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バルトーク:弦楽四重奏曲全集/フェルメール弦楽四重奏団、ミクロコスモス弦楽四重奏団

1969年から2007年まで活動していた(日本人ヴィオラ奏者の今井信子さんが1973年から1978年まで在籍していたそうな)というアメリカのフェルメール弦楽四重奏団によるバルトークの弦楽四重奏曲全集のディスク、NMLのトップページにランダムで表示される“推薦タイトル”に出てきたのにちょっと興味が湧いて聴いてみたのですが、弦楽四重奏という手合のジャンルには私はあまり手を出さないにもかかわらず、なぜかこの演奏にはドツボにはまってしまって、ここ数日はマイ・フェイヴァリット状態というか、読書とかネットサーフィンとかやってる時のBGMとして流しっ放しで聴いています。

バルトークが27歳から58歳まで生涯の節目節目に書き上げられたという6つの弦楽四重奏曲については、ググればいくらでも解説とか出てくるでしょうし、いま私がハマっているのも100%感覚的な部分によるものなので、個々の曲についてあーだこーだ触れることはできかねます。

ただ、それぞれの曲の、そのまたそれぞれの楽章には、ハンガリーの民族音楽を採りこんだり当時の音楽芸術を先進するかもしくは過去の技法に回帰するとかしてるでしょうし、演奏に高度な技巧を要するであろう難解な部分も多ければ、楽譜に内包され複雑に絡み合う様々な喜怒哀楽の思いめいたものも多彩な印象を受けます。それでも繰り返し聴いていて飽きないどころか適度に引き込まれてしまう(耳障りだったり苦になったりするようなら何度も聴けないし、主張の激しい演奏ならBGMとして聴くには適切ではなくなってしまう)のは、たぶんですが、彼らの演奏がおそろしいほどまで明晰さを追求しているかのようなのと、なおかつ出てくる音楽がニュートラルで自然体なものだからサラッと耳に入ってこれる、そういうストロングポイントがあるからだろうと思います。フェルメール弦楽四重奏団がジャケットに表記されているメンバー構成になって10年ほど経ってからの録音のようで、コンビネーション的な点でも熟成されてきて息のピッタリ合った感じが見受けられます。

それで今度はフェルメール弦楽四重奏団とはまた違った雰囲気の、できればいかにもハンガリーっぽいものを感じさせてくれる演奏があれば・・・と思って検索して見つけたのがミクロコスモス弦楽四重奏団の録音です。こちらはハンガリーを代表するレーベルのHungaroton[http://www.hungarotonmusic.com/]が現在進行形で進めているという壮大なプロジェクト、“バルトーク新全集”の一環としてリリースされたディスクだそうです。ミクローシュ・ペレーニらハンガリーのベテラン勢で固めたメンバーによる演奏は、前者と比較するとたしかに随所に“こぶし”をきかせたようなところが見受けられるように感じました。民族色を前面に押し出したバルトークの音楽に浸りたいなら、演奏の質と録音が共に良好でハイブリッドSACDとしてリリースされているこちらのディスクを取るのもアリかと思います。

 


 

バルトーク:弦楽四重奏曲全集/フェルメール弦楽四重奏団(2CD)【NAXOS】

バルトーク・ベーラ・ヴィクトル・ヤーノシュ
・弦楽四重奏曲第1番 Op.7, Sz.40
・弦楽四重奏曲第3番 Sz.85
・弦楽四重奏曲第5番 Sz.102
・弦楽四重奏曲第2番 Op.17, Sz.67
・弦楽四重奏曲第4番 Sz.91
・弦楽四重奏曲第6番 Sz.114

演奏:フェルメール弦楽四重奏団
  第1ヴァイオリン:シュミュエル・アシュケナージ
  第2ヴァイオリン:マティアス・タッケ
  ヴィオラ:リチャード・ヤング
  チェロ:マーク・ジョンソン

録音時期:2001年5月24-27日、2003年2月10-12日、2004年2月8-11日
録音場所:カナダ、オンタリオ州ニューマーケット、セント・ジョン・クリソストム教会

http://ml.naxos.jp/album/8.557543-44

855754344

 

 

 

バルトーク:弦楽四重奏曲全集/ミクロコスモス弦楽四重奏団(2CD)【Hungaroton】[Hybrid SACD]

バルトーク・ベーラ・ヴィクトル・ヤーノシュ
・弦楽四重奏曲第1番 Op.7, Sz.40
・弦楽四重奏曲第3番 Sz.85
・弦楽四重奏曲第5番 Sz.102
・弦楽四重奏曲第2番 Op.17, Sz.67
・弦楽四重奏曲第4番 Sz.91
・弦楽四重奏曲第6番 Sz.114

演奏:ミクロコスモス弦楽四重奏団
  第1ヴァイオリン:ガーボル・タカーチュ=ナジ
  第2ヴァイオリン:ゾルターン・トゥシュカ
  ヴィオラ:シャーンドル・パップ
  チェロ:ミクローシュ・ペレーニ

録音時期:2008年1月11-17日、3月3-5日、4月20-26日、6月15-19日
録音場所:ブダペスト、フェニックス・スタジオ

http://ml.naxos.jp/album/HSACD32513-14

Hsacd3251314