シュポーア:クラリネット協奏曲第1番 – 第4番/ポール・メイエ(クラリネット、指揮)&ローザンヌ室内管

今日登録された新譜の中にあったものですが、Alphaレーベルじゃなかったらたぶん触手が動いてなかったかなという、あまり知られていない作曲家の、しかも珍しいジャンルの曲の録音。

 

シュポーア:クラリネット協奏曲第1番 – 第4番
 /ポール・メイエ(クラリネット、指揮)&ローザンヌ室内管(2CD)
【Alpha】

ルイ・シュポーア
・クラリネット協奏曲第1番ハ短調 Op.26
・クラリネット協奏曲第2番変ホ長調 Op.57
・クラリネット協奏曲第3番ヘ短調 WoO 19
・クラリネット協奏曲第4番ホ短調 WoO 20

クラリネット&指揮:ポール・メイエ
管弦楽:ローザンヌ室内管弦楽団

Alpha605

http://ml.naxos.jp/album/ALPHA605

 

ルイ・シュポーアという名前からてっきりフランス人だと思ってたのですが、れっきとしたドイツ人の作曲家だそうで。カール・マリア・フォン・ウェーバーとほぼ同世代で(シュポーアの方がウェーバーより2歳年上)、最初に聴いた印象でも古典派〜前期ロマン派らしい作風だなというものでした。

弾き振り・・・ならぬ吹き振り?で指揮と掛け持ちでソロを務めているポール・メイエはフランス人の有名なクラリネット奏者ですが、そのフランス人の彼がスイスのフランス語圏にあるローザンヌの室内オケを振って、曲はでもドイツ人作曲家のもので、しかも1人で4曲もクラリネットのための協奏曲を書いた人が、実はヴァイオリニストだったという(だから彼の作曲したヴァイオリン協奏曲は実際に数多い)、考えれば考えるほどモノ珍しさが増してくるような(え?)クラリネットのコンチェルト集です。あぁ、ついでに言うとこれを録音したレーベルもフランスの会社なんですよね(笑)。

どうした?ドイツ(は?)

それはさておき、ヴァイオリニストが書いてるせいかクラリネットのテクや特性を見せつけるような場面はそう多くはない(その意味ではコープランドがベニー・グッドマンのために書いたクラリネット・コンチェルトあたりとは対照的かも?)ですが、クラリネットのソロが1人飛び出さずにナチュラルに音楽の中に溶け込んでくるので、却って聴きやすくていいですね。また、端正な様式美の中にもキラリと光るものがあって、さすがAlphaレーベルが出してくるだけはあると思いました。

さて、管楽器の中では(サックスほどでなくとも)比較的歴史が浅いためか、クラリネットのためのコンチェルトというのはそうたくさんあるわけではないようですが、その中でもシュポーアの曲を生で聴く機会はたぶん私が生きてる間には来ないだろうなぁ・・・もし万が一、宝くじ的確率でそんな機会があったら、京響の誇る優秀な首席奏者のソロでぜひ聴いてみたいなぁ・・・などと思いながらこの録音を聴いてましたw(ちなみにその小谷口直子さんはご本人いわくドイツ系)