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ル・プランス:ミサ曲『汚れは御身のうちにあらず』/エルヴェ・ニケ&ル・コンセール・スピリチュエル

本日紹介も3枚目やなぁ・・・1日でこんなに採り上げたのって、そうそうなかったよね?・・・とかチラチラ考えつつ、さぁ〜調べ物を・・・と思って“ルイ・ル・プランス”でググったら、19世紀末に失踪した発明家で後世から「映画の父」と呼ばれる発明家のルイ・エメ・オーギュスタン・ル・プランスが出てきてビックリしたし、他もそればっかりなものだから正直焦ったさね(苦笑)。

閑話休題

スペインの古楽レーベルGlossa[http://www.glossamusic.com/]からリリースされた新譜の中の1枚で、フランスはバス=ノルマンディー地域圏のリジェーで活躍したと伝わる17世紀の音楽家ルイ・ル・プランスが1663年に作曲した聖母マリアに捧げる女声によるミサ曲を、エルヴェ・ニケとル・コンセール・スピリチュエルのコンビで演奏したものです。

 

ル・プランス:ミサ曲『汚れは御身のうちにあらず』/ニケ&ル・コンセール・スピリチュエル【Glossa】

マルク=アントワーヌ・シャルパンティエ
・「喜べ、キリスト教徒よ」 H.306
ルイ・ル・プランス
・ミサ曲『汚れは御身のうちにあらず』〜キリエ、グローリア
マルク=アントワーヌ・シャルパンティエ
・国王の健康回復のための感謝祈祷 H.341
ルイ・ル・プランス
・ミサ曲『汚れは御身のうちにあらず』〜クレド
マルク=アントワーヌ・シャルパンティエ
・司教叙階式のための序曲 H.536
ジャン=バティスト・リュリ
・「おお、いと甘き主よ」
ルイ・ル・プランス
・ミサ曲『汚れは御身のうちにあらず』〜サンクトゥス
マルク=アントワーヌ・シャルパンティエ
・「おお、価値ある驚くべき宴」 H.245
ルイ・ル・プランス
・ミサ曲『汚れは御身のうちにあらず』〜アニュス・デイ
マルク=アントワーヌ・シャルパンティエ
・「主よ、王を健やかにあらせてください」 H.299
・マニフィカト H.75

指揮:エルヴェ・ニケ
演奏:ル・コンセール・スピリチュエル

録音時期:2012年10月
録音場所:パリ、ノートルダム・デュ・リバン教会

http://ml.naxos.jp/album/GCD921627

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Gcd921627

 

元のル・プランスのミサ曲はキリエ、グローリア、クレド、サンクトゥス、アニュス・デイの5曲とミサ曲通常文の基本的な構成のみで、これだけですと演奏時間が20分ちょっとなのですが、指揮者のニケはシャルパンティエとリュリというフランスの同時代の作曲家のモテットを前後や途中に挟みこむことで、ルイ14世時代のフランス・バロックの音楽的栄華をより際立たせるとともに、当時のフランス盛期バロック音楽の多様性をも示したかったようです。詳しいことはCDのリリースノートに書かれてあるのでしょうけど、買ってないからこれ以上のことは知りようもありません(をい)。

シャルパンティエとリュリのモテットを使ったといってもルイ14世の宮廷楽長だったリュリのは1曲だけで、他はフランス宮廷とほとんど関わりの無かったシャルパンティエの曲を使っているので、都のパリでなく地方での活動が主だったル・プランスとは置かれた境遇がわりと似ているためか、2人の創り出す音楽の親和性が意外にも高く、並べてみてもそれほど違和感がないように思えました。ル・プランスのミサ曲の素朴な美しさを活かしつつ、ニケが上手く再構築したような印象ですね。

ル・コンセール・スピリチュエルの演奏も清楚で透明感のある美しい響きで各々の曲を奏でていて、聴き手に落ち着きと癒しを与え、『汚れは御身のうちにあらず』というお題のように心を洗ってくれるかのようでした。

 



Disc 26

・リュリ:ディヴェルティスマン集

 スキップ・センペ(指揮&cemb)
 カプリッチョ・ストラヴァガンテ

[HMV解説より]ディヴェルティスマンとは、主軸となるストーリーの展開が一時的に中断する部分です。そしてそこで、時に副次的なストーリーを従えながら、歌や踊りが繰り広げられていくのです。観客を楽しませることを主眼とするこの部分、耳に快い旋律がいくつも現れてくるのは当然と言えるかもしれません。フランス・バロック時代の栄華を極めた『太陽王』ルイ14世が、ヴェルサイユ宮殿でお気に入りの楽長リュリと台本作家モリエールのコンビに書かせたディヴェルティスマン(余興)の音楽を集めた一枚。優雅で牧歌的、エスプリが利いた音楽です。
【録音】 1990年 (原盤:RD77218)