シンディー・マクティー:交響曲第1番、他/レナード・スラットキン&デトロイト響

NMLでは毎月1日に自社レーベルの新譜・旧譜を一括して登録していますが、今日11月1日のラインナップにはスラットキンの指揮のものがもう1枚ありまして、こちらはデトロイト交響楽団[http://dso.org/]を振ってのお国モノです。

 

シンディー・マクティー:交響曲第1番、他/レナード・スラットキン&デトロイト響【NAXOS】

シンディー・マクティー
・回路(Circuits)
・交響曲第1番〜管弦楽のためのバレエ〜
  第1楽章:序奏 – ダンスの上で
  第2楽章:アダージョ – 沈黙が訪れるまで
  第3楽章:ワルツ – 素晴らしき光
  第4楽章:フィナーレ – 時がヴァイオリンを奏でるところ
・アインシュタインの夢
・ダブル・プレイ
  1.答えのない問い
  2.光陰矢の如し

指揮:レナード・スラットキン
管弦楽:デトロイト交響楽団

録音時期:2012年2月9-11日、5月17-19日(交響曲第1番)、2010年6月1-4日(ダブル・プレイ)
録音場所:デトロイト、マックス・M・フィッシャー・ミュージックセンター、オーケストラ・ホール

http://ml.naxos.jp/album/8.559765

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8559765

 

シンディー・マクティーは1953年生まれのアメリカ人女性作曲家。1曲目の『回路(Circuits)』を聴いた第一印象がオーケストラが演奏しているにもかかわらず作風というか雰囲気というか管弦楽じゃなくて吹奏楽っぽいというものでした。ブラスセクションやパーカッションの使い方が吹奏楽オリジナル曲によく見られるような感じだったからです。で、軽くググってみたら、やはりそちらの分野ではそれなりに名前を売ってる方のようで、ナルホドなと思った次第。

その『回路(Circuits)』は1990年の作。以下、思わせぶりなタイトルが付けられた1番シンフォニーが2002年作、『アインシュタインの夢』が2004年作、『ダブル・プレイ』が2010年作のようです。前2曲がパーカッションを巧みに使い刺激的な様々のリズムを駆使したエネルギー溢れる音楽、後2曲が深遠でファンタスティックな雰囲気を漂わせる音楽、といった印象でした。お国柄ジャズや電子音楽の影響も多分に見られますが、一方で彼女は3年間ペンデレツキに師事していたことがあるそうで、後年の作品には彼から学んだ経験を彼女なりに咀嚼した結果なのかな、という気もします。

演奏に関してはレナード・スラットキン[http://www.leonardslatkin.com/]もデトロイト交響楽団もさすがといったところです。このディスクの録音がどれも1年半以上も前のものなので、デトロイト市が今年7月18日に財政破綻を声明してミシガン州の連邦地方裁判所に連邦倒産法第9章適用を申請した現状では、このオーケストラのレベルが今現在どこまで維持できてるのか心配になるところですが、優れたオーケストラビルダーでもあるスラットキンの下で、破産宣言したデトロイト市に明かりを灯す存在として頑張って活動してほしいと願わずにはいられません。

ところで、ググって偶々見つけたものですが、吹奏楽ヴァージョンの『回路(Circuits)』の演奏をライヴ収録した動画がありましたので、参考までにどうぞ。