Skarbo」タグアーカイブ

イベール:ミニアチュアズ/ジャン=イヴ・セビロット(ピアノ)

先週からフランスのSkarboというレーベルがNMLに加わったそうで、今回採り上げるのはそのSkarboレーベルから既にリリースされているディスクの中から今日付でNMLに登録された1枚です。ぶっちゃければイベールのピアノ作品集なのですが、単に piano works とか書かずに『Miniatures』と銘打ってるのが、ジャケット絵と合わせて何かと想像をかきたててくれますね。

 

イベール:ミニアチュアズ/ジャン=イヴ・セビロット(ピアノ)【Skarbo】

ジャック・イベール
・フランセーズ
・廃墟を渡る風
・物語
・アルベール・ルーセルの名によるトッカータ
・バレエ『ジャンヌの扇』より「ワルツ」[※ピアノ編]
  (『ジャンヌの扇』はラヴェルやプーランクら10人の作曲家による合作のバレエ音楽)
・リリプー卜村の悪戯っ子
・15の心象による小組曲
・めぐり逢い

ピアノ:ジャン=イヴ・セビロット

録音時期:2000年9月
録音場所:パリ、サン・ピエール福音ルーテル教会

http://ml.naxos.jp/album/DSK1057

[※↓画像をクリックするとタワーレコードの商品ページにリンクします]
Dsk1057

 

一通り聴いた印象では『Miniatures』というタイトルやジャケット絵を選んだセンスが巧いというか、収録されている音楽の内容によく合ってると思いました。全部で8曲が収録されていますけど、どれも小品ばかりです。『物語』や『15の心象による小組曲』、『めぐり逢い』もそれぞれ短い曲で構成されていて、

『物語(Les Histoires)』
 I. La meneuse de tortues d’or(金の亀を使う女)
 II. Le petit âne blanc(小さな白いロバ)
 III. Le vieux mendiant(年老いた乞食)
 IV. A Giddy Girl(おてんば娘)
 V. Dans la maison triste(悲しみの家で)
 VI. Le palais abandonné(廃墟の宮殿)
 VII. Bajo la mesa(机の下で)
 VIII. La cage de cristal(水晶の籠)
 IX. La marchande d’eau fraîche(水売り女)
 X. Le cortège de Balkis(バルキス女王の行列)

『15の心象による小組曲(La “Petite Suite” en quinze images)』
 I. Prélude(前奏曲)
 II. Ronde(ロンド)
 III. Le gai vigneron(陽気なぶどう栽培者)
 IV. Berceuse aux étoiles(星の下の子守歌)
 V. Le cavalier Sans-Souci(のんきな騎士)
 VI. Parade(パレード)
 VII. La promenade en traîneau(スレイ・ライド、そり滑り)
 VIII. Romance(ロマンス)
 IX. Quadrille(カドリール)
 X. Sérénade sur I’eau(水の上のセレナード)
 XI. La machine a coudre(ミシン)
 XII. L’adieu(さようなら)
 XIII. Les crocus(クロッカス)
 XIV. Premier bal(初めての舞踏会)
 XV. Danse du cocher(御者の踊り)

『めぐり逢い(Les Rencontres)』
 I. Les Bouquetières(花売りの少女)
 II. Les Créoles(クレオール)
 III. Les Mignardes(かわいい少女)
 IV. Les Bergères(羊飼い)
 V. Les Bavardes(おしゃべり屋)

といった名前が付けられています(和訳はネットで拾ってきたのであしからず)。見ての通りで全体的に童話か何かの断片を拾って集めて上手くまとめたような感じの洒落たセンスに満ちた雰囲気の音楽が溢れています。これぞ“エスプリ”といったところでしょうかね。ピアニストのジャン=イヴ・セビロットは私にとっては初見でしたが、名前からしてフランス人っぽいかな?同じエスプリをわかりあえる者同士というか、イベールのピアノ小品の軽妙さや洒脱さ、あるいは時折垣間見える仄かな憂いや悲しみとかといったものまで、リズミカルなタッチで彩りよく表現していると思います。