:グスタフ・レオンハルト
管弦楽:カフェ・ツィマーマン
合唱:ヴェルサイユ・バロック音楽センター合唱団
ソプラノ:モニカ・フリマー
カウンターテナー:ロビン・ブレイズ
テノール:マルクス・シェーファー
バス:ステファン・マクロード

 録音時期:2007年
 録音方式:デジタル(セッション)

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Alphaレーベルに残されたレオンハルトの演奏は、どれも2000年代の、彼の最晩年にあたるものばかりです。フレスコバルディとルイ・クープランの作品集は単発でリリースされた際に実際に購入しましたが、年齢の衰えをまったく感じさせることなく、Alphaレーベルの優秀な録音に支えられた典雅な響きの音楽についつい引き込まれたものです。10年近く前でしたか、当時は確か2千円ちょっとで買った記憶があるのですが、この全集は5枚組で1枚あたり千円切るんですよねぇ・・・ちくしょー、円高バンザイ!(やけくそ)。

 



古楽演奏の権威として知られる鍵盤奏者、グスタフ・レオンハルトさんの訃報

一昨日の16日にアムステルダムで亡くなられたのだそうです。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
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何度となく来日されている方ですが、結局生演奏に接することはできませんでした。もちろん録音ではいくつか聴かせていただいていましたので、本当に勿体無いことをしていたと後悔しているところです(苦笑)。

彼ほどの大家の演奏ともなるといろんな方がそれぞれにたくさんの思い入れをお持ちなのでしょうけど、私にとっては仏Alphaレーベルから10年近く前に出されたフレスコバルディとルイ・クープランのチェンバロ曲集でしょうか。
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イタリアとフランスの初期バロック音楽の作品を、当時名前を売り出しはじめていたフランスのレーベルが録音して出したというので、半分物珍しさに手を出してみたのですが、録音の良さはもちろん、余計な装飾が削ぎ落とされているにもかかわらず自然とこちらが襟を正さざるをえないような気品と格調の高さに、さすがは・・・と思わざるを得なかった記憶があります。NMLのカタログにないのが残念ですね。

さて、レオンハルトさん、今頃天国でどなたとお話されているんでしょうね・・・?

 

レオンハルトさん死去 チェンバロのバッハ演奏の権威
【朝日新聞 2012年1月18日】

 バッハ演奏の世界的権威で、チェンバロ奏者のグスタフ・レオンハルトさんが亡くなった。83歳だった。17日、日本の音楽関係者に連絡が入った。

 1928年、オランダ生まれ。オルガン奏者、音楽学者、教育者としても知られた。

 50年、ウィーンでバッハの未完の大作「フーガの技法」全曲を演奏してデビュー。バッハのあらゆる鍵盤作品を手がけたほか、バロック時代の知られざる巨匠たちを発掘した。指揮者ニコラウス・アーノンクールと行ったバッハのカンタータ全曲演奏など、録音は180枚を超える。1967年の映画「アンナ・マグダレーナ・バッハの日記」でバッハを演じた。日本でも昨年5月、オルガンとチェンバロによるリサイタルを開いた。

※下の写真のは↓レオンハルトさんの80歳記念にソニーとワーナーからそれぞれリリースされたBOXです(リンクはAmazonのページ)。今となってはかなりなお値段になってますが、再リリースされないですかねぇ・・・。
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Disc 12 『17世紀のチェロのための作品集』

・フレスコバルディ:カンツォーネ第16番イ短調
・フレスコバルディ:カンツォーネ第8番ト短調
・フレスコバルディ:カンツォーネ第15番ヘ長調』
・ドメニコ・ガブリエリ:リチェルカール第5番ハ長調
・ドメニコ・ガブリエリ:2つのチェロのためのカノン ニ長調
・ドメニコ・ガブリエリ:リチェルカール第1番ト短調
・ドメニコ・ガブリエリ:ソナタ・ト短調
・ドメニコ・ガブリエリ:リチェルカール第4番変ホ長調
・ドメニコ・ガブリエリ:リチェルカール第2番イ短調
・ドメニコ・ガブリエリ:リチェルカール第3番ニ長調
・ドメニコ・ガブリエリ:リチェルカール第6番ト長調
・ドメニコ・ガブリエリ:リチェルカール第7番ニ短調
・ジュゼッペ・ヤッキーニ:ソナタ・ハ長調
・ジュゼッペ・ヤッキーニ:ソナタ・イ短調
・ジュゼッペ・ヤッキーニ:ソナタ・イ長調
・ジュゼッペ・ヤッキーニ:ソナタ・ト長調
・ジョヴァンニ・バッティスタ・アントーニ:リチェルカール第3番ヘ長調
・ジョヴァンニ・バッティスタ・アントーニ:リチェルカール第10番ト短調
・ジョヴァンニ・バッティスタ・アントーニ:ソナタ変ロ長調

 アンナー・ビルスマ(Vc)
 ボブ・ファン・アスペレン(cemb)
 リデゥイ・シャイフェス(通奏低音Vc)

[HMV解説より]この17世紀以前のチェロという楽器は大型で、伴奏程度にしか扱われていませんでしたが、時代とともに演奏習慣が変わり、名手のためにチェロのためのソロ作品が作曲されるようになりました。それに伴いチェロは小回りが効くようにと小型化され、さらに超絶技巧の作品が作られました。ここに収録された作品も、16分音符の連続・跳躍など技術的に難しいのはもちろん、楽譜見ただけでは理解しがたいものですが、当時の音楽演奏法を研究しているビルスマによって、素晴らしい演奏になっています。
【録音】 1988年5月 (原盤:RD77978)